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話題のHDR写真はGoogleフォトを使えば自動で作れちゃいます

HDRという言葉を聞くことが多くなりましたね。この「HDR」とは「High Dynamic Range=(ハイダイナミックレンジ)」頭文字を取った単語です。それだけだといまいちピンときませんが、これまでは写真や映像技術は「SDR=(スタンダードダイナミックレンジ)」と呼ばれています。

「ダイナミックレンジ」というところは同じ映像技術なので、つまりポイントは「ハイ」ってどこがハイなの?という部分になります。

 

 

自撮り写真でも感じる「これ・・・私じゃない」という不満

 

スマホで写真を撮ったことがある人ならだれでも一度は、「あれえ?これって、私じゃない」という感覚にとらわれたことがあると思います。顔色が異様に白かったり、着ている服が真っ黒だったりと、なんだか、すごい違和感を感じる時がありますよね。

HDR写真が実現してくれるのは、この肉眼で見た時とくらべて「明るすぎる部分」と「暗すぎる部分」を「ハイレベル」にダイナミックに融合し、自然な肉眼で見たような写真を合成してくれる技術なのです。

人間の目は、もともとこの明るすぎる部分と暗すぎる部分を「ハイレベル」に合成して認識しています。でもカメラは所詮機械なので、「明るいところは明るい」「暗いところは暗い」としか認識しないので、アウトプットされた映像は、顔が真っ白(本当は肌色)で、服が真っ黒(本当は大好きな濃紺)なのにそこを無視してしまうわけです。

これが従来のスタンダードな「SDR」というわけです。

 

 

ではGoogleフォトは何がすごいのか

 

従来は、この人間の「眼」レベルでハイダイナミックレンジを作るには、写真家が写真を写真スタジオで現像したり、Photoshop等の高度な合成技術を持ったソフトを使いこなす必要がありました。

ところが「Googleフォト」を使えば、こうした高度な技術がなくても、人間の肉眼レベルのハイレベルなダイナミックレンジが可能になってしまいます。

 

 

GoogleフォトでのHDRの作り方はとてもシンプル

 

では、どうやったらGoogleフォトでHDRが作れるのでしょうか。
まず、仕組みから説明しますと、Googleフォトでは3枚の写真が必要です。

すなわち「通常のカメラの設定で写真」「明るめに撮った写真」「暗め撮った写真」の3種類です。あえてこの3種類を別々にとって、Googleフォトに解析させて、この3枚を合成させると、人間の肉眼に近い写真ができあがってきます。

「え〜3枚も同じような写真を撮るなんてめんどくさいな・・・」

という声が聞こえてきそうですが、もちろんあのGoogleがそんなこと放置しておくわけはありません。仕組みとしては、同じ写真を3枚用意したほうがより高精度のHDR写真ができあがりますが、Googleフォトには、Googleならではの検索機能が標準で内蔵されています。

例えば・・・京都の写真、東京の写真、北海道の写真、のように自動的に分類してくれますし、シーンでも空を撮った写真、海を撮った写真、山を撮った写真のように分類してくれます。

じつは、人物の特定に関しては、現時点でグーグルの画像検索の技術は完成されているとはいえないレベルのですが、それも時間の問題でしょう。

そうすると、「私が、北海道で、洞爺湖をバックにした写真」などの検索方法でHDR写真合成の3枚の候補になるような似たような写真が出てくるというわけです。

適当な順番で写真をとってばらばらに保存してあっても、自動的に似たような写真が検索されて出てきます。その3枚を選んで、HDR補正をしてもらえれば自動的に肉眼のような写真が合成されて出てくるというわけですね。

 

HDR写真の技術それ自体は、テレビの映像技術やPhotoshop等の行動なパソコンソフトでエンジニアが触れてきたものでした。「Googleフォト」はこれを、もっと手軽にだれでもが使えるようにしてくれる夢のようなアプリだといえるでしょう。

 

 

 

 

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