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Google glassの企業向けモデルが、開発者でも入手可能に

Google glassというデバイスをご存じな方は、そう多くないかもしれません。
Googleが開発する製品の中でも、企業向けに絞った販売をしていたからです。

しかし、2020年2月4日よりリセーラーから購入可能になりました*1。
眼鏡の形のウェアラブルデバイスである「Google glass」は、どんなことができるのでしょうか。

この記事を読むと以下の3つのことがわかります
①企業向けGoogle glassを一般入手する方法
②Google glassでできること
③Google glassの今後

今回は、企業向けGoogle glassの実力と今後の展開について紹介していきます。

企業向けGoogle glassが開発者でも購入可能に

冒頭でも紹介したように、Google glassの企業向けモデル「Glass Enterprise Edition 2」が開発者でも購入できるようになりました。
ここでは、購入方法について具体的に紹介していきます。

購入はリセーラー経由で

Google glassは、企業向けに作られたこともあり販売方法が限られていました。
今まではパートナー企業しか利用できなかったため、「興味はあるが使えない」という場合も多かったようです。

Googleの発表*1によれば、開発者や企業から強い希望があったことにより、リセーラーからの販売を許可したとのこと。

公式サイト*2によると、

• Mobile Advance
• CDW
• SHI

の3社から、本体を購入することが可能です。

※記事執筆時点(2020/3/3)ではCDWのサイトが404エラーで閲覧不可となっています。
購入を検討する際はご注意ください。

Google glassの価格はいくら?

Mobile AdvanceとSHIの価格を調べてみました。

Mobile Advanceは、Glass本体とチタニウムバンドがセットで1,195ドル*3です。
ただし、定価が1,299ドルと表記されていたため、期間限定セールの可能性もあります。

SHIでは、本体とチタニウムバンドが別売りです。
本体は1,062ドルで、チタニウムバンドが139ドルとなっています45。

日本での購入はできるの?

記事執筆時(2020/3/3)、購入できるリセーラーはアメリカ又はカナダの会社です。
日本向けの販売ができるかどうかは、リセーラーに問い合わせてみることをおすすめします。

そもそも、Google glassとは?

ここまで、Google glassの購入方法について紹介してきました。
しかし、「そもそもGoogle glassってどんな機能があるのか」と思っている方もいるかもしれません。
後半は、企業向けGoogle glassの歴史や機能について紹介していきます。

眼鏡の形をしたウェアラブルデバイス

Glassという名前の通り、眼鏡のように装着するのがGoogle glassの特徴です。
世代ごとにデザインは変化していますが、眼鏡にカメラがついたようなデザインは共通しています。

また、スイッチか音声で操作できるのも特徴です。
眼鏡の形のため、スマホのように常に手で持つ必要がないこともメリット。
スマホやタブレットは活用できなかった企業でも、Glassなら活用できるという場合もあるでしょう。

2020年3月現在の最新モデルは、第3世代

実は、Google glassは3回のモデルチェンジをしています。

第一世代は、テスト段階として一部ユーザーが利用するものとなっていました。
本来であれば、テスト版のあとに正式版がリリースされるはずです。
しかし、Glassの第一世代は販売が中止に。

そのため、広く普及することはありませんでした。
またこの段階では、個人や法人の両者をターゲットにしていたようです。

Glass Enterprise Editionとして発売された第二世代

正式リリースがなかった第一世代の後、突如新型のGoogle glassが発表されました。
それは、「Glass Enterprise Edition」という法人向けモデルです。

法人にターゲットを絞った上で、新たな販路を開拓しようとしていました。
OSはGlass独自のものを利用しつつ、音声操作やボタン操作、カメラを用いた操作が可能となっています。

その後、2019年5月20日に第三世代「Glass Enterprise Edition 2」を発表*6。
OSをAndroidにしたことで開発をしやすくしたり、カメラやCPUをアップデートすることで性能を強化しています。

そして、デザインもより眼鏡に近いものに変化しました。
以前のモデルと比べて、「機械をつけている」という違和感がなくなっている印象を受けるでしょう。

この第三世代が、一般購入可能となったのです。

Google glassのEnterprise Edition2でできること

では、Google glassでは具体的にどんなことができるのでしょうか。
具体的な機能について紹介していきます。

カメラによる写真・ビデオ撮影

特徴的なのは、カメラによる写真やビデオ撮影が可能なことです。
目線の少し上にカメラがあるので、装着した人が見ている景色を記録できます。

また、カメラからの情報をもとに画像認識をすることもできるため、病院における患者情報の管理にも利用されています*7。

音声操作

スマートフォンのように、音声操作も可能です。
音声操作によって、両手が塞がっている状態でもスムーズに情報にアクセスできます。

ライブストリームでの情報共有

glassのカメラが捉えた映像を、リアルタイムで共有可能です。

そのため、現場でトラブルが起きたときなどに本社とリアルタイムで状況を共有することもできます。
また、具体的な指示をもらうこともできるので、スムーズに問題を解決できるでしょう。

独自のアプリ開発も可能

Androidを搭載したことに加え、独自のアプリを開発することができるようになりました*8。
システムイメージやコードが公開されているため、自社でオリジナルの活用方法をしたいという場合にも最適です。

また、今後多様なアプリが開発される可能性もあるでしょう。

業務で本格的に使用する場合には、ソリューションパートナーとの契約が現実的

とはいえ、現状ではソリューションパートナーとの契約が現実的な選択肢となります。
ソリューションパートナーでは、実際にglassを活用するために、ソフト面のサポートも行ってくれます。

実際の使用事例も紹介されているので、詳細は各ソリューションパートナーのページをご覧下さい。

Androidを搭載した、企業向けGoogle glassの今後

今後は、企業向けのGoogle glassが更に広範囲で使用されることになるでしょう。
工場や倉庫など、両手があいている方が有利な場所での利用が更に増えてくる可能性が高いです。

また、自閉症やADHDの児童・生徒に対しての活用事例もあります*9。
相手の感情を理解したり、目線を合わせるのが難しい子どもがglassを装着します。
すると、glassに搭載されたゲームで感情を読み取ったり、目線を合わせる練習ができるのです。

このような教育活動への普及も期待されます。

◆まとめ
今回は、企業向けのGoogle glassについて紹介しました。
主にアメリカを中心に利用が広がっているデバイスです。
アメリカでの利用実績が増えていけば、日本でも導入される企業が増えていくでしょう。

◆参考URL
1)Google Developers Blog: Glass Enterprise Edition 2 now available for developers
2)Providers – Glass
3)Glass Enterprise Edition 2 Developer Kit (Glass Pod and Titanium Band) – Mobile Advance
4)Google Glass Enterprise Edition 2 | Product Details | shi.com
5)Titanium Band of Glass Enterprise Edition 2 | Product Details | shi.com
6)Glass Enterprise Edition 2: faster and more helpful
7)Glass Enterprise Edition 2: A hands-free device for smarter and faster hands-on work – YouTube
8)Glass Enterprise Edition 2 | Google Developers
9)Frontiers | Case Study of a Digital Augmented Reality Intervention for Autism in School Classrooms: Associated With Improved Social Communication, Cognition, and Motivation via Educator and Parent Assessment | Education

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