Google Chrome71とは?アップデートで受ける影響を詳しく解説
2018年12月にアップデートが予定されているGoogle Chrome71で、影響を受けるコンテンツの内容を具体的に紹介していきます。
Google Chrome71のアップデート内容を簡単に説明すると、Chrome 68で対策された不正なリダイレクト防止機能でも削除できなかった、不正な広告に対するフィルタ機能が強化されたかたちです。
Google Chromeブラウザのユーザーがアップデートするメリットや、サイト管理者が行うべき対策などをまとめましたので是非ご一読ください。
Google Chrome71とは?
Google Chrome71とは、12月に配信されるGoogle Chromeブラウザの最新バージョンのことです。
使っているGoogle ChromeブラウザをGoogle Chrome71にアップデートすることで、わかりにくい説明文の「定期購入申込」や、ユーザーの意図しない動作をする「悪質なポップアップ広告」が影響を受ける内容になっています。
具体的には、
1.説明が不十分な定期購入申込ページを開こうとすると、Google Chromeが警告をポップアップする。
2.「閉じる」や「動画再生」を押した時に表示される広告があるページは、広告をすべて削除するフィルタが追加される。
Google Chrome71にアップデートすることで影響を受けるWebページは、上記のような定期購入や悪質な広告があるページです。
このうち、2の悪質な広告のフィルタリング機能は、Google Chromeブラウザのユーザーが自身で設定を変えることで、無効化することも可能になっています。
今回のアップデートで受ける影響については、 Googleウェブマスター向け公式ブログの内容や、Chrome製品マネージャーのVivek Sekhar氏がブログ記事に書いた内容を元に紹介しています。
⇒ Googleウェブマスター向け公式ブログ
⇒ Vivek Sekhar氏のブログ記事
「定期購入」はアップデートで影響を受ける
アップデートによって影響を受ける「説明が不十分な定期購入申込ページ」とは、
1.料金に関する情報が明記されていない
2.利用者が契約に同意する前に料金を簡単に把握できない
3.サービスにかかる料金の総額などが複雑でわかりにくい
という判断をGoogleがくだした定期購入申込ページのことです。
Googleが上記のような判断をしたページでは、請求ページにアクセスしようとすると「この先のページはあなたに料金を請求しようとしています」のような警告が表示されます。
ユーザーは表示される警告によって、料金がかかることに気づかずに進むようなことが今回のアップデートにより少なくなります。
例えば、「サービスを受けるために電話番号を入力してください」と書かれたWebページに番号を入力して先に進んだだけで、定期購入に同意したことになり、高額な料金が請求されるようなことはGoogle Chrome71からはなくなります。
アップデートに備えてサイト運営者がすること
Google Chrome71のアップデートによって、問題があるとされる定期購入申込ページには警告が表示される影響を受けます。
ですが、適切な情報を明記してさえいれば警告は未表示にすることも可能です。
Googleは、Search Consoleを通してサイト運営者に問題があった旨を通知します。
定期購入ページに問題があると通知されたサイト運営者は、Googleが提示している「ベストプラクティス モバイルの請求金額を明確に伝える」というページを確認して、問題を修正したうえでSearch Consoleから再審査リクエストを行いましょう。
問題が改善された場合は、定期購入申込ページであっても警告は表示されなくなります。
1.日用品などを定期購入形式で販売している方
2.月額制など継続的なサービスを運営している方
3.上記のようなサービスを紹介しているアフィリエイトを運営している方
などは、アップデートの前に各ページの内容を再確認しましょう。
⇒ Google ベストプラクティス 「モバイルの請求金額を明確に伝える」
Google Chrome71から「悪質な広告」を排除
Google Chrome71にアップデートすることで影響を受ける悪質な広告とは、
・「閉じる」や「動画再生」ボタンを押した時に表示される複数のポップアップ広告
・ユーザーが意図しない挙動で表示されるソフトウェアのダウンロード広告
などのユーザーが意図しない挙動で表示される広告のことです。
もしも、上記のような広告が表示しているページ内にあった場合は、対象のページ内の広告がすべて削除されます。
例えば、動画を再生しようとしたら別のページが表示されて、2~3回同じ動作をしないと動画が再生できなかったり、閉じるボタンをクリックしたら訳がわからないソフトウェアのダウンロードページに飛ばされたり、ということがアップデートでなくなります。
Google Chromeのユーザーは、これまで面倒だった広告表示や紛らわしかった広告表示をGoogle Chrome71にアップデートすることで回避できます。
ですが、元の環境でChromeブラウザを使いたい方であれば、アップデート後にブラウザの設定から詳細設定に進み、「プライバシーとセキュリティ」の項目で元の状態に戻すことも可能です。
アップデート後は30日以内に広告に対策を
Google Chrome71で影響を受ける悪質な広告は、アップデート後にSearch Consoleを通してGoogleからサイト運営者に通知がきます。
通知を受けたサイト運営者は、対象の広告を「30日以内に対策」しなければ、ページ内のすべての広告が削除されます。
サイト管理者は、Googleが提供している「Abusive Experiences Report」というツールを使って悪質な広告の有無を確認できますので、30日以内に対策を行いましょう。
Google Chromeはセキュリティ対策に優れたブラウザ
今回のGoogle Chrome71アップデートを含め、Google Chromeブラウザは常にセキュリティ対策を小まめに更新している優れたWebブラウザです。
Webブラウザのシェア率では世界全体・日本国内で50%を超えており、MacやiPhoneなどのApple製品を主に使っているユーザーでも、Google Chromeに触ったことが無いという方は少ないのではないでしょうか?
Google Chromeブラウザは、小まめにアップデートされるセキュリティー対策の他にも、新機能の追加が簡単で拡張性が豊富であったり、既存の機能を常にアップデートしていたりと、インターネットを利用しているすべての方におすすめできるブラウザです。
下記の記事では、Safariを使っているMacユーザーでもGoogle Chromeを使うメリットも紹介しています。
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Google Chromeは、複数の通信端末間でシームレスで使えるという利点と、今回のGoogle Chrome71アップデートのようなセキュリティ対策が魅力のWebブラウザです。
さらに、Google ChromeでHDRビデオのストリーミング再生もできるようになったり、「Gmail」をオフライン環境で利用できるようになったり、付属するサービスも常に更新し続けています。
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一般の利用者だけではなく、Webサービス提供者やソフトウェア・アプリの開発者に向けての新機能も改善され続けています。
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Google Chrome71について検索された方であれば、すでにGoogle Chromeを利用中のことと思いますが、ブラウザのアップデートで受ける影響以外にも上記のような最新アップデートがありますので、この機会に確認していただければ幸いです。
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