ビジネスシーンで使いたい!画像編集アプリ比較
イベントレポートや新製品の紹介、はたまた何気ない日常の一コマなど、自社のSNSやブログを日々更新しているビジネスマンも多いのではないでしょうか。
写真撮影後、わざわざPCを開いて画像編集をするのは手間がかかりますが、スマホで編集ができれば、圧倒的に速く仕上げることができます。
そんなビジネスユースに便利な画像編集アプリを比較してみました。
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比較対象アプリ選出
昨今のSNS映え需要を反映してか、無料でも多機能で高度な編集のできるアプリが数多くリリースされています。人気の画像編集アプリを調査し、商用利用の制限がなくデザインのプロも使うという3つのアプリを選出しました。今回はこの3つを比較します。
1.Snapseed
2.Adobe Photoshop Express
3.Fotor
上記のアプリはユーザー評価が4.0以上と高く、どのアプリも加工後の仕上がりのきれいさはユーザーレビューでお墨付きです。まず各アプリの概要を見ていきましょう。
無料で高機能な編集アプリSnapseed
Google製の写真編集アプリ。基本的な写真補正からフィルターやスタンプなどのお手軽な画像加工、部分補正などの高度な編集ができます。アプリ内に、仕上がりイメージ例とチュートリアルのページがあり、誰でも加工がしやすくなっています。
フィルターは11種類。ホワイトバランス調整、切り抜き、回転、ぼかしなどの写真調整と編集ツールが28種類。ブラシ機能で任意の部分のみ補正を行うこともできます。
写真の色合いや質感の編集機能が多く、写真の雰囲気にこだわりたい人向けにも良いアプリです。
画像編集といえばPhotoshopの王道アプリ Adobe Photoshop Express
画像編集ソフトの定番「Photoshop」シリーズの無料アプリ。同シリーズの画像編集アプリはいくつかありますが、このアプリ一つで写真の補正、編集、加工ができます。本格的編集ソフトの簡易版というだけあり、遠近の歪み補正や人物修正などの高度な加工ができます。PC用Photoshopソフトとの連携も可能です。
94種類のフィルター、明るさやカラー補正など写真調整機能、その他に切り抜き・回転機能や人物修正などの画像加工機能が7種類あります。各機能の中で、様々な細かいメニューが用意されています。
カメラ付きで手軽に撮影から投稿まで Fotor
Everimaging社製の写真編集アプリ。カメラ付きで、撮影からSNSアップデートまで一貫して作業をすることが可能です。PC用のオンライン版無料ソフトもあります。フィルター機能とは別に、デジタルカメラのメニューにあるような「曇り」「人物」「風景」のようなシーンが設定できます。全体的に、高度な編集というよりは手軽に編集したい人向けのアプリといえます。
18種類のフィルター、写真調整機能12種類、その他ぼかし機能や文字入れなど画像加工機能が11種類です。モザイク機能やフレームなど、Web投稿に便利な機能が多いのも特徴です。
アプリ比較
写真編集機能の充実度
基本的な編集機能はどのアプリも充実していて、仕上がりもユーザーから定評があります。
写真を一番手軽に編集できるフィルターの数はPhotoshop expressが突出しています。ただし元の色がわからなくなるフィルターも多いです。元の写真を活かしてきれいに見せたい、手っ取り早くWeb投稿したいというビジネスシーンには、10種類くらいあればじゅうぶんなので、他の2アプリでも不足はないでしょう。
写真調整機能については、Snapseedが一番多機能です。Snapseedは画像の粒感の調整や、ハイライトを除いた部分のコントラスト調整までもが可能です。ただ、写真のプロでもない限りそこまで使わない機能でもあります。Photoshop expressは写真調整機能のメニュー、編集操作ともに複雑すぎずバランスがよいといえます。Fotorは、基本的なメニューはそろっていて写真回転機能もあるものの、角度の微調整ができないため水平を取ることができず、マイナスポイントです。
Web投稿向け機能の充実度
スタンプは、Fotorが一番豊富です。様々な無料スタンプセットがあり、専用ストアでスタンプやフレームを購入することもできます。Photoshop expressも様々な絵が用意されています。Snapseedにはスタンプはありませんが文字を入れるフキダシがいくつか選べるようになっています。
どのアプリも外国製なので、日本語フォントの種類はどれもあまり多くありません。
3アプリとも、メディアによって決まっている画像サイズの縦横比に合わせた切り抜き機能がついています。Photoshop expressは縦横比のメニュー数が一番多く、さらに「Instagram」「Twitter投稿」などメディア名も入っていてわかりやすくなっています。
Photoshop expressとFotorにはコラージュ機能があります。Photoshop expressはコラージュしたい写真を枚数関係なく自由に選ぶごとができます。Fotorは多数のテンプレートに合わせて写真を選びます。Fotorには絵入りのデザインテンプレートもあります。
写しちゃいけない箇所を隠したり、未公開であることを強調するために使えるモザイク機能はFotorのみ有しています。
また、どのアプリも、直接SNS共有ができる機能があります。
操作性
Snapseedは、シンプルなUIでスワイプを多用する操作性ですが、慣れるまでは少しやりづらさを感じます。また、28種類のメニューが羅列されていてどこに何があるかが若干わかりづらいです。使いやすさには個人差があるでしょう。
Photoshop express、Fotorはメニューのカテゴライズがすっきりしていて迷子になりにくいです。この2アプリの操作性は似ていて、最初に下段に並ぶ10種類くらいのメニューを選び、その画面上で改めて詳細メニューを選んで編集操作を行います。初めてでもほぼ迷いません。
PC連携
Snapseedはスマホ版のみでPCでの操作はできません。その代わり、アプリを使用する際のユーザー登録も不要です。
Photoshop expressはPCのPhotoshopソフトと連携が可能です。ユーザーIDのAdobe IDで連携すれば編集を引きつぐこともでき、さらに高度な編集ができます。
Fotorは無料のオンライン版があります。オンライン版もスマホアプリと同等の機能があり、使い方も簡単です。オンライン版では写真回転の微調整ができて水平がとれます。
その他の特徴
Snapseedは今までに行った編集を一覧表示する機能があります。編集経歴ごとにやり直すこともできるので便利です。また今回の3アプリの中でSnapseedが唯一、編集時の背景色が白です。好みもありますが、白背景のメディアに投稿するのならば白背景のほうがイメージをつかみやすく調整しやすいです。
Photoshop expressは、AdobeのPhotoshop MixやPhotoshop Fixといった無料アプリとの連携が可能です。それぞれ画像の切り抜き、歪み補正・画像加工の機能に特化したアプリです。無料のアプリのみで、PCソフトで編集したかのように仕上がりにすることができます。
FotorはフォトSNS機能があります。他のFotorユーザーの公開する写真が見られ、見本帳として活用できます。
比較表
これらを踏まえ、比較表をまとめました。
Snapseed | Photoshop express | Fotor | |
特長 | 写真調整に特化
チュートリアルが充実 |
編集機能のバランス良し | カメラ付きで手軽 |
写真編集機能 | 〇
機能数最多 |
〇
機能に不足感なし |
△
水平調整ができない |
Web投稿向け機能 | △
コラージュ機能なし |
〇
機能に不足感なし |
〇
スタンプ、機能が豊富 |
操作性 | △
初心者には難しいことも |
〇 | 〇 |
PC連携 | × | 有償ソフトと連携 | 無料オンライン版あり |
その他の特徴 | 編集やり直しが容易
白背景 |
同系アプリ連携が可能 | フォトSNS機能あり |
価格 | 無料 | 無料 | 無料、一部有償 |
保存ファイル形式 | JPG、PNG
JPG圧縮可能 |
JPG
圧縮可能 |
JPG
圧縮不可 |
アプリサイズ※1 | 99.6MB | 172.6MB | 168.9MB |
ユーザー評価
AppStore/Google Play |
4.0/4.5 | 4.8/4.2 | 4.6/4.5 |
ダウンロード数※2 | 50,000,000以上 | 100,000,000以上 | 10,000,000以上 |
※1 AppStoreでのサイズ。Google Playでは「端末による」となっている。
※2 GooglePlayでのダウンロード数。AppStoreではダウンロード数の公表なし。
まとめ
比較結果をまとめると、以下のような特色が見えてきました。
・Snapseed・・・手軽に使うこともでき、編集にこだわりたい人にも対応できるアプリ。写真そのものを魅せるタイプのWeb担当におすすめ。
・Photoshop express・・・ PCでPhotoshopを使っているデザイン系ビジネスマンなど高度な編集をしたい人におすすめのアプリ。
・Fotor・・・ Web投稿用の編集に特化したアプリ。一般向けWeb担当など、手軽にカジュアルな編集がしたい人向け。
今回比較したアプリはどれも多機能で高度な画像編集アプリでした。アプリを検索すればどれも上位に出てくるものですが、説明文を少し読んだだけではその特色まではわからないものです。
今回の記事で、自分の使用スタイルに合ったアプリを選ぶ一助となれば幸いです。
(なお、アプリの情報は2018年10月23日時点のものです。)
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