機械学習は人工知能に進化するのか?機械学習の限界とは
最近、人工知能(AI)という言葉が盛り上がっています。GoogleのAlphaGOがプロ棋士に勝利した話や、Raspberry Piで動くAIがシミュレータ上で戦闘機パイロットを打ち負かしたとう話が話題となっています。
そして人工知能が発展していくことによって、多くの人が現在の仕事を人工知能に奪われるといった話をよく耳にします。
では、本当に近い将来、人工知能が私たちから仕事を奪っていくのでしょうか。
現在人工知能と言われている機械学習やディープラーニングが、本来の人工知能に到達できるかを含めて考えてみたいと思います。
機械学習の本質とは?人工知能との関係
機械学習やディープラーニングは、人工知能といえるものになっているのでしょうか。
一般的な定義として、人工知能とは、コンピューター(機械)が自ら思考し判断する物として定義されています。現在流行している機械学習やディープラーニングは、実際のところ、人工知能の要素の一部分とは言えますが、それ自体が人工知能といえるかというとそこまでは達していないのです。
機械学習の仕組みとは
機械学習の本質とは、大量のデータから類似点や相違点を発見し、そのデータに基づいて、判断を行うものです。
実例で説明すると、犬と猫の写真を大量に集めて、コンピューターに対して、「これは犬」「これは猫」というように情報をインプットしてゆきます。
コンピューターは与えられた情報から、「犬」の特徴と「猫」の特徴を抽出し、それを学習します。
そして、新たに与えられた写真が「猫」か「犬」かを判断します。これこそが、機械学習の本質です。つまり、与えられた情報を元に何らかの法則をみつけ、それを判断の基準とすると言うことです。
この方法は、人間の学習のプロセスに近いと言われています。
機械にデータ与えるにしても、効率の良いサンプルを適切に見せることによって学習の深度は深まるのです。
では、「犬」と「猫」の違いを学習したコンピューターに「人間」の写真を与えたとしましょう。すると、機械学習したコンピューターは、人間の写真を犬か猫のどちらかに分別するか、判別不明としてしまうかのどちらかでしょう。
それは、人間がどう言う物か学習していないからなのです。
機械学習とはまさに学習こと
このように、現在の機械学習やディープラーニングは、コンピューターに対して人間がそのデータをあたえ、そのデータにはどのような共通点があるかを学習する物ですので、適切なデータを与えてあげないと機能しません。
そして、教育した内容以上の回答はもちろん得られないので、人工知能として成立させるには気の遠くなるほどたくさんのデータを与えなければなりませんし、その判断を逐一コンピューターに教え込む必要があります。
現業における機械学習の限界とは
つまり、機械学習やディープラーニングといった技術は、万能であると思われており、それそのものが人々に人工知能を意識させる物となっています。
しかし、気化器学習だけでは人工知能と言うにはまだ足りないものがあります。
たしかに、ある一定の分野に限っては人間の判断の手助けをしてくれたりは出来ますが、いわゆる自分で考え判断
それは、当たり前の話ですが、人間が教育した範囲を超える能力をコンピューターが持っていないからです。
たとえばこんな例があります。アメリカに自動運転のテストが行われている町があるそうですが、その町の子供達は「止まれ」という交通標識を絵に描いて、道ばたに看板を立ついたずらが流行しているそうです。
自動運転のテスト車両はそれを標識だと認識して動けなくなるそうです。
現在のところ、人間がコンピューターに対して情報の分類の方法を教育する事は可能ですが、さまざまな状況を多面的に判断できるような人工知能と呼ばれレル物にはまだ達していないのです。
人工知能は人間の仕事を奪うのか?
人工知能の発展については多くの著名人が反対の意見を唱えています。
それは多くの場合、人工知能の行く末が人間と対立する物として考えているからでしょう。
ある説では、2045年には人工知能が人間を越えると言われています。
そして、それによって人間の仕事は全てコンピューターが代わりに行うようになり、人間は不要な存在となると考えられています。
しかし本当にそのような世界が訪れるのでしょうか。人間の仕事が機械に取って代わられると言うことは産業革命以降、何度もあった現象だと思います。
確かに、人工知能の発達によって、更に多くの仕事を機械が肩代わりしてくれるようになるでしょう。しかし、その分新たな分野で人間に活躍する舞台が創造されてゆくと考えられます。
本当の意味での人工知能が現れるのはまだまだ先の話ですが、それを脅威と取るかチャンスと取るかで人間の未来はおおきく変わるのではないかと思います。
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