【2019年最新】Android Pリリース開始!対応機種や新機能について
2018年にリリースが発表されたAndroidの最新版Android P。2008年からリリースを開始して10年という節目を迎え、新機能にも力が入っています。
大手キャリアの対応機種や新機能、正式名称について詳しくご紹介します。
この記事を読むと以下の3つのことがわかります
①Android Pの概要
②大手キャリアにおけるAndroid Pの対応機種
③Android Pの新機能について
Android Pは2018年にリリース開始!各キャリア端末も対応開始
Android Pは日本でもリリーススタート
Googleは、2018年5月のGoogleカンファレンスにてAndroid OSの最新版「Android P」の新機能について発表しました。その後、2018年8月にはGoogleのスマホである「Pixel」シリーズのアップデートを開始しています。
1つ前にリリースされたAndroid 8は、メモリの最適化などでスマホをさらに速く、そして軽く使えるように改善しました。Android 8からさらに進化したAndroid Pでは、IT業界のトレンドともいえる人工知能を搭載しており、スマホがさらに賢くなるよう改善されています。
Android P の正式名称はAndroid 9 Pie
Androidシリーズはアルファベット順に名付けられ、さらに頭文字からお菓子の名前を付けることが慣例となっています。前回のAndroid 8はOreo(オレオ)であり、今回のAndroid 9は“P” が頭文字のため、Pie(パイ)と命名されました。
これにより、Android Pの正式名称は「Android 9 Pie」となります。
開発者を含めたAndroidファンの間では、正式発表の前からpopcorn(ポップコーン)やPudding(プリン)などお菓子の名前の予想合戦で盛り上がりを見せていました。
スケジュールについておさらい
Android Pは、2018年3月から開発者向けにリリースが開始されていました。2018年8月までに不具合の修正や改良を重ね、2018年8月に最終版としてリリースされています。
Android Pリリース直後はGoogleが製造しているスマートフォン、Pixelシリーズのアップデート対応などから始まりました。2019年3月現在では、国内のスマホも徐々にAndroid Pへの対応を始めています。(詳しい対応状況は後述します。)
参照:ITメディア「「Android P」のBeta 2公開でUnicode 11.0の新絵文字追加」より
Android Pの対応機種について
現在Android Pへアップデートできるスマホの機種について、国内の大手キャリアごとにまとめました。
auの対応端末
端末のブランド | バージョン |
Xperia | ・XZ1 SOV36
・XZ2 SOV37 ・XZ2 Premium SOV38 |
Galaxy | ・S8+ SCV35
・S8 SCV36 ・Note8 SCV37 ・S9 SCV38 ・S9+ SCV39 ・Note9 SCV40 |
AQUOS | ・R SHV39
・sense SHV40 ・R compact SHV41 ・R2 SHV42 ・sense2 SHV43 |
その他 | ・HTC U11 HTV33
・isai V30+ LGV35 ・LG it LGV36 ・Qua phone QZ ・HUAWEI P20 lite HWV32 |
※2018年10月時点
引用:「Android™9 PieへのOSアップデート予定製品について」より
docomoの対応端末
端末のブランド | バージョン |
AQUOS | ・R SH-03J
・sense SH-01K ・R2 SH-03K ・sense2 SH-01L |
arrows | ・NX F-01K
・Tab F-02K ・Be F-04K |
Galaxy | ・S8 SC-02J
・S8+ SC-03J ・Note8 SC-01K ・S9 SC-02K ・S9+ SC-03K ・Note9 SC-01L ・Feel2 SC-02L |
Xperia | ・XZ Premium SO-04J
・XZ1 SO-01K ・XZ1 Compact SO-02K ・XZ2 SO-03K ・XZ2 Premium SO-04K ・XZ2 Compact SO-05K |
その他 | ・dtab d-02K
・HUAWEI P20 Pro HW-01K ・LG Style L-03K ・V30+ L-01K |
※2018年10月時点
引用:「AndroidTM 9 Pieへのバージョンアップ予定製品について」より
Soft Bankの対応端末
・AQUOS R
・Xperia™ XZ2
※2018年11月時点
引用:SoftBankソフトウェアサポートより
「AndroidTM 9 Pieへのバージョンアップ予定製品について」より
アップデート対応機種はキャリアで違う
一覧にするとよくわかりますが、キャリアメーカーによってAndroid Pアップグレードの対応状況は異なります。機種によっては、Android Pの新機能全てを搭載しないものもあります。
今使用しているスマホがAndroid Pに非対応の場合は、Essential PhoneやGoogle PixelなどAndroid Pが最初から搭載されているスマホへの買い替えも検討したほうが良いでしょう。
大手キャリアユーザーの場合は、自分の持っているスマホがAndroid Pに対応すると自動通知が届きます。自動通知からアップデートする方法と、[設定]ボタンから手動で行う方法があります。
・Android Pへの手動アップデート方法
[設定]-[端末情報]-[ソフトウェア更新]-今すぐ更新でアップデートが開始します。OSのアップデートは時間がかかりますから、タイミングを見計らって行うようにしましょう。
10周年の節目となるAndroid Pの新機能について
ナビゲーションバーが大幅に進化
Android PではUIも変わり、戻る・ホーム・タスクの3種類で構成された従来のナビゲーションバーが廃止されました。Android Pでは、ホームに戻るための短いバーが1つだけ表示されるようになっています。
アプリの履歴を表示したいときは、ナビゲーションバーをタップしてホーム画面に戻り、上にスワイプします。ナビゲーションバーはAndroidの特徴的なUIであったため、リニューアルによって操作に慣れる必要があります。片手で操作しやすくなったため、慣れると利便性は上がるでしょう。
・Xperiaでは非対応
Android PをプリインストールしているXperia XZ3では、新機能であるナビゲーションバーには対応せず従来のままとなっています。自社アプリとの親和性を考えて、Android Pの新機能を丸ごと採用しないメーカーもあるので、Android Pを使いたいという人は注意が必要です。
参照:ITメディア「Android 9 Pieの新「ナビゲーションバー」 普及なるか?」より
AIで電力の割り振りをコントロール
Android Pでは「Adaptive Battery」という人工知能を活用した新機能が追加されました。Adaptive Batteryはユーザーがどのアプリをよく使っているかを学習することで、利用頻度の高いアプリに優先的に電力を割り振ってくれます。
このAdaptive Batteryの働きでCPUの稼働率が約30%削減できるため、スマホに欠かせないバッテリー消費を抑えることが可能です。
スマホの使い過ぎを防止するスマホへ進化
Android Pには、どのくらいスマホを使ったのか時間を測定する「Dashboard」という新機能も追加されました。
スマホは無意識に長時間使っていることがあり、スマホへの依存を懸念する声もあります。Dashboardはスマホの起動時間を測定することで、使い過ぎを防ぐ効果が期待できます。
さらにスマホの利用を制限したい場合は、新機能の「App Timer」が有効です。アプリに制限時間を設定することができ、時間が近づくとアイコンがグレーになり知らせてくれます。
参照:Google公式ブログより
切り欠けディスプレイにOSレベルで対応
iPhone Xで搭載されてから人気となった切り欠け画面(ノッチ)。最近のガジェットでは、画面の枠(ベゼル)をギリギリまで細くすることで、画面を最大限に活用するベゼルレスのデザインが増えています。
Androidにも切り欠けディスプレイがありましたが、Android 8.1までは切り欠けディスプレイに対応していなかったため、写真や動画をフルスクリーンで表示させることができませんでした。
Android Pでは、そんな切り欠けディスプレイにOSレベルで対応。より画面を大きく使えるようにリニューアルしました。
画面回転の手動切り替え
Android Pでは、画面回転にも柔軟に対応できるようになっています。今までのAndroidは画面が意図せず回転するのを避けるために、画面回転をオフにしていればどんな状況でも画面は回転しません。
でも、「普段は画面回転をロックしたいけれど、動画を見るときだけは画面を回転したい」というスマホユーザーは多くいます。
Android Pではそんなユーザーのニーズに応え、スマホを回転させると画面の端に回転をコントロールするボタンが表示され、ワンタッチで画面回転のオンオフを切り替えられるようになりました。
正確な現在地の特定
Android Pでは、GPSの精度が落ちる屋内でも正確に位置情報を特定できます。Wi-Fi Round-Trip-Time(RTT)というプロトコルをサポートすることで、アプリから屋内の位置測定を使えるようにしており、誤差は1~2m程度となっています。
アクセスポイントまでの距離測定も行えますが、プライバシー保護の面から距離を測定できるのはスマホ側からだけとなっています。現在地が正確に分かることで、屋内のナビゲーションの精度もアップします。
参照:Google技術者向け公式サイト「Wi-Fi RTT による屋内位置測定」より
Android Pのリリースはまだ開始されたばかり。AIによる機械学習機能が搭載され、使うほどに自分を理解してくれるスマホへと進化しています。キャリアやメーカーによってAndroid Pへの対応状況は異なるので、まずはアップグレード可能かチェックが必要です。
進化したAndroid Pをぜひ試してみてください!
[2019年4月1日アップデート]
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