新卒採用も攻めの姿勢が大事!時代に合わせた6つの手法とは
現在の日本では人手不足という大きなキーワードがあります。また、同時に新卒採用に際し様々な手法が編み出された結果、今までの待ちの姿勢だけでは優秀な学生を採用することが難しくなってきています。人材採用はそのままその会社の成長性にもつながる非常に重要な経営課題です。今回は、そんな時代に合わせた6つの採用シーンについてまとめてみました。
時代に合わせた考え方が必要
今までの新卒採用では、その後の社内教育などの観点からポテンシャル採用が主となっていました。それは今でも変わりません。一方で、SNSやインターネットの発達によって、学生の企業に対する考え方や仕事に対する姿勢は大きく変わってきました。この変化は今までの人から見ると好ましくないと感じられるものもあるでしょうが、残念ながらその感覚がまさに時代の変化そのものです。優秀な新人・人材の多くは、自分で情報を収集できる人間ですので、考え方や感性、仕事への取り組み方もかなり時代の最先端といえます。優秀でありながら考えや見方が保守という人材は存在しません。そのくらいの心持で新卒採用に取り組むほうが成果は上がるでしょう。
今の採用にはこれだけの手法がある
今の新卒採用では、大きく分けて6つの採用方法があります。細かく分けるとさらに多くなるといわれており、今までの合同説明会などを開いていれば学生がやってくるといった待ちの姿勢では、自分から進んで課題を解決できるような優れたフットワークと解決力を持った人材と出会うことはできないでしょう。ぜひ、自分の会社にとって最もいい新卒採用方法を見つけてみてください。
求人媒体
かつては就職情報誌というものがありましたが、今ではフリーペーパーやWebサイトが主でしょう。Webサイトでは求人サイトとして、「新卒採用向け」だけでなく、「若手採用」「女性採用」「エンジニア採用」といった形で様々なサービスが立ち上がっています。
ダイレクト・リクルーティング
ダイレクト・リクルーティングは求職者に対して積極的にスカウトに行く攻めの採用方法のひとつです。求人サイトでは、求職者の履歴書が検索出来、これは新卒採用向けの求人サイトでも一緒。もしかしたら、自社で研究を進めている分野の基礎研究を行っている学生などを見つけられるかもしれません。
合同説明会
新卒採用としてよく活用されていたのが合同説明会であり、現在でもその存在感はなくなってはいません。複数の企業がブールを出展し来場者に自社の魅力を訴えるというもので、ハローワークなどの公的機関や就職支援系メディアが主催するものまで様々な性格の合同説明会があります。複数企業を比較でき、また働いている人がどういう人なのかを間近で感じられるため非常に人気がありますが、近年では合同説明会で優秀な学生が取れるかという効率性に疑問符がついているようです。
ソーシャルリクルーティング
SNSが伸長してきた現代における最大の採用シーンといっても過言ではありません。FacebookやTwitterなどを利用して、学生と企業がコミュニケーションをとっていき採用に繋げていきます。新卒採用の場合は、そのまま採用ということではなく、応募してもらう、第3次面接からスタートさせるなどの工夫も見られます。こうしたリクルーティングは特にIT企業などで活発に行われており、SEの中途採用シーンでは、優秀な人材はほぼソーシャルリクルーティングで決まっているのではないかともいわれているほどです。
リファラルリクルーティング
社員が持っている人脈やネットワークから人材を紹介してもらうという採用方法です。最近では、SNSの発展で社会人と学生のコミュニケーションが活発に行われているため、学生に多くの知り合いがいるという社会人が増えてきています。普段からのフットワークの軽さをそのまま採用シーンに活かしてしまおうというのがこのリファラルリクルーティングです。縁故採用よりも緩やかに活動するため、分けて考えられています。
自社採用ページの活用
HPを持たない企業は少なくなってきています。このHPに自社採用ページを掲載し学生の獲得を狙っていく手法です。自社HPであれば、自由にコンテンツを深堀出来るため自社の魅力やブランド力を最大限に活用できます。ソーシャルリクルーティングやリファラルリクルーティングと組み合わせることで強力に作用させることが出来ます。
特筆すべき、今の世代の仕事に対する考え方
採用の際に、そして採用してから今の世代にどのように接したらいいのかわからないという人は多いのではないでしょうか。ここでは、初めて聞くと面食らってしまう3つのポイントについてみていきます。
コミュニケーション重視
今の世代はコミュニケーションを非常に大事にします。これは別に仲良くやりたい、大学生のサークルの感覚で仕事をしたいといった姿勢ではありません。今までの仕事のやり方は、基本的に一人で何とかするという考え方だったかもしれませんが、今の仕事は昔よりもはるかに高度になってきています。そのため、多くの人と力を合わせたり情報交換を積極的に行ったりしなければ成果を上げることが難しくなっていることに直感的に気が付いているのです。こうした人材に対して「仕事は一人でやるものだ」「抜け駆けが当たり前」「仕事は盗むもの」といった考えで話し始めると、前提条件のズレにびっくりするでしょう。
仕事人間の否定
バブル時代などでは「モーレツ社員」や「仕事人間」というフレーズが大いに踊り、仕事が人生であるといった考え方が潮流となっていましたが、今ではこれはほとんど受け入れられていません。これは、SNSの発達などで「頑張っても報われない可能性が高い」ということを学生の時から身に染みて感じているからと考えられます。また、娯楽の発展などもあり、仕事以外の部分に時間を使っていきたいと考えている学生も増えてきています。今までのような仕事に人生を捧げることが良いという話を聞くと引いてしまう学生は増えてきているのです。
情報量
今の学生は、昔の学生と比べて圧倒的な情報量を手にしています。そのため、条件や働き方などを他の企業と簡単に比較することが出来てしまいます。より良い条件が欲しい、より良く評価してくれる環境に進みたいといった感情は、人間であれば誰もが持っているものです。優秀な学生を採用するには、まずは自社の働く環境を整えなければならないといった企業も出てきています。
現代の採用シーンは、少し前の人が面食らってしまうほど激変しているといってもいいでしょう。これは、学生が持っている情報量が、今までと格段に違うということが大きいです。優秀な人材を獲得するためには、自ら動いて学生とコミュニケーションしていくという「攻め」の姿勢と、相手の考え方を理解し、時にはそれを基に自社の環境そのものを変えていくという柔軟さが重要となるでしょう。
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