【業務効率化】RPA「AutomationAnywhere」とは?
この記事ではRPAの雄、「AutomationAnywhere」をご紹介します。
AutomationAnywhereについて次のことが分かるようになっています。
・AutomationAnywhereとは何か?
・AutomationAnywhereの価格
・AutomationAnywhereの強み/弱み
・AutomationAnywhereの提唱する”Digital Workforce Platform”について
Automation Anywhereとは?
2003年にアメリカで創業されたRPA御三家の一角を担う大手RPA企業の製品。
高度な管理機能、セキュリティを保持し、数あるRPA製品の中でも機能、価格ともトップクラスです。
世界で1,000以上の企業に利用、IBM、Microsoft、Google、DELL、GMなども顧客として名を連ねており、アメリカでは最大のシェアを誇ります。
2018年3月には日本支社を開設し、まだ日本語化は対応していないが急ぎ準備中ですが、次の企業と提携しており、国内での展開を本格化しようとしているようです。
提携企業:日立ソリューションズ、アクセンチュア、デロイト、日本IBM、ビット など
価格
最低構成:100万円/年程度、標準構成:1,300万円/年程度。
AutomationAnywhereの強み
AIのテクノロジーを組み込むことでルールベースでのRPAだと対応が難しい複雑な業務に対応できるようなっており、より人間の作業負担を減らすことに成功しています。
分析環境や管理機能、セキュリティも充実しており、本格的な大規模導入であっても十分耐え得る構成となっています。
また操作性も高くITの専門家でなくともロボットを比較的簡単に作成できます。
“Automation Anywhere University”という教育コンテンツにも力を入れており、初学者でも取り組みやすい環境を用意しています。
多くのコースが無料で受講可能ですが、全て英語のページとなっております。
AutomationAnywhereの弱み
AIのテクノロジーやその他多くの技術が注ぎ込まれできることが広範囲になる反面、全体を理解して使いこなすことの難易度は高いと言えます。
また価格は他のRPA製品と比べて高めです。
導入や運用を専門家に頼むとなるとその費用もかかるため、適切にROI計画を立てて導入しないと業務効率化・コストダウンを目指して導入したはずが、余計にコストがかかってしまったなんてことにならないように気をつけなくてはなりません。
Digital Workforce Platform
Automation Anywhereは、RPAによる自動化だけでなくAIのテクノロジーも包括した”Digital Workfoce Platform”という業務効率化を包括的にサポートするプラットフォームを提唱しています。
“Digital Workforce Platform”は以下のテクノロジーから成ります。
~ AutomationAnywhere Enterprise RPA ~
いわゆる操作を自動化するための一派店的な意味でのRPAです。次の3つが基本構成となります。
Bot Creator | ロボットを開発するためのツール。 プロセスを組み立てるためのエディタがあり、これを使って自動化のフローを構築する。 |
---|---|
Bot Runner | ロボットを実行するための環境。 |
Control Room | ロボットを中央管理する制御機能。 Bot Creatorで作成したロボットをこのControl Roomにアップロードすることでロボットを一元管理できるようになる。 Control RoomからBot Runnerにロボットがダウンロードされ実行される。ロボットの実行状況・ログなどもControl Roomから確認できる。 |
~ IQ Bot ~
機械学習の技術を使いルールベースのシステムでは扱いづらい非構造データを解析・分類し、構造化することができます。
例えばスキャンされた文書から構造化データを作成する、画像認識、データの規則性を探るためなどに使われます。
~ Bot Insigt ~
ロボットの運用状況を分析するためのプラットフォーム。
現在のロボットの稼働状況をリアルタイムに可視化し分析できるようになります。
~ Bot Farm ~
ライセンスベースではなく従量課金でロボットを使用できるようになるオンデマンドプラットフォーム。
これにより必要なときに必要なだけロボットが使えるようになります。
~ Bot Store ~
厳密には”Digital Workforce Platform”には含まれないようですが、Aotomation Anytimeのエコシステムの重要な一部です。
ロボットを構築するための部品をオンラインショップから購入することができます。
すでにGoogleやAWS、SAP、ORACLEなど多くの企業からBotが提供されており、すぐにビジネスに組み込むことができるようになっています。
まとめ
価格を見ると分かる通りAutomationAnywhereはハイエンド向け製品となっています。
とはいえAutomationAnywhereはAIのテクノロジーをはじめ様々な高度な技術を搭載しており、実際に使ったユーザの声には「価格以上の価値がある」というものが多くあります。
予算が許すなら有力な候補の1つとなるでしょう。
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