Dynamoを利用しRevitを自動化
Dynamoを利用しRevitを自動化
Revitを利用するならより効率的に作業を進めたいですよね。そんな時に役立つのがDynamoです。既にBIMの導入している人やこれから導入を検討している人の中でも、聞いたことがないという人が多いと思います。今回はDynamoについて、IT初心者の建築業界の方に向けてお話ししたいと思います。
Dynamoとは
DynamoとはAutodesk社が提供するビジュアルプログラミングツールです。(注1)
プログラミングと言ってもコードを書く必要がなく、下記の画像のように関数を線でつなぐことで簡単にプログラムを作成できます。単独での利用はもちろん、RevitやCivil 3DなどAutodesk社の他のソフトウェアと組み合わせて使用することも可能です。Dynamo Playerという既に出来上がっているプログラムを使用できる機能もあります。
ライセンス
Dynamo Studio・Dynamo for Revit・Dynamo for Civil 3Dの3つがあります。
・Dynamo Studio
他のライセンスと組み合わせずに使用し、有料のライセンスが必要となります。ライセンスは下記の3つのプランから選ぶことができます。(注2)
6,600円 /1ヶ月
55,000円 /1年間 = 1ヶ月あたり4,584円
148,500円/3年間 = 1ヶ月あたり4,125円
・Dynamo for Revit/Dynamo for Civil 3D
それぞれRevitかCivil 3Dのライセンスは必要となりますが、そのライセンスさえあればDynamoのライセンスは必要ありません。
Dynamoでできること
設計者として差別化のために重要なスキルとして自動化・データ分析・プログラミングなどが上げられます。手作業で行う計算をExcelを利用するように、設計も自動化が重要となってきます。BIM普及とともに期待されるDynamoですが、実際にどんなことができるかご紹介します。
・構造計算を反映(注3)
Excelシートを元にモデルの形状を変えたり、配筋したりすることができます。プログラミングを組むことが難しい場合はDynamo Playerを利用し、既存のプログラムを利用しましょう。
・設備の機器選定(注4)
日本設計が推進している「Integrated BIM」というワークフローがあります。3Dモデルと属性情報を統合することで設計をトータルに行うことが目的ですが「Integrated BIM」で特に力を入れているのが、意匠と設備の統合です。Dynamoを導入することで建物の3D形状を把握し空調負荷を計算し、機器の性能を決定することができます。
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まとめ
他の設計者との差別化を図るため、効率的に設計をするためにもプログラミングなどのテクノロジーを用いた自動化は重要となってきます。Dynamoはプログラミングの知識がなくても視覚的に操作が可能なビジュアルプログラミングツールです。BIMによって従来の設計からテクノロジーを利用した設計へと変わります。しかしBIMの使い方によっては最大限に力を発揮できないかもしれません。DynamoはBIMの利点をさらに引き出すツールと言えるでしょう。
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参考文献
注1 Autodesk HP
http://bim-design.com/infra/product/dynamo/
注2 Dynamo Studio
https://www.autodesk.co.jp/products/dynamo-studio/subscribe?plc=DYNSTD&term=1-YEAR&support=ADVANCED&quantity=1
注3 Dynamo for Revitでモデルと構造計算を連携
https://knowledge.autodesk.com/ja/search-result/caas/simplecontent/content/dynamo-for-revit–E3-81-A7-E6-A9-8B-E5-8F-B0-E3-83-A2-E3-83-87-E3-83-AB-E3-81-A8-E6-A7-8B-E9.html?collection=304901
注4 Revit MEPとDynamoで設備の性能を決める日本設計のIntegrated BIM戦略
https://ken-it.world/success/2015/12/integrated-bim-ns.html