社会人って、どうやって勉強するんですか?
という質問に対し、みなさんはどのように回答するだろうか。特に正解があるわけでもないが、考えてみて欲しい。
この質問に対して、大きく3タイプの反応がある。
1.資格取得のようなものを想像する人
勉強=知識の記憶と考える人に多い傾向。知識は学ぶべきものの一つではあるが、実践的なものをより学習に取り入れると、社会人の勉強として質が向上する。
2.勉強会や研修のようなものを想像する人
勉強=インプットをたくさん入れることとかんがえる人に多い傾向。勉強会や研修は役に立つこともあるが、定着しにくいという欠点もある。
勉強会や研修で学んだことを仕事で試してみるとよい。
3.仕事そのもの=勉強と考える人
仕事は確かに勉強ではあるが、これだけだと発想を広げる力がつかない。意図的に別の分野の人と交流したり、別の分野の本を読むなど、分野を広げる工夫をしなければ、専門バカで終わってしまう可能性がある。
4.先輩や上司に教えを受けることと考える人
教えてもらうことは勉強になるが、社会人は自分で作り出すことがすなわち勉強となる。教えてもらうだけでは、ほんとうの意味で力がつくわけではない。
順序を逆にして、自分で作る⇒先輩に見てもらう というサイクルを作れるかどうかが、これを良い勉強にするための鍵。
5.異業種交流会などを勉強と考える人
異業種交流会は楽しいが、これを勉強とするには目的意識が不可欠である。「◯◯を得るために参加する」という意識がない場合、単に参加しているだけで満足してしまう方が多いので、注意が必要である。
社会人の勉強、というと特殊なものを思い浮かべるかもしれないが、とくに特殊なことはない。言ってしまえば
知識の入手⇒実践⇒上司や先輩のフィードバック⇒自分自身での体系化⇒応用
という手続きを繰り返すことが、勉強なのであるから、そのために何が利用できるか、上の1から5を見て考えていただけると良いのではないだろうか。