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スマートフォンと有機ELがベストマッチな理由

iPhoneXやGalaxyなど有機ELディスプレイを搭載したスマートフォンが発売され始めています。
有機ELディスプレイは、これまで主流だった液晶パネルよりもスマートフォンに最適なディスプレイ装置として注目されています。
では、有機ELディスプレイはどういった点がスマートフォンに最適なのでしょうか。

 

 

有機ELと液晶ディスプレイの違い

 

有機ELのメリットを説明する前に、有機ELと液晶ディスプレイの違いについて簡単に説明します。

これまでの液晶ディスプレイは、下からの光源を「液晶シャッター」によってコントロールすることによって、画面を表示しています。
通常の液晶ディスプレイは、「光源(LEDや蛍光管)→カラーフィルター→液晶シャッター」という構成になっています。

それに対して有機ELは、素子に電圧をかけることによって直接発光する仕組みになっている点が大きく異なるのです。

 

 

有機ELがスマートフォンにベストマッチな理由

 

液晶ディスプレイと有機ELの違いを理解した上で、スマートフォンに有機ELがベストマッチな理由について説明していきます。

 

薄く、軽くすることができる

有機ELディスプレイは、液晶ディスプレイと比べると構造がシンプルです。
液晶ディスプレイが光源・カラーフィルター・液晶シャッターという3層が必要なのに対して、有機ELは有機ELだけの1層で完結しています。
その分モニターの厚みを減らすことができ、スマートフォンをさらに薄く軽く作ることができるようになります。

 

画面が綺麗

有機ELは液晶ディスプレイと違い、液晶シャッターがないので視野角が広いのが特徴です。また、液晶ディスプレイが苦手な黒色の表現力が高いのも特徴です。

 

消費電力が少ない

有機ELディスプレイは、液晶ディスプレイと比べて消費電力が少ないのが特徴です。

それは液晶ディスプレイが常時バックライトが画面全体に点灯していることに加えて、構造上カラーフィルタと液晶シャッターを通過する際に光が弱くなってしまうため、強い光源が必要なのに対して、有機ELディスプレイは効率が良く、必要なところだけ電力を使用するような使い方ができるからです。

スマートフォンでは、液晶ディスプレイに比べて有機ELは30%程度省電力を達成していると言われています。消費電力の多くをディスプレイが占めるスマートフォンでは、稼働時間の向上が見込めるのです。

 

形状の自由度

液晶ディスプレイは、構造上ディスプレイが平面でなければなりません。
しかし、有機ELディスプレイは、形状に自由度があり曲面ディスプレイを採用したスマートフォンを作ることが可能となりました。

iPhoneXでもディスプレイの隅を折り曲げることによって、ディスプレイが隅々まであるように見せる演出効果を使用しています。

 

 

有機ELディスプレイの弱点とは

 

万能に見える有機ELディスプレイにも弱点はあります。

 

供給量が少なく価格が高い

有機ELディスプレイは、現在のところ大量生産が難しく、コストが高い状況です。今後、生産力が高くなり価格が下がってくればこの問題は解決すると思われます。

 

最高輝度が低い

有機ELディスプレイは、液晶バックライトのような強力な輝度を今の所だせていません。
そのために、晴天の屋外などでの視認性は、液晶ディスプレイが有利な状況です。

 

寿命が短い

有機ELディスプレイは液晶ディスプレイと比べると寿命が半分程度と言われています。
しかし、数年でスマートフォンを買い換える使い方をする限りにおいては寿命は問題にならないでしょう。

 

 

今後の普及の鍵は生産性と価格

 

このように、有機ELディスプレイはスマートフォンに非常にマッチしたディスプレイ装置だと言えます。
しかし、有機ELは現在のところ、生産できるメーカーや生産量が限られており価格が高いのがネックとなっています。
今後有機ELがスマートフォンのディスプレイの主流となるには、生産性と価格の問題を解決する必要があるでしょう。

 

 

 

 

 

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