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「枯れた技術の水平思考」がシステム開発会社に求められている

「枯れた技術の水平思考」という言葉は、任天堂の偉大な技術者の一人である横井軍平によって唱えら得た言葉と言われている。

横井軍平

任天堂開発第一部部長として『ゲーム&ウオッチ』、『ゲームボーイ』、『バーチャルボーイ』等の開発に携わり、宮本茂と並んで任天堂を世界的大企業へと押し上げる原動力となった。

(Wikipedia)

任天堂というと、「スーパーマリオ」や「ゼルダの伝説」などのゲームソフトが有名であるが、実際にそれらのソフトの不朽を支えていたのは、独自のハードウェアをとことん突き詰めた横井軍平らの活躍は大きい。

「枯れた技術の水平思考」とは、そのような中から生まれた実用指向の哲学である。

 

通常、技術者は「最先端の技術」に惹かれる。最先端であれば見栄えもよく、自分の技術にも誇りが持てると考える人が多いだろう。

ところが横井軍平はこれとは異なる発想を持つ。つまり「枯れた技術」すなわちメリットもデメリットも知り尽くされている技術をうまくつかうことで、開発コストを抑え、かつ技術的な部分にとらわれず真にユーザー志向の製品ができる、という発想である。

これは現在のシステム開発会社にそのまま当てはめてもよい。web系の技術は進歩が早く、次々と新技術が出てくるが、技術者がこれに追い付くだけでも多大なコストを要する上、メリット・デメリットの正確な情報が極めて手に入りにくい。

場合によっては技術を使いこなすことに時間とコストをとられて、ユーザーを見ることができなくなってしまうというリスクも有る。

 

長く開発を続けてきた会社でこそ、「枯れた技術の水平思考」を行い、今こそユーザー向けた製品やサービスを構築できるチャンスが有るのだ。

 

 

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