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新型MacBook Pro 2018と旧型のちがいを比較

2018年7月12日に、突如「新型MacBook Pro」が発表されました。6月にアップルが開催した開発者向けイベントWWDC 2018では発表されていません。サプライズとも言えるMacBook Proのアップデートです。また、アップデートされたのは、Touch Bar搭載モデルの15インチおよび13インチのMacBook Proのみです。非Touch Barモデルの13インチMacBook Proなどは、アップデートされていません。今回のマイナーアップデートは、ノートブックパソコンの2つの高級機種のみが対象です。

 

▽MacBook Pro 2018に関する記事はこちら

Macbook pro 2018年モデルいよいよ登場

「MacBook Pro リニューアル」で検索された一般ユーザーの皆さまへ

 

 

Touch Barモデルが、更にハイスペック機種に進化

 

今回のアップデートでは、従来機種と外観が変わらなくても、性能は大きく向上しています。プロ仕様の高級ノートブックパソコンを、更にハイスペックに進化させ、内部改良も加えられました。

MacBook Proの15インチモデルはTouch Bar搭載機種で、13インチモデルにはTouch Bar搭載機種と非搭載機種があります。Touch Barは、2016年モデルのMacBook Proから登場した機能で、従来のファンクションキーの位置に配置されているOLEDディスプレイです。Touch Barは、操作内容や使用するアプリケーションに応じて、必要なボタンに変化します。また、Touch Barには、指紋認証のためのTouch IDセンサーも組み込まれています。

CPUには第8世代Intel Coreを採用

 

新型MacBook Proには、第8世代Intel Coreプロセッサー(コードネームはCoffee Lake)が搭載されています。インテルの第8世代Core i シリーズは、旧型2017年モデルに搭載されていた第7世代(Kaby Lake)に比べて大幅に性能が向上しています。CPUの刷新がパソコン性能へ与える影響は、大きいと考えられます。

新旧モデルをCPUのコア数だけで比較しても、処理能力が大幅に強化されているのが分かります。15インチモデルではクアッドコア(4コア)からヘキサコア(6コア)へ、13インチモデルではデュアルコア(2コア)からクアッドコアへとコア数が増加。アップルの発表では、15インチモデルが最大70%、13インチモデルが最大2倍(100%)の高速化とのこと。

そして、クアッドコアプロセッサーが搭載された13インチモデルは、Thunderbolt 3の速度性能も向上しました。旧型では、最大速度での転送が4ポート中2ポートに制限されていましたが、新型では全4ポートで最大速度での転送が可能になりました。

15インチモデルならRAM(メインメモリ)は最大32GBを搭載可能

 

15インチモデルでは、RAMの強化も実現しました。旧型では、LPDDR3メモリが搭載されていましたが、新型にはDDR4が採用されました。DDR4は、LPDDR3よりも高速なメモリの接続規格です。また、新型のRAM容量は、標準が16GBで旧型と同じですが、オプションで32GBに増設が可能。

SSDストレージで選択できる容量も増加

 

選択できるストレージの容量が増加しました。15インチモデルは、旧型では最大2TBでしたが、新型は最大4TB。13インチモデルは、旧型では最大1TBでしたが、新型は最大2TBです。

 

 

True Tone搭載RetinaディスプレイがMacで初採用

 

2018年の新型MacBook Proには、True Toneテクノロジーが搭載されたRetinaディスプレイが、Macシリーズで初めて採用されました。True Toneは、iPhone XやiPad ProなどのiOSデバイスにも採用されています。True Toneディスプレイは、環境光センサーの働きにより、周囲の光から生じる色温度を検知し、ホワイトバランスが自動調整されるため、より自然な画面表示を実現します。また、True Toneテクノロジーは、Touch Barもサポートします。

 

 

バタフライキーボードが第3世代に進化

 

バタフライキーボードは、2015年モデルのMacBookで初めて採用され、2016年モデルのMacBook Proにも採用されました。2017年モデルのMacBook Proに搭載されたのが第2世代で、今回、第3世代に進化したバタフライキーボードが2018年モデルのMacBook Proに採用されました。

2015年から2016年製造の第1世代では、欠陥があるとしてアメリカで集団訴訟が起きました。2018年モデルの第3世代バタフライキーボードは、キースイッチの周りがシリコン製の膜で覆われています。アップルは、今回の改良により静粛性を高めたとしていますが、同時に防塵性を高める効果も生むようです。

 

 

Apple T2チップ搭載によりSiriにも対応

 

Apple T2チップはセキュリティ機能の強化などを司るSoc(System on a Chip)ですが、T2チップ搭載によりMacBook ProでもSiriが使えるようになりました。音声コマンド「Hey Siri」でSiriを起動することも可能です。

 

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