サブスクで保育園へのおむつが持参不要!?育児系サブスクについて
この記事を読むと以下の3つのことがわかります。
①2019年7月よりスタートしたおむつのサブスクリプションの概要
②おむつのサブスクリプションの利用方法
③世界中に広がっているサブスクリプションサービスについて
赤ちゃんに欠かせないものといえば、おむつです。おむつには紙タイプと布タイプがありますが、安価で使い勝手が良い紙おむつは人気が高く定番ともいえます。
保育園に通う時も必要であるおむつですが、2019年7月よりついにサブスクリプションモデルが登場しました。おむつのサブスクリプションで得られるメリットや仕組み、世界中に広がる育児系サブスクリプションについてご紹介します。
ユニ・チャームがおむつのサブスクリプションをスタート
おむつにもサブスクリプションモデルが登場
平均的に、0~6か月程度の赤ちゃんで6~9回/日、1歳で4~6回/日、2歳で3~6回/日くらいおむつを替えるといわれています。
参照:PRTIMESおむつ替えについての調査結果
それほど毎日頻繁に変えるおむつですから、子供が保育園に通うようになっても準備が欠かせません。保育園はおむつ以外にも準備するものが多いので、毎日バタバタしてしまいますよね。
そんな親御さんの負担を軽くするために、2019年7月よりおむつのサブスクリプションサービスが開始しました。
おむつメーカーユニ・チャームがBABY JOBという企業と共同で「手ぶら登園」というプロジェクトを始動しており、忙しいママやパパの負担を減らそうという取り組みが始まっているのです。
参照:手ぶら登園公式サイト
サブスクリプションの利用申請は保育園が行う
サブスクリプションを契約するのは、親ではなくて保育園です。
契約後はおむつとおしりふきがサブスクリプションによって定額の使い放題になりますが、保育園に直接配送されストックされるという仕組みです。園内でのおむつ利用は、もちろん保育士さんが行ってくれます。
サブスクリプションの特徴である“スムーズな解約”も可能で、毎月19日までに保育園が解約申請を行えば、翌月からストップされます。
2社が提携しておむつのサブスクリプションを始動
おむつのサブスクリプションサービスを行っているユニ・チャームとBABY JOBについてご紹介します。
・ユニ・チャーム
おむつをはじめ、女性用衛生用品やヘルスケア製品を手掛ける国内大手のメーカーです。1980年代より海外事業も進めており、現在では80か国以上に展開しています。
おむつなどベビーケア製品はアジアでシェアNo.1(24.1%)を誇っており、世界シェアでもNo.3と高いシェア率を持っています。
参照:ユニ・チャーム公式サイト
・BABY JOB
大阪に本社を置くBABY JOBは、保育園の運営実績を活かした保育士・幼稚園教諭向けの求人情報の紹介・転職や就職のサポートを行っている企業です。
人材派遣と人材紹介の2種類を取り扱っており、ユニ・チャームと共同の「手ぶら登園」や、各市町村と連携した少人数保育園「ぬくもりのおうち保育」などのプロジェクトを手がけています。
参照:BABY JOB公式サイト
種類はムーニーとムーニーマンの2種類
おむつのサブスクリプションサービスで使用できるのは、ユニ・チャームのおむつである「ムーニー」と「ムーニーマン」です。
取り外しが簡単なのはムーニーのほうで、テープタイプなのでさっと取り外して簡単に交換できます。赤ちゃんを寝かせたままでおむつ交換でき、赤ちゃんのお腹やふともものサイズにぴったり合わせることが可能なので、新生児におすすめです。
「履かせるおむつ♪」とテレビCMしているのはムーニーマンのほうで、文言通りテープを使わずに履かせるだけで完了するタイプです。運動量が増えてきた赤ちゃんでも立ったまま履かせられます。一般的な話ですが、テープタイプから始めて、赤ちゃんの成長に合わせてパンツタイプのおむつに移行していくケースが多くなっています。
月額料金は年齢によって変わる
おむつのサブスクリプションサービスは、以下のように年齢によって月額料金が異なります。
0歳児 | 1歳児 | 2歳児 | |
月額 | 3,000円 | 2,800円 | 2.500円 |
週6登園の場合 | +600円 | +400円 |
※税抜き価格
※保育園によっては、上記の料金プラン通りではないこともあります。その場合は保育園が取り決めた料金が優先されるのでご注意ください。
新生児ほどおむつを頻繁に変えるので、年齢が大きくなるごとに少しずつ安くなっていきます。週6日保育園を利用する場合は料金がプラスされるため、保育園からの請求も高くなるでしょう。
おむつのサブスクリプションは親にとってもメリットたくさん!
保育園がおむつのサブスクリプションを導入すると、親はおむつの準備が不要になります。ほかにもたくさん準備物があるなか、毎日おむつを準備しなくていいと思うと少しは気が楽にならないでしょうか?
解放されるのは、おむつの準備だけではありません。以下の3つの手間が省けるのです。
・おむつを準備しなくていい!
・名前書きが不要
・おしりふきも準備不要!
おむつといえば、1枚1枚に名前を書くのが大変です。しかし各自がおむつを持っていく場合、他の園児のおむつと見分けがつかなくなります。そのためおむつを始め、すべての持ち物に名前を書かなければいけません。
おむつ用のお名前スタンプやテープがありますが、それでも膨大な量のおむつに名前を入れ続けるのは大変ですよね。
おむつのサブスクリプションが導入された保育園なら、おむつも名前書きも必要ありません。
そしておむつのサブスクリプションにはおしりふきも付いています。おむつを替えるときに必須であるおしりふきも準備しなくてよいので、登園時の荷物もすくなくなるでしょう。
導入済の保育園について
おむつのサブスクリプションは、保育園が契約していないと利用できません。「通わせる予定の保育園に導入されているか気になる」という方は、以下のページから導入済の保育園をチェックできますよ。
参照:手ぶら登園 利用可能園一覧
もし通わせる予定の保育園が見つからない場合、同ページの「お問合せ」から聞いてみることもできます。それでもおむつのサブスクリプションを導入していなかった場合は、保育園に希望として伝えるとよいでしょう。
育児もサブスクの時代へ!世界中に広がる“育児系サブスク”
オーストラリアの歯ブラシもサブスクサービスを開始
小さい子供が歯磨きを嫌がり、困った経験はないでしょうか。毎日嫌がる子供の歯を無理やり磨くのは、肉体的にも精神的にもしんどいものです。
オーストラリアから生まれた「Playblrush」は、歯磨きと連動してスマートフォンでゲームができます。Bluetoothが搭載されたアダプターと専用アプリをインストールすれば、モンスターを倒したりお絵かきをしたりと遊べる仕組みになっています。
サブスクリプションモデルもあり、契約すれば3か月に1回歯ブラシや歯磨き粉が送られてきます。サブスクリプションに加入している場合はPayPalを通じてキャッシュバックもあるので、ちょっとしたお得感がありますね。
参照:BUISINESS INSIDER テクノロジーで育児を変える「ベビーTech」ビジネスを目論む海外ベンチャー
離乳食もサブスクなら悩まなくていい
ニューヨークでサブスクリプション型の離乳食サービスを展開している「Little spoon」は、防腐剤を使わないオーガニックな離乳食を提供しています。
サービスに登録する際のアンケートを基に、赤ちゃんに合わせてパーソナライズされた離乳食を届けてくれるのがメリットです。スプーンも付いており、パッケージは100%リサイクル可能という環境にも配慮した設計が特徴です。
これまでに100万人以上が利用していますが、2019年2月には日本円にしておよそ7億円以上の資金調達に成功しました。サブスクモデルは、海外でも高く評価されているようです。
参照:techcrunch「Little Spoon gets $7M for its organic baby food delivery service」
サブスクリプションモデル成功の秘訣は“データ分析”にあり
2018年頃から、音楽に限らずあらゆるサービスのサブスクリプションモデルが登場しています。モノが売れない時代の打開策ともいえるでしょう。
サブスクリプションモデルは収益の安定化だけでなく、企業にとって「データの活用」という大きなメリットがあります。消費者のデータをダイレクトに集めて分析することで、次のビジネスヒントを探しているのです。
年々盛り上がるサブスクリプション市場がデータを活用することで、さらに新しいサービスが生まれるかもしれません。
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