【詐欺】Google メンバーシップ・リワード当選はウソ!原因は不正広告かも

パソコンやスマホに「当選おめでとうございます!」と突然あらわれる、Googleメンバーシップ・リワード。それはGoogleではなく、個人情報を狙ったフィッシング詐欺です。
年々巧妙化するサイバー犯罪の手口や、Googleメンバーシップ・リワードが表示されたときの簡単な対策をご紹介します。
この記事を読むと以下の3つのことがわかります。
①Googleメンバーシップ・リワード詐欺の手口
②フィッシング詐欺の簡単な対策
③AIがクルマに搭載されること
Googleメンバーシップ・リワードに当選?
突然あらわれる「当選しました!」のポップアップ
パソコンを操作していると突然、「Googleメンバーシップ・リワード」を名乗るメールから突然「Googleユーザーのあなた、おめでとうございます!」というメールが届くことがあります。
Googleメンバーシップ・リワードの特徴は、主に以下の3つです。
・iPad Air2やSamsung Galaxy s6をプレゼントするという文章
・「Googleの創立者は?」などの簡単な3つの質問
・回答のカウントダウンが自動で始まる
ちなみに3つの質問は間違えても正解とカウントされ、個人情報の入力画面に遷移します。その理由は、Googleメンバーシップ・リワードの目的はプレゼントではなく、個人情報の搾取という怖いものだからです。
当選は嘘!正体はフィッシング詐欺
Googleメンバーシップ・リワードは、Googleのものではありません。最近横行しているフィッシング詐欺の1種で、クレジットカードや個人情報を狙ったものです。
Googleを名乗っているのに、なぜかプレゼントはAppleやSamsungといった他メーカーの製品名を書いています。Googleのアイコンも微妙に違うので、冷静な人ならこの時点で「おかしい!」と気づくでしょう。
ですが、誰でもすぐわかるクイズや急にはじまるカウントダウンといった、巧みな罠に引っかかってしまう人もいるのです。
Googleメンバーシップ・リワードの画面をスクロールすると、「本当に届きました!」など嘘の書き込みも多数あり、巧みに信じ込ませようとしているのが伺えます。
また「メンバーシップ・リワード」とは、クレジットカード会社のアメリカン・エキスプレスが実際に行っているポイントプログラムです。
そのため、アメリカン・エキスプレスのメンバーシップ・リワードを知っている人は、「Googleも同じことをやっていたんだ!」とだまされる人もいるかもしれません。
Googleメンバーシップ・リワードはスマホとPC両方に出現する
Googleメンバーシップ・リワードのポップアップは、パソコンだけではなくスマホでも表示されます。Outlookを開いた時やSkypeを開いた時など、タイミングもバラバラです。
Twitterでは、「#googleメンバーシップリワード」というハッシュタグで注意喚起ツイートがたくさんあります。
下記ツイートの一例です。
ネットで調べ物。突然、Googleメンバーシップ・リワードならぬ、写真のような画面に。嘘くさい香りがプンプン。調べてみたら、やっぱり「フィッシング」狙いの詐欺でした。台風や北海道の地震、大きな被害が出てみんな心配しているのに、「詐欺」にいそしむ「奴ら」許せません!! #高橋わたる
— 高橋 渡 (@wataru_taka63) September 9, 2018
Googleメンバーシップ・リワードの原因は「広告のクリック」かも
パソコンの利用が当たり前になった今では、インターネット社会を生きるための「ネットリテラシー」が会社や学校で教えられます。そのため、あやしいメールやサイトをむやみに開く人はすくないでしょう。
「変なメールやサイトも開いていないのに、Googleメンバーシップ・リワードが出てきた!」という場合、自動広告のクリックが原因かもしれません。
たとえば車のことを何度か検索すると、検索画面の端に車のポップアップ広告が頻出することがあります。これはアドネットワークという仕組みで、検索履歴にもとづいて自動でインターネット広告を配信しているのです。
もちろん安全な広告もあるのですが、中にはアドネットワークの弱点を突き不正な広告を表示しているものもあり、Googleメンバーシップ・リワードはこの自動広告のクリックが原因の1つとして指摘されています。
Google側も対策は行っており、2015年にはフィッシング詐欺を行う7,000以上のサイトブロックを行っています。それでも、Googleの警備をすり抜けて悪質な広告は出回っているのです。
【簡単】Googleメンバーシップ・リワードが表示されたときの対策
ブラウザを閉じる
Googleメンバーシップ・リワードなどのフィッシング詐欺に遭遇した場合は慌てずに、すぐブラウザを閉じることがもっとも簡単な対策方法です。
フィッシング詐欺=ウイルス感染ではない
普段使っているパソコンやスマホでフィッシング詐欺の画面が出たら、誰でもびっくりしてしまいますよね。
パソコンならウイルス対策していることがほとんどですが、スマホはパソコンにくらべてウイルス対策の意識が低い傾向にあります。そのため、「自分のスマホはウイルスに感染しているんだ」と焦ることもあるでしょう。
フィッシング詐欺自体は、ウイルスが原因ではないのです。そのため、フィッシング詐欺の画面が出たからといって、ウイルスに侵されているわけではありません。
心配な方は、念のためウイルスチェックしておくと安心できるでしょう。スマホ向けのウイルス対策ソフトもありますよ。
フィッシング詐欺対策ができるウイルス対策ソフトを活用
Googleメンバーシップ・リワードがたびたび表示されたり、ほかにも怪しい表示が出てきたりするときは対策が必要です。フィッシング詐欺対策もできるソフトをインストールして、パソコンやスマホを守りましょう。
対策ソフトは無料のものもあります。危険なサイトにアクセスすると、危険信号を出したりサイトへのアクセスをブロックしたりしてくれます。
【2019年最新版】フィッシング詐欺の傾向や被害報告について
個人利用者を狙うサイバー犯罪は巧妙化している
トレンドマイクロ社の調査によると、2019年は個人をターゲットにしたサイバー犯罪が増加するといわれています。
今までも人気アイドルや芸能人を名乗るメールや、片言の日本語で文法がおかしいメールなど、「いかにも怪しい」という迷惑メールはありましたよね。
日本人のネットリテラシーが上がって稚拙なメールは無視されるようになった今、サイバー犯罪の手口はますます巧妙化しています。
Googleメンバーシップ・リワードをはじめ、東京オリンピックやワールドカップなど、悪意を持った人はたくさんの人が関心を持つ分野を狙い、犯罪のきっかけを探しています。
個人情報は入力してはいけない!でもうっかりしてしまったら…?
フィッシング詐欺の場合、あらわれた画面に個人情報を入力しなければとくに大きな問題にはなりません。
でも騙されてうっかり個人情報入力してしまったら、早めの対策がなにより大切です。
もしクレジットカードの情報まで入力していたら、すぐにクレジットカード会社に連絡しましょう。事情を説明して不正利用されていないか確認し、はやめにパスワードも変更します。カード会社によっては、万が一不正利用されていた場合請求を取り消してくれることがあります。
TwitterやFacebookなどSNSのアカウントを入力してしまったら、早急にパスワードを変更しておきます。もし1つのアカウント情報しか入力していなかったとしても、同じパスワードを使いまわしているならすべて変えておきましょう。
フィッシング詐欺は警察にも相談できる
フィッシング詐欺でSNSアカウント情報を入力してしまったら、アカウントの乗っ取りだけではなく、課金によるお金の被害が発生することもあります。
すでに被害が発生していたり手に負えないと感じたりしても、一人で悩む必要はありません。各都道府県警察本部には、サイバー犯罪相談窓口が設置されています。自分の都道府県の警察に、電話で相談できますよ。
都道府県ごとのサイバー犯罪相談窓口一覧
テクノロジーも進化していますが、それに伴い悪意を持った犯罪手段も進化しています。サイバー犯罪の被害に遭わないように、自分でもしっかり対策をしていきたいですね!
【参照】
ライブドアニュース「「当選詐欺フィッシング」は不正広告から!? 増えてきたポップアップ表示される当選詐欺の対応」
Google広告チーム「レポート:2015 年に Google が実施した悪質な広告への対策」
トレンドマイクロ社「2019年、私たちが気をつけたいネットの脅威とは」
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