iPhone内にデジタル運転免許・身分証明書を搭載|米国で提供予定
SuicaやPASMO、Apple Payなど、スマートフォンは日々進化を遂げています。
そのような流れの中で、アメリカでは運転免許や身分証明書がWallet機能に追加されリリースされました。
この記事では、iPhoneのデジタル免許証の概要や、その他ウォレットの新機能について紹介します。
また、デジタル免許が搭載されるOSであるiOS 15の新機能についてもあわせて紹介しますので、参考にしていただけると幸いです。
この記事を読むと以下の3つのことがわかります
①iPhoneのデジタル免許証とは
②その他ウォレットの新機能
③iOS 15で搭載予定の機能
iPhoneのデジタル運転免許・身分証明書とは
まずは、ウォレットの新機能である運転免許・身分証明書の搭載について紹介します。
iOS 15からiPhoneに新機能が追加されます。
特に注目なのがデジタル運転免許と身分証明書の搭載です。
これまでカード式だった運転免許や身分証明書について、アメリカの対応する州ではウォレット内に追加できるようになります。
対応時期は2021年の後半頃とされており、画像のようなイメージで提供される予定です。
免許証や証明書に関する情報は、AppleのSecure Element内に保存されます。
Secure ElementはApple Payでも搭載されている技術で、安全にデータが保管できるものです。
運転免許やデジタル証明書がウォレット内にあれば、カードを持ち歩く必要もないので、便利です。
すでに搭載されている車のキーと組み合わせれば、iPhone1つで車の鍵や免許証の役目を果たします。
そのほか、米国運輸保安局では、空港の保安検査でウォレットの身分証明書が使えるように準備を進めていることも明らかになっています。
今後は、保安検査をはじめ、あらゆる場面でデジタル身分証明書が使える日が来るかもしれません。
ただし、免許証については、現状アメリカの対象となる州のみ提供となる点には注意が必要です。
日本で運転免許のデジタル化がされる動きは記事執筆時(2021/07/08)でありません。
また、身分証明書についても、アメリカの一部の州で提供予定です。
日本での対応については、記事執筆時点では言及されていません。
その他ウォレットの新機能
運転免許のほか、iPhoneのウォレット機能ではさまざまな機能が提供されていたり、今後提供予定です。
ここでは、以下の3つについて紹介します。
- 自動車キー
- ホテルのルームキー
- 自宅やオフィスのキー
自動車キー
自動車キーについては、去年の夏にリリースされています。
BMWと提携し、車の鍵をデジタルキーとして利用できるようにしました。
iPhoneをタップするだけで車の鍵のロックが解除可能なのが特徴でした。
それから約1年のiOS 15になるタイミングで、さらに車のキーの技術が進化します。
iOS15からは、iPhoneのタップ操作なしで車のキーを解除できるようになる予定です。
また、車のエンジンについても、タップ操作なしで可能となります。
そのため、かばんやポケットなどに iPhoneがあれば鍵の代わりになるのです。
ホテルのルームキー
ホテルのカードーキーについても、今後対応予定となっています。
具体的にどの国で使えるのかについては、詳しく言及されていません。
こちらは、ロック解除の際にタップが必要です。
自宅やオフィスのキー
自宅やオフィスのキーについても、 iPhoneをタップするだけで簡単に開けられます。
ここまで紹介した3つすべてに対応している場合、自宅を出て車に乗り、オフィスやホテルに行く場合には、鍵がiPhone1つで済むようになります。
日本での対応は記事執筆時でありませんが、今後アメリカで普及した場合には日本でも対応可能になるかもしれません。
iOS 15で搭載予定の新機能
最後に、iOS 15で搭載予定の新機能について紹介します。
ここで紹介するのは、以下の6つです。
- 通知機能のアップデート
- テキスト認識のアップデート
- Safariのアップデート
- マップのアップデート
- プライバシーの強化
- メモのアップデート
通知機能のアップデート
iOS15から、通知の画面がアップデートされます。
通知左側にアイコンや画像が使われるようになったため、どのアプリで誰から通知が来たのかがわかりやすくなっています。
そして、通知の種類に応じて通知要約機能が利用可能です。
通知要約機能は、Appleによれば「時間的制約がない通知を朝や夜などの適切なタイミングにまとめて配信*1」する機能を指します。
また、通知を重要度順に整理する機能も搭載される予定です。
これらの機能によって、通知がよりわかりやすいものになるでしょう。
テキスト認識のアップデート
テキスト認識機能もアップデートされる予定です。
写真の中のテキストを認識できるようになるため、文字列の検索が可能になります。
また、カメラでも画像を認識できるようになる予定です。
そのため、カメラでWi-Fiのパスワード等を撮影すると、文字列をコピーできるようになります。
また、Googleレンズのような「画像で調べる」の機能も使えるようになる予定です。
アート作品や植物にカメラを向けると、自動で映したものの情報が手に入ります。
Safariのアップデート
Safariもアップデートされる予定です。
タブバーを画面の下部に配置配置できるため、下から上にスワイプするだけで簡単にタブの切り替えができます。
そして、タブグループという機能も搭載されます。
タブグループを使うと、タブが保存可能です。
保存したタブは、iPadやMacとも共有ができるようになる予定です。
マップのアップデート
マップのアップデートも行われる予定です。
新しいマップでは、車線や中央分離帯などの情報が把握できるようになります。
また、Googleのライブビューのように、 ARを使った経路情報の表示も可能です。
そのため、これまでのマップ機能から大幅に進化するといえるでしょう。
公共交通機関を利用して移動する場合にも、通知でルートを示すことが可能です。
下車する時間が近づくと通知が来るようになるため、乗り過ごしを防げるでしょう。
プライバシーの強化
iOS 15では新たにプライバシーついても強化される予定です。
中でも、画像のようなアプリケーションプライバシーレポートが搭載されるのが特徴です。
プライバシーレポートでは、位置情報やカメラなど、アプリに許可した権限が確認できます。
そして、アプリごとにどの権限をどれくらいの時間使っているのかも記録されています。
そのため、権限をどの程度使っているかが把握できるようになる予定です。
メモのアップデート
最後に、メモのアップデートを紹介します。
メモアプリには、タグ機能が導入されました。
そのため、タグでメモを探したり分類したりできるようになります。
そのほか、共有メモについてもアップデートがある予定です。
共有メモでは、@マークをつけてメンバーに言及することができます。
そして、共有メモの更新履歴も確認できるようにアップデートされる予定です。
今回は、iPhoneのデジタル運転免許と、iOS 15の新機能について紹介しました。
iPhoneは、免許証や身分証明書としても利用できる日は近づいています。
家の鍵から車の鍵、そして身分証明書など、スマートフォンの役割がさらに大きくなっていくことがわかります。
より多くの個人情報が記録され、より便利なデバイスになっていくでしょう。
また、そのほかのiOS 15の新機能についても紹介しました。
Neural Engineのパワーを生かした新機能で、iPhoneがより使いやすいデバイスになります。
iOS 15のリリースが楽しみです。
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