Googleアナリティクスって結局何が分かるの?レポートを作成しながら考えてみた。
キャパWebマーケティング担当の神崎です。
Webマーケターなら誰しもが通る道。Googleアナリティクス。
そんなGoogleアナリティクスを導入してみたけど、「結局何を分析すればいいかわからない…」となりますよね。
そんな方のために、実際にわたしが月次で作成しているレポートをもとに「Googleアナリティクスでなにを分析すれば何がわかるのか」を解説していきたいと思います!
全体傾向の分析(直近3か月分)
項目
3か月の主要数値(ページビュー数、セッション数、ユーザー数、ページ/セッション、直帰率、コンバージョン数(問い合わせ獲得の数など)の推移
主にわかること
・ページビュー数が3か月でどのように推移したか
・コンバージョン数が3か月でどのように推移したか
この分析では過去3か月という期間において、サイト全体がどのように変化しかたを分析します。主に見てほしいのはページビュー数、コンバージョン数です。サイト全体の規模を示すページビュー数がどれくらい増減したのか、増減したとしたら何が要因だったのか。コンバージョン数はどのように推移したのか。増減があったならば何が要因だったのか。考えてみましょう。あくまでも全体的な分析ですので目標に向かってどのように推移しているのかを見る程度での活用がおすすめです。
上記画像の分析結果
・12月は年末の影響でPV数が落ち込んでいる。
・PV数、セッション数の増減はCV数に直接関係しない可能性がある。上記CV向上の原因を調査する必要あり。
ユーザー分析(月間)
項目
・ユーザー画面全体の分析
・デバイスカテゴリ別分析
・年齢×性別分析
主にわかること
・サイトにアクセスするユーザーが新規なのかリピートなのかがわかる
・デバイス(mobile、desktop、tablet)別のアクセス数、直帰率、回遊率、平均滞在時間などがわかる
・年齢、性別ごとのアクセス数、直帰率、回遊率、平均滞在時間などがわかる
Googleアナリティクスのユーザー画面からわかるユーザー分析です。ユーザーが新規なのかリピーターなのかを分析することで、サイトに対してのファンが増えているのか減っているのかなどがわかります。また、デバイスごとにアクセス数を見ることで、デバイスごとに改善の対策をたてることができます。年齢×性別分析は、サイトがどのような層に見られているのかが分かるので、アクセス数が多い層に人気なコンテンツを配信してみる、などの施策を考えることができます。
上記画像の分析結果
・全体として新規ユーザーの割合が多い。リピーターをつける工夫をするべきか。
・デスクトップのCV数は高いが、モバイル、タブレットのCVは低い。レスポンシブのUIを見直すべきか。
・デスクトップページ/セッションは1.27と他のデバイスに比べ高い。レスポンシブでも回遊しやすい工夫が必要か。
・25-44歳男性のセッション数、CV数が共に高い。ここへのリーチを上げればCV数も伸びる可能性がある。
・25-44歳女性はセッション数は少ないが、CV率は高い。この層へのリーチにより、CV数の向上を見込める可能性がある。
トラフィック分析(月間)
項目
・チャネル分析
・参照元/メディア分析
主にわかること
・ユーザーがどのようなチャネルを経てサイトに流入したかがわかる。また、チャネルごとの傾向もわかる
・ユーザーがどのようなサイトから流入したかがわかる。また、流入サイトごとの傾向もわかる
Googleアナリティクスの集客の画面からわかるトラフィック分析です。サイトに流入するユーザーが自然検索で流入してくるのか、広告で流入してくるのか、SNSから流入してくるのか、そしてどのような媒体からの流入がコンバージョンに最もつながっているのかなどがわかります。
上記画像の分析結果
・Organic Searchの次にセッションが多いのがDirectだが、調査したところこれはブックマークで流入したアクセスではなく、自然検索でセキュリティがかかったものだと判明した。(ユーザー分析で新規が多いことからもリピーターの可能性は低い)
・DirectのCVが多い。これはリダイレクトの影響である。どういった記事からのCVが多いかはさらに調べる必要がある。
・Referralは回遊も高く滞在時間も多い。CV率も比較的高いため、参照サイトを分析する必要がある。
コンテンツ分析(月間)
項目
・ランディングページ分析
・検索クエリ分析
わかること
・自然検索においてユーザーがどのような記事に興味をもっているかがわかる
・自然検索においてユーザーがそのようなキーワードを検索し、サイトに流入しているかが分かる
サーチコンソールと連携した画面でわかるコンテンツ分析です。
サーチコンソールはデフォルトで連携しているものではないのでぜひ設定してみてください
▽設定方法はこちら
この分析では自然検索においてユーザーがどのようなキーワードを検索して流入しているかなどがわかります。この分析を行うと、ユーザーが何を求めてサイトにアクセスしているかがわかるので、自社が発信しているコンテンツとユーザーの検索に相異がみられた場合、改善が必要となります。
上記画像の分析結果
・23484、23536のクリック率は高く、直帰率は低い。調べてみるとどちらも「アップルペンシル」についての記事だった。購買を考えているユーザーが検討材料としてみている可能性がある。今後こういった記事を増やせば回遊率が上がるかもしれない。
・「白銀比」のキーワードは表示回数が多いにも関わらず、クリック率低い。よりユーザーのニーズを察知することでクリック数向上、順位向上につながる可能性がある。自社製品であるBLEも同様。
分析はサイトによって異なる
上記レポートはあくまでも一例です。サイトごとに目標は異なるため、このレポートを真似ても「知りたいことがまだわからない気がする」というモヤモヤが発生すると思います。本当に知りたいことは何なのか、初めからわかる人もいれば分析していくうちにわかる人もいると思うので徐々に自分のサイトにあった分析方法を見つけていってみてください!
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