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AWSが加速するビジネス、その優位性とは?

IaaS/PaaS/SaaSでは代表的なAWS(Amazon Web Services)。Webサービスの開発者には馴染み深いクラウドサービスです。

しかし、ワンランク上の開発者をめざすのであれば、テクノロジの仕様は当然のことながら、ビジネスにおける優位性を理解しなければなりません。営業ではなかったとしても、導入企業の経営者クラスに「なぜAWSを使うのか?」を説得できるビジネスセンスを身に付ける必要があるでしょう。

多少ITに詳しい経営者、もしくは情報技術者を社内にアドバイザーとして抱えている場合、「Microsoft Azureを選択した方がよいのでは?」というツッコミが入るかもしれません。

現在はクラウドサービスの中では圧倒的なシェアを持つAWSですが、ソフトウェア企業HyTrustの調査では、今後のクラウドのプラットフォーム導入においては、Microsoft Azureを選んだ回答が32%に対して、AWSは22%だったそうです。

このようにMicrosoft Azureが追随する中で、「なぜAWSなのか?」という問いに、経営者目線で答える必要があります。特長をまとめてみましょう。

あのAmazonで培われた技術が基盤

多くの経営者はテクニカルターム(技術用語)がよく分かりません。しかし、Amazonを使ってショッピングをした経験はあるはずです。

小売業として最大クラスの規模であり、あらゆる商品を販売して受発注を支えてきた「あの」Amazonによって培われたシステムということは、経営者には説得力があります。

また、Amazonは顧客第一主義を標榜しています。だからこそ、急速に成長しました。したがって、AWSの提供にも顧客第一主義が貫かれています。

ビジネスの成長を加速するパートナーとして、Amazonはふさわしい企業です。そのAmazonが提供するクラウドサービスと説明すれば、経営者の納得も得られるのではないでしょうか。

コスト削減に貢献

企業にとってコスト削減は大きな課題です。オンプレミスからクラウドに変えることにより、物理的なサーバー購入費用や運用のための人件費などが削減できますが、これはあらゆるクラウドサービスに共通の特長です。

AWSには「AWS Trusted Advisor」があります。利用しているAWS自体が、自動的に環境を調べて、コスト削減の方法を知らせる機能です。

ダッシュボードには、コスト最適化、パフォーマンス、セキュリティ、フォールトレランス(耐障害性)の項目が並び、ビジュアルで確認できます。設定をすればメールで情報を受け取ることもできます。

システム自体が自己診断して「もっとコストを下げられますよ」と自己申告するようなシステムは他には類がありません。それほどまでに顧客第一主義を貫いて、導入企業のコスト削減を考えています。

セキュリティを重視

AWSはクラウドセキュリティを最優先項目としています。

お客様の大切な個人情報を扱うビジネスでは、情報漏えいはあってはならないことです。企業の信頼を失墜します。AWSは多様な第三者認証、運用基準、監査基準などに対応し、セキュアなサービスを構築できます。必須機能はサービスとして用意されているので、迅速に堅牢な環境を実現できます。

これからIoTのデバイスが登場すると、より多くの場面でセキュアなデータ転送が求められます。そこで、IoT機器に関する統合プラットフォームの提供も予定されています。

ビジネスチャンスを素早くとらえる

「First mover’s advantage(先行者利益)」という経営用語をご存じでしょうか。新たな市場には、競合する企業よりも早く参入した企業が最も利益を得られることです。

たとえば、2016年4月から電力自由化がスタートし、ガス会社、携帯電話会社、インターネットプロバイダー、旅行会社など多くの会社が電力の小売り事業を展開し始めました。このような新しいビジネスチャンスを迅速にとらえることが成功につながります。

「auでんき」を提供開始したKDDI株式会社は、スマートフォン・タブレット・PCで電気の使用量や料金をチェックし、自分の家に適した省エネ方法を知ることなどができる「auでんきアプリ」を開発しました。このアプリケーション開発に使われたのがAWSです。

AWSを使ったことにより、開発から3ヶ月程度でアプリを提供することができ、開発のコストも3分の2に圧縮できたそうです。AWSなくしては、ビジネスの波に乗ることができなかったかもしれません。

このようにAWSはビジネスを加速します。先端テクノロジとともに、ビジネスとしての優位性を、導入先企業の担当者はもちろん、マネジメント層にも理解してもらうことが重要です。

参考資料:

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