ブランド・エクイテイを上げるSNS活用法
ブランド自体が持っている価値が、ブランドエクイティです。
ブランドエクイティが高いと、必然的に競合ブランドよりも競争優位をもたらし、多くの商品を購入してもらえる可能性が高くなります。
ブランドエクイティは高ければ高いほどよいわけですが、それを高めるために、SNSを活用していこう!というのが今回のテーマです。
なぜSNSなのか
最近ではSNSを活用し、消費者とコミュニケーションする企業も増えてきました。新商品やイベント情報などマーケティングに近い位置で利用している企業がある一方で、企業としてのメッセージや考え方を直接伝えるなど、ブランディングのツールとして積極的に活用している企業も少なくありません。
後者の場合、ブランドエクイティを高めていくうえで、非常に大きな意味を持ちます。
SNSで何を伝えるべきか
SNSで消費者に伝えるべきは、普段通りの姿勢です。その普段通りの姿勢が、そのブランドを好む消費者が求めるものであり、”普段通り”の企業と直接つながり、日々のコミュニケーションを行える事こそ、ブランドを好む消費者にとって価値を持ちます。
すでにブランドを好きな人にとっては、facebookで「新しい商品出たから買って買ってー」とかやってほしいワケではありません。
たとえいくら特定のブランドが好きでも、頻繁に来る新商品の情報はウザいですよね。
ブランドエクイティを高める企業facebook実例
「サントリーホールディングス」
SEOUL Maccoli ソウルマッコリ facebookページ
サントリーの場合、ドメインに”suntory”とつくページだけで5つあり、販売商品を含めたページ数は実に27個あります。
facebookページを複数所有することで、それぞれのブランドのファンをしっかりと囲っており、商品紹介だけでなく、コンテンツも充実しています。ユーザーとの双方向のコミュニケーションをしっかりと取っており、ブランドエクイティの向上に役立っています。
「カメラのキタムラ」
こちらもサントリーと同様にユーザーとのコミュニケーションを大切にしたやり取りが、随所に見られます。カメラ、あるいは写真を通じたファンサイトと言った作りでしょうか。こちらも写真好きユーザーをしっかりと囲い、ブランドエクイティを高めているようです。
ブランドエクイティをおさらい
ここまでブランドエクイティについて書いてきましたが、そもそもブランドエクイティって何なの?というハナシですよね。
ブランドエクイティの概念を一般化したのは、アメリカの学者、デーヴィッド・A・アーカーです。彼はブランドエクイティを4つに要素分けしています。
- 「ブランド認知(ブランドの認知度)」
→意識下にあるか
→興味があるか
- 「知覚品質(消費者が感じるブランドの品質)」
→購買を動機づけされる要素があるか
- 「ブランドロイヤリティ(ブランドへの忠誠心)」
→続けて購入できるか
→ファンであり続けることができるか
→購入によって満足を得たか
- 「ブランド連想(ブランドのイメージ)」
→ブランドイメージが企業自体のイメージを高めたか
→ほかのサービスや商品を買いたいと思えるか
この4つの分類は下に行くほど、消費者が抱いているブランドに対する購買価値が高いことがわかります。
ブランドエクイティを意識した場合、SNSを活用するならブランド認知や知覚品質ではなく、ブランドロイヤリティを高める目的で利用すると、ファンやリピーターを増やすことにつながり、売上や利益の強固な基盤となります。
まとめ
ブランドエクイティはマーケティングを効率化し、効果的にブランディングを進めていく要素となります。SNSの使い方を間違えなければブランドエクイティを高めていけるはずです。