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英語圏版2ちゃんねる「4chan」ひろゆき氏に売却!このニュースは米国ではどのように報じられたのか?

巨大掲示板2ちゃんねるの管理人として、日本では知らない人はいないであろう「ひろゆき氏」。米国のIT系ニュース記事では“Meet Hiroyuki Nishimura, the Bad Boy of the Japanese Internet(日本のインターネット業界の悪い子、ひろゆき氏インタビュー)”などと、冗談めかして記事化されるほど海外でも有名であるひろゆき氏が、米国版2ちゃんねるとも言える「4chan」を買収しました。

4chanとは

掲示板4chanを立ち上げたのは、米国在住のMootことクリスプール氏です。4chanは2ちゃんねるの分派である「ふたば☆ちゃんねる」の画像掲示板スクリプトを基にして作られているため、当のMoot氏も次のように述べています。
「Hiroyuki is a pioneer in the world of anonymous communities, and can be thought of as the great-grandfather of 4chan. (ひろゆき氏は匿名コミュニティ界のパイオニアで、4chanの曽祖父とも言える。)」

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画:4chanのフライヤー(Moot氏のWebサイトより転載)

4chanはアニメや漫画といったカルチャーに主眼をおいた掲示板であることが伺えます。

4chan創設者Moot氏とは

4chan売却後、Moot氏はGoogleへ入社することを自身で発表していますが、米国内のニュースでは4chanをひろゆき氏に売却したことより、米Googleへの入社の話題の方が大きく取り上げられました。「Google hires founder of 4chan, the ‘Zuckerberg of online underground’(Googleが“オンライン地下組織のザッカーバーグ”を雇用)」などと、多数の主要メディアで報道されました。

Moot氏がGoogleでどのような業務に就くのかは不明であるものの、Googleといえば「Google+」などのコミュニティサービスを提供しているものの、その成果としては他のサービスに水を開けられている状況となっています。
Googleが運営する「Google+」は、Googleによる立ち上げ時のアナウンスにもあるとおり、「 コミュニティ活動と収集(Communities and Collections)」が目的のサイトであり、かねてよりその狙いについては非難を受けてきました。Googleは、Moot氏に彼の培ってきたコミュニティ運営の“マジック”でこの状況を打破してくれることを期待しているのだろうと報道されています。

今回の売却劇について海外のメディアの反応は?

4chanのひろゆき氏への売却のニュース。例えばNew York Timesなどでは“4chan Message Board Sold to Founder of 2Channel, a Japanese Web Culture Pioneer(4chan、日本のWebカルチャーを牽引した2ちゃんねるの創設者へ売却される)”などとして、大きく報道されました。

Moot氏の言葉として同じく米国内の報道では「アニメや日本文化に強烈にフォーカスした2ちゃんねるは僕が4chanの立ち上げを後押しした」とも紹介されており、2ちゃんねる創設時の意図と合致しているかどうかは不明であるものの、Moot氏ひいては米国のユーザに大きな影響を与えたWebサイトであることは間違いないようです。
4chanを買収したひろゆき氏も、自身のサイト内で「私が4chanのオーナーおよび管理人となることをMoot氏が発表しました」と、英語でコメントを発表しています。
Moot氏とひろゆき氏は、米国で出会い、Moot氏が日本を訪問した際はともにニコニコ動画を撮影したり、飲みに行ったりと、旧知の間柄だったようです。
ひろゆき氏は「Let’s build something great together, shall we?(一緒に何かすごいものを作ろう!)」と読者に呼びかけて自身のコメントを締めくくっています。
海外のメディアでも、ひろゆき氏については、「日本のテレビ業界においても著名で、日本では苗字で呼ぶのが普通だが親しみを込めて、“ひろゆき“という名前で呼ばれていることで知られている。」と紹介されています。また、ひろゆき氏はなぜ4chanを買収したのか、いくらで買収したのか、4chanで何をしたいのかについても、さまざまな憶測が飛び交っています。

4chanの今後や、オンラインコミュニティ管理の経験を活かしてMoot氏が今後どのように活躍していくのか、引き続き注目されます。

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