IoTのビッグデータはデータビジュアライゼーションでより活用できる
様々な「モノ(物)」がインターネットに接続される仕組みのIoT。その進化は目まぐるしいもので、その技術の裏では、収集された大量のデータ(ビッグデータ)を効果的に活用することも期待されています。
その膨大なビッグデータの価値として、製造業や流通、小売から医療などの分野での応用もでき、モノの様々な行動を可視化しサービス向上などにフィードバックされています。
その「可視化」する手法として、注目されているデータビジュアライゼーションの技術について、IoTとビッグデータの全体像と合せて、注目してみたいと思います。
IoTの進化はビッグデータの拡大に繋がる
IoTの技術進化により、身の周りの様々なモノがインターネットに接続され、ネットワークを通じて新たな価値が生まれつつあります。
最近話題のスマートスピーカー等のデジタル情報家電といった身近なものから、自動車分野でのスマートデバイスやセンサーを搭載した自動運転システム。交通機関におけるリアルタイム運行状況。医療分野における遠隔医療サービスや、ウェアラブルセンサーによる患者の健康状態把握。タブレットやハンディターミナルを活用した、温度・湿度や生育状況の把握から、水やり・農薬散布・除草・収穫の遠隔操作を可能としている「スマート農業化」などがあります。
様々な分野でその特性を発揮しているIoT。その技術が使われれば使われるほど、モノから自動的にデータが日々収集され蓄積されていきます。これがIoTデータでビッグデータの一部として扱われるため、得られるデータはIoTの進化とともに、これまで以上に多くなるでしょう。
拡大したビッグデータの活用方法
蓄積されたビックデータの役割としては、顧客の行動分析やセンサーの異常検知、患者の健康管理を把握でき、それらを分析することによって、作業効率化、事故予防、コスト削減などの予測をシミュレーションでき、的確な意識決定を図ることができます。その結果を再び現場へ情報を提供し、サービス向上、高水準な生産、さらなるIoT技術の更新などにフィードバックできます。このサイクルをすることにより、企業としてのビジネスモデルの確立から、新たなビジネスチャンスの拡大へと繋げることが可能となります。
データビジュアライゼーションでビッグデータ活用
そのビッグデータを活用するためには、データ分析した結果を人間に分かりやすく理解させることが重要となってきます。
そこで注目されているのが、データビジュアライゼーションというデータ可視化の手法です。膨大で複雑なビッグデータを分析・集約して、グラフや図、グラフィックなどを用いて分かりやすく表現させ、データを可視化する技術のことをいいます。
IoTを活用して様々なデータを蓄積しても、それを有効に活用できなければ意味がありません。前節でも述べているように、フィードバック出来てこそデータに価値が生まれるという訳です。
そのフィードバックにも良し悪しがあり、その判断を行うのは最終的に人間の意思決定でもあります。分析した現状を把握・理解し、そのデータが秘めている意味や関係性を明確にしたうえで、最善な判断を行うためにも、データビジュアライゼーションというデータ可視化は重要な役割を担っています。
データビジュアライゼーションの得意分野
ビッグデータの分析や活用方法にも様々な技術がありますが、データビジュアライゼーションとして最も有効的にデータ分析できる利点として、「誰に」「何を」「どういう目的で」見せたいかを明確にして、相手に伝えることができます。
データを効果的かつ興味深い方法で提示できる手法を多数備えているため、シンプルな棒グラフや円グラフのみならず、エリアチャートやドット分布マップ・散布図などで、より具体的にデータをストーリー化させる要素も含め視覚的に伝えられます。
そのため、ITに疎い経営陣から現場の管理者、営業、作業員まで、人間の五感である視覚を通して情報共有することも可能です。
IoTからビッグデータ。そして更なる作業効率化、コスト削減、売り上げ拡大の可能性を見つけ出すデータ可視化。この関係性によりさらなる発展が期待できますね。
有益なデータを無駄にしないためにも、データビジュアライゼーションを用いたデータ可視化にも、目を向けてみてはいかがでしょうか。
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