Googleマップも応援!シェアサイクルのメリット・料金・おすすめの人
特定のステーション内で乗り捨てが可能なシェアサイクルは、ここ数年日本でもブームが起きています。そんな中、Googleマップでシェアサイクルをチェックできるようになりました。
シェアサイクルなら、「レンタサイクルは返却が面倒」「外回りで自転車を使い、最後は電車で帰社したい」というワガママも実現できるのです。
Googleマップがシェアサイクルに対応!
近所にあるシェアサイクルの場所を表示
2019年7月、Googleマップではシェアサイクリングの場所などを表示してくれるようになりました。
同月にGoogleマップで「シェアサイクリング」と入力すると、「自転車サイクリング」という名前のアイコンが表示。タップすると、近くにあるシェアサイクルのステーションなどを表示してくれます。
Googleは2018年にニューヨークでシェアサイクリングの試験運用を開始。結果が良かったため世界23都市で一気に展開させました。
もともとGoogleマップはGoogle Earth、ストリートビューなど独自の機能で高評価を得てきましたが、ここにきてまた新たな機能を実装しました。
表示に使っているのはIto Worldの提供データ
Googleマップがシェアサイクリングのデータ表示に使っているのは、Ito Worldという企業のデータ。Ito Worldはリアルタイムの交通データフィールドや運送業者向けのプラットフォーム提供を行っており、運賃を決めるアルゴリズム開発なども手掛けています。
Googleだけではなく、Microsoftやアメリカ政府までも顧客になっており、世界中の交通問題と向き合っています。同社が提供するIto Transit HubはSaaSプラットフォームとして展開していて、高度なアルゴリズムによる輸送スケジュールや混雑混乱予想が得意です。
参照:Ito World公式サイト
https://www.itoworld.com/
Googleマップでシェアサイクルの何がわかる?
Googleマップでは、シェアサイクルについて以下のようなことがわかります。
・シェアサイクルのステーション(シェアサイクルの駐輪場)
・空いている自転車台数
・スタンドの空き状況
詳しくは後述しますが、シェアサイクルはステーションに停めてある自転車を自由に利用できるサービス。しかし自転車の台数が少なかったり人気の曜日だったりすると、せっかくステーションに行ったのに空いていないということも…。
そんな時に便利なのが、Googleマップによるシェアサイクルの台数表示。今利用できるシェアサイクルの台数まで表示してくれるので、使いたいときはスマホでサっとチェックするだけでOKです。
シェアサイクルを返そうと思っている時も、Googleマップで空き状況をすぐにチェック。シェアサイクルユーザーにとって、ますますGoogleマップの価値が上がりました。
iOS Android両方で使用可能
Googleマップは、もちろんiOSでもAndroidでも利用可能。すでにGoogleマップをインストールしている場合は、自動アップデートでシェアサイクルの表示に対応してくれます。
もし持っていない方は、以下のページからぜひダウンロードしてください。
Androidはこちら
iOSはこちら
シェアサイクル使ってる?レンタサイクルよりもメリットが多い
中国発のシェアサイクル事業は2018年日本に参入
中国では、2014年にシェアサイクリングブームが起こりました。北京に本社を構える「モバイク」は世界最大のシェアリング事業を手掛けており、アプリと連動したサービスは大ヒット。
公共交通機関でカバーしきれない場所へのアクセスができて健康的として、一大イノベーションを起こしました。
mobike公式サイト:https://mobike.com/jp/
シェアサイクルは日本でも価値があるとされ、2018年あたりから続々とシェアサイクル事業が始まっています。
レンタサイクルとの違いは?
シェアサイクルがレンタサイクルと大きく違う点は、“乗り捨てが可能”というところです。観光地などで人気のレンタサイクルですが、当然ながらレンタルした後は元のお店に返却する必要があります。
しかしシェアサイクルは複数の拠点にステーションと呼ばれる専用の駐輪場があり、乗り捨てることが可能なんです。
たとえばレンタカーを借りた場合、車を使う用事が済めばもう車は必要ありません。複数の拠点があるレンタカー会社の場合であっても、違う店舗で返却すれば“乗り捨て代”として高額なプラス料金がかかります。
当たり前のように乗り捨てできるシェアサイクルは、ちょっとだけ自転車を使いたいときに非常に便利がいいのです。
シェアサイクルのメリット3選
シェアサイクルは、以下のようなメリットがあります。
・乗り捨て可能で自由に使える
・ステーションが多いと外出先でも気軽に使える
・安価で電動自転車に乗れる
シェアサイクルの最大のメリットである乗り捨ては、先ほどご紹介した通り。シェアサイクルに使われる自転車は電動自転車であることが多く、坂道は長距離の移動にも配慮されています。
電動アシスト付きの自転車は確かに楽ですが、1台10万円以上はかかる高額なもの。「盗難に遭ったらどうしよう」「坂道が多いエリアを移動したいけれど、電動自転車は高い…」と二の足を踏んでいる人に、シェアサイクリングは高評価を受けています。
シェアサイクルの使い方
シェアサイクルの提供サービス体系はさまざまですが、基本的には専用のアプリをスマホにダウンロードや会員登録が必要です。電子マネーカードやクレジットカードを登録して、決済ができる環境を作ります。まずはステーションに行って、自転車を借ります。自転車には鍵がかかっていますが、アプリ上でパスコードが発行され解錠できる会社もあります。
そのほか、シェアサイクル会社専用のカードを発行することで、かざすだけで解錠できるケースもあります。会社によって方法が違いますので、シェアサイクルを使う前にチェックしておきましょう。
利用にかかる費用について
シェアサイクルで気になるのが費用。あまり高いとレンタルするメリットを感じにくいですよね。
シェアサイクルは、短くて15分~、長い場合は月額の契約でシェアさせてくれます。必ず月会費が発生するものではないので安心ですね。
相場としては、一時利用の場合100円/30分程度です。月間で利用したい場合は、2,000円/月が相場のようです。
シェアサイクルはこんな人におすすめ
「自分の自転車を持っていれば、シェアサイクルは必要ない」と思われるかもしれませんが、実は自分の自転車を持っている人もシェアサイクルを利用しています。乗り捨てできるというメリットはシェアサイクル特有のもので、なかなか自分の自転車ではできません。
・外回りでアクセスの悪いところに行くが、タクシー代を節約したい
・旅行先で、返却を気にせず自転車を使いたい
・通勤で自転車を使うが、飲酒して帰宅することが多い
という人は、ぜひ一度シェアサイクルを使ってみるといいでしょう。たとえば外回りで移動が多い場合、バスやタクシーを使うこともあります。しかし会社の規定で、「客先から最寄り駅まで○km以内の場合はタクシー代が出ない」という制約があるケースも珍しくありません。
そんな時にシェアサイクルに登録していれば、自転車でスイスイと客先に訪問できます。自分で自転車を持っていても、毎月自転車置き場のために数千円払う必要があります。シェアサイクルなら月数千円で、自宅~最寄り駅、旅行先、客先などで必要な時のみ自転車を使うことができるのです。
シェアサイクルは日本でも流行る?今後の課題について
いいことずくめに見えるシェアサイクルですが、実は各国存続に苦戦しています。
実はフリマアプリで有名なメルカリは、「メルチャリ」というシェアサイクル事業を始めましたが、2019年に入って事業から撤退。シェアサイクルの発祥である中国もサービスが乱立して利益が出にくくなっていますし、DMMもシェアサイクルから撤退しました。
シェアサイクルは、駐輪場のスペースが必須です。しかしこのスペース確保に難航して、撤退してしまう会社もあるのです。また、海外では乗り捨てできるステーションに自転車を返却せず、文字通り道端に“乗り捨て”てしまうケースも問題視されています。日本はモラルが高いと言われていますが、だからといって不当な乗り捨てが全く起きないとは予想できません。
シェアサイクルはまだまだ始まったばかりのサービス。日本独自の進化を遂げて、みんなが快適に使えるようにしたいものです。
「シェアサイクルに興味があるが、最寄りのステーションがわからない」「自転車を借りようと思ったら1つも残っていなくてがっかりした」という人は、ぜひ一度Googleマップでシェアサイクルをチェックしてみてください。
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