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歳をとっても必要とされるエンジニアの姿とは?

エンジニアといえば、「手に職を持ち、不景気に強い」や「転職先に困らない」というイメージを持たれることもあるかもしれません。
しかし、一方では「35歳定年説」など、若さと体力がすべてであるかのような話を聞くこともあります。
どちらが真実なのか、エンジニアとして必要とされ続けるためには何が必要かを解説します。

■35歳定年説とは?
社会を支えるあらゆる技術は日々発展し、既存の技術はどんどん陳腐化していきます。
一方で、人間である技術者は、年齢を重ねたり家庭を持ったりすると、若いときほど体力や時間を仕事に振り向けることが難しくなってきます。
結果として、新しい技術についていけなくなり、若い人に自分の立場を脅かされることになります。
「35歳定年説」とは、年齢を重ねることによって技術の革新についていくことが難しくなり、技術力が低下すること、社会の需要に応えきれず、技術者としての市場価値が低下することを意味して言われる言葉です。
しかし、実際には、年齢を重ねても市場価値が落ちないエンジニアたちが多く働き続けています。

■必要とされるエンジニアの姿とは

年齢を重ねても必要とされ続けるエンジニアは、大きく2種類に別けられます。

職人タイプ
手に職を持ち、技術のウデで食っていく、一般的にイメージされるエンジニアの姿が職人タイプの「スペシャリスト」です。
開発メンバーの中心に立ち、チームリーダーなどの立場でモノ作りの最前線にいることから、メディアなどで取り上げられることの多い技術者像です。常に新しい技術を学び、自らの手でモノを仕上げる楽しみを最前線で味わうことができます。

管理者タイプ
職人タイプのエンジニアと対照的なのは、組織育成志向の管理者タイプ「ゼネラリスト」です。
高度な知識を持ちつつも、自分自身がモノ作りの最前線に立つことは、そう多くありません。
作業者が最高のパフォーマンスを出せるように、人やお金を管理し、社内外と折衝を行って周辺環境を整えます。
お金の管理や経営に関わる知識も必要で、ストラテジストとしての動きを求められます。

■目指す姿によって働き方が変わる
管理者タイプになりたいか、職人タイプになりたいかは、個人の特性や好みで変わるでしょう。
しかし、一つの会社で技術職を続ける場合、勤続年数が長くなると、どうしてもより上流工程や管理業務に関わることになります。それらが苦手な人にとっては、苦痛の多い仕事になってしまいます。

職人タイプ
自分で手を動かしてものを作りたい
人に任せるのが苦手
神は細部に宿る、細かいところまで作り込みたい
根回しや社内政治が苦手
事務作業や雑務が苦手
しがらみに縛られたくない

以上のようなタイプの人は、派遣やフリーランスエンジニアなど、組織に縛られない働き方のほうが向いているかもしれません。

管理者タイプ
全体の仕事が円滑に回る手助けをしたい
後輩を育てたい
現在、上流工程の采配に不満がある
事務作業や雑務が嫌いではない
実作業が苦手、人に任せたい
いずれ起業したい

以上のようなタイプの人は、正社員として一社に長く勤めたほうが、自分のしたい仕事に就きやすいでしょう。

■技術以外に学ぶべきこと
モノ作りは、決して1人ではできません。そのぶん、色々な得意分野を持つ人が個性を発揮し合って輝ける仕事でもあります。
正規雇用、派遣、アルバイト、フリーランスなど、様々な立場の人材が集まって行う現場で必要とされ続けるのは、特技と個性を持ったエンジニアです。
職人タイプと管理者タイプ、どちらを選ぶとしても、専門外の知識や関連スキルの習得を欠かすことはできません。
そのうえで、自分のしたいことや適正によって、あるべき姿を決めましょう。

 

 

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