Amazonが誇る顔認識API『Amazon Rekognition』の威力
この記事では、Amazonがリリースしている顔認識API、Amazon Rekognitionの威力についてご紹介します。
顔認識技術はクラウドサービスの発達とともに進化してきました。顔認識APIがクラウド上にある膨大な画像データから学習することによって、加速度的に進化しました。
どのような分野に対して、どのように活用することができるのか、そういった点にも注目が集まります。
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顔認識とは
そもそも顔認識とは、静止画像や動画の中から人間の顔を検出する、あるいは誰の顔なのかを識別する機能のことです。
画像データは多くの分野で活用されているため、幅広く応用が可能です。今後は動画データからも顔認識が行われていく流れになっていくでしょう。
人間の顔であることを認識するだけではなく、個人名まで特定することもできます。こういったことはディープラーニングというAI(人工知能)の学習技術とビッグデータと呼ばれる大量の情報の両方が無ければ実現できませんでした。
コンピュータの処理速度が向上してきたことによって、大量の顔の中から、特定の顔のパターンも分別できるようになっているのです。
Amazon Rekognitionの特徴
いくつかある顔認識APIの中でも、Amazon Rekognitionの特徴にはどのようなものがあるのでしょうか。いくつかピックアップしてみます。
①専門知識が不要
使うのにあたって、機械学習の専門知識は必要ありません。機械学習を専門的に学んでいないから、と足踏みしなくてもよいです。
②持続的な学習
Amazon Rekognitionは常に新しいデータから学んでおり、ラベルや顔認識機能がサービスに継続的に追加されています。対象物、人、テキスト、シーン、アクティビティ、不適切なコンテンツまで検出することができます。
ラベルとは、例えば海辺の写真なら海、岩、灯台、砂浜などが該当します。
③応答時間とコストの安定
リクエストするボリュームに関わらず、一貫した応答時間を提供しています。分析する画像の枚数、または動画の分数と、顔認識に保存する顔データにのみコストが発生します。
④検索機能の充実
検索機能を使うと、画像や動画中の人物を特定できます。
何千万という顔の種類に対してリアルタイムの顔検索ができるようになっています。多数の顔のコレクションから目当ての人物をリアルタイムで識別できます。迅速なレスポンスが要求されるケースに役立ちます。
また感情や特徴など、高精度な顔分析および顔認識も可能です。
政治、スポーツ、ビジネス、エンターテインメント、メディアなどの様々な分野にわたる多数の有名人を認識することが可能です。
⑤テキストの検出
画像のテキストコンテンツを認識して抽出することができます。
この記事では、Amazon Rekognitionについてご紹介しました。
最近、Facebookから「この写真にあなたをタグ付けしてもよいですか?」といった確認がくるようになりました。自らが投稿していなくても、Facebook友達が投稿した写真に自分らしき顔が写っていたらタグ付けをオススメしてくるようです。
このように、画像認識は確実に進化してきています。便利になる反面、恐ろしくもありますね。インターネット上にアップされた自分の顔入り写真と自分の名前が紐づけばいろいろな情報がわかってしまうわけですから。
Amazon Rekognitionのように、専門的な機械学習の知識・技術が無くとも活用できるサービスが普及することによって、画像認識もより一般大衆化して拡大していくことでしょう。
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