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【業務効率化】RPA「NICE」とは?

はじめに

この記事ではナイスシステムズ社の提供するRPA製品について紹介しています。
以下のことが分かるようになっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
●NICE(ナイス)社について
●NICE Advanced Process Automation(NICE APA)について
●NICE APAの強み/弱み

NICE社について

ナイス(NICE)システムズ社は1986年にイスラエルで設立されました。イスラエルでは最大のIT企業のうちの1つです。コールセンター業務のソリューションを中心に発展してきました。世界中にオフィスを構え150以上の国で多くの顧客を持ち、2004年には東京に日本法人が設立されました。2009年からRPA業界に参入し、コールセンター業務の1つACW(アフターコールワーク)の自動化に向けてRPAを発展させてきました。

NICE Advanced Process Automation(NICE APA)

NICE社の提供するRPAは「NICE Advanced Process Automation(NICE APA)」という
複数の製品を統合したシステム群です。
NICE APAは大きく分けて次の3つシステムから構成されています。

NICE Desktop Automation(半自動ロボ、アシストロボ)

人間の行う業務の全てをロボットが代行するのではなく、あくまで人間の業務をアシストすることを主目的とします。
例えば以下のような機能があります。
●『シングルビュー』(複数画面を適切な順序で1つの画面に表示)
●『データ入力支援』(1つのアプリの入力をリアルタイムに他のアプリにも入力・反映)
●『ガイド機能』(注意事項や操作ヘルプを必要なタイミングで画面上にポップアップして知らせてくれる)
こういったアシスト機能を使うことで業務を効率化させることができ、またミスも軽減されます。さらに「ユニファイド・デスクトップ機能」という複数アプリケーションをシングルビューに集約・リアルタイム参照を可能とする機能を併用することでより人間の行う業務の効率・品質を拡大させることができます。全てをロボットに任せることができず人の判断が必要な業務、例えば営業部門、企画部門、マーケティング部門などに向いています。
価格は税抜き35.5万円から。

NICE Robotic Automation(全自動ロボ)

いわゆるサーバ管理型のRPAツールで、主に定型的な処理を繰り返すバックオフィス部門の業務を自動化するためのシステムです。
●「リアルタイムデザイナー」
PCの操作をリアルタイムで記録し自動化のシナリオを作成できる
●「統合管理機能」
ロボットをサーバで集中管理できる

上記の様な機能があり、ExcelからSAP、クラウドアプリケーションなど幅広く自動化することができます。
価格はオープン価格でロボット1体350万円から、投資額回収期間は8ヶ月~2年6ヶ月とのことです。

NICE Desktop Analytics(業務プロセス可視化ツール)

このツールはさらに2つのツールに分けることができます。
●Desktop Application Analytics : DAA
デスクトップのアプリケーションの稼働状況をグラフで可視化し、分析・レポーティングする
●Desktop Process Analytics : DPA
定義された業務について処理内容を可視化し、分析・レポーティングする

この2つの可視化ツールを組み合わせて活用することでスタッフごと、業務ごとの稼働状況を可視化でき、業務改善のための分析、ひいてはRPA導入にも最適なインサイトを得ることができます。NICE Desktop Analytics(業務プロセス可視化ツール)で現状の業務を可視化、分析することで最適なRPA導入スコープを判定し業務の特性に合わせて「NICE Desktop Automation(半自動ロボ、アシストロボ)⇒全てのロボットに任せることができる業務」「NICE Robotic Automation(全自動ロボ)⇒人の判断が必要、または人にしかできない高度な業務」というようにうまく使い分けることで、よりシナジーを生みくまなく業務を効率化することができるようになっています。

NICE APAの強み/弱み

①上記の通り3つのシステムからなるNICE APAは単なる業務の自動化を司るRPAだけでなく、人間の業務効率を向上させる機能、さらにはどのような業務にRPAを適用すべきを分析、またRPA導入後の業務の状況を可視化することができるツールも備えています。
単一的なロボットに頼るのではなく総合的に業務効率を飛躍的に高める仕組みを提供している点にあります。

②もともとコールセンター業務において高いシェアを誇っていたためコールセンターのオペレーターの業務はもちろん、フロントオフィスの業務をサポートするような業務効率化に強みがあります。(NICE Robotic Automation(全自動ロボ)もあることからバックオフィス系も弱いわけではないですが)

③ハイエンドなRPA製品と比べるとセキュリティ、統制機能において見劣りがあることは否定できません。単なるRPA製品として導入するのであれば他製品としっかり比べて導入すべきでしょう。

最後に

NICE APAは単なるRPA製品ではなく、半自動ロボ、業務プロセス可視化ツールを含めた総合的な業務効率化ツールととらえるべきでしょう。
そうした観点から見ると決して高い買い物ではないことが分かると思います。

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