災害時の安否確認に! Googleパーソンファインダー
この記事では以下の3つのことがわかります。
①災害時に役立つ、Googleパーソンファインダーの概要
②震災時の活用事例
③他のシステムとの比較、利用上の注意
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安否確認と言えば? 主要な安否確認方法をおさらい
災害時の安否確認と言えば、以下の2つが思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
1.災害用伝言ダイヤル
今では珍しくなりましたが、公衆電話や固定電話などからはもちろん、携帯電話から利用できます。
利用する手順としては、まず2点を覚えておきましょう。
1…録音
2…再生
この2つのうち、どちらかを入力した後に伝言の登録や確認をする”電話番号”を入力します。
関連サービスとして、『Web171』というものがあり、スマホやPC等から録音した音声を確認することが出来ます。
利用は無料ということもありますが、災害時にはニュース等で頻繁に紹介されており、利用された方も多いはず。
2.災害伝言板サービス
各携帯キャリアのWebサイトのTOP画面から移動でき、こちらの安否確認方法もよく利用されます。
災害時にはキャリアが臨時のWi-Fiスポットを用意するだけでなく、こうした取り組みをしているということで、災害時の不安の軽減や安否確認に役立っています。
■各社のURL ※災害発生時以外は利用できません
▼NTTドコモ
▼au
▼Softbank
気になる活用事例 Googleパーソンファインダーの優位性
「北海道 地震」で検索すると地震の関連情報が見られます。 https://t.co/0LPBFgBQjy 結果ページをスクロールするとGoogleパーソンファインダーにもアクセスできます。 https://t.co/kKti3AfUx0 pic.twitter.com/9H9FBlONfk
— Google Japan (@googlejapan) September 6, 2018
地震関連情報まで確認できる
これまでご紹介した安否確認サービスとは別に、Googleがリリースしたのが『Googleパーソンファインダー』です。2011年3月11日に発生した、東日本大震災においては最終的にデータ登録件数が67万件を超過するなど、非常に重要な安否確認サービスとなりました。
Google Crisis Response内の記事、『パーソンファインダー、東日本大震災での進化(3)』によると、以下のように活用されていたようです。
■Googleパーソンファインダーに登録されたデータ
1.個人ユーザーの手入力によるデータ
2.避難所名簿の写真を元にしたデータ ※ボランティア達によるテキスト化(14 万件)
3.マスメディアや関係機関との提携による登録データ(全体の3割程度)
震災直後の3月16日には、NHKからGoogleへのデータ提供が決定し、マスメディアとの連携による安否情報がGoogleパーソンファインダーに反映されたのです。
また、先に触れた携帯キャリア各社が運営する、災害用伝言板との連携も17日という非常に早い段階で実現したとのこと。
従来であれば、インターネットとメディア、携帯電話の事業者などは連携が難しい側面もあったかもしれませんが、私たちの安全、安心を支えるサービスとして、Googleパーソンファインダーは大きな役割を果たしたと言えるでしょう。
以下、リンクから震災当時の状況含めて参考になる記事がアップされていますので、ぜひご覧ください。
▼パーソンファインダー、東日本大震災での進化(1)
▼パーソンファインダー、東日本大震災での進化(2) ※共にGoogle Crisis Response内
Googleパーソンファインダーの特色
ここで、Googleパーソンファインダーの特色を整理してみましょう。
1.Web上から情報登録、安否確認ができる
2.各種データを反映させているので、災害時にまず確認したい安否確認サービスのひとつ
3.検索可能なのは、電話番号と名前 ※自分以外の情報も登録可能
【パーソンファインダーの使い方③他の人の安否確認】
もしもの時に離れ離れになった家族や友人の安否を確認するためにも #パーソンファインダー をお使いください。その人の安否に関する新着情報をメールで受け取る方法もご紹介しています。 https://t.co/Rein6IycWw pic.twitter.com/Iwr2eCuCik— Google Japan (@googlejapan) September 1, 2017
Google JapanアカウントからのTweetより
▼Googleパーソンファインダー活用ガイド(Google公式サイトより)
災害伝言板など、他のサービスとの比較
これまで紹介した各種サービスと比較して、Googleパーソンファインダーはどのような点が優れているのでしょうか。
1.情報が集約されており、効率的
災害時は慣れない避難生活等で、疲労が蓄積するだけでなく、ネットを利用できる時間やスマホ自体のバッテリーを充電できないケースもあります。ひとつのサイトで完結するシンプルさと、情報がまとまっている情報収集の効率の良さが特徴です。
2.周囲を気にせず、安否確認できる
避難生活をしている際、周囲の人を起こしてしまったり、誰かに聞かれる可能性を考えると、ネットで安否確認できるのはメリットです。家族以外に恋人、大切な人の安否をプライバシーを守りながら確認できます。
3.Googleのサービスなので、安定性も高い
Googleは検索サービスやYouTubeを運営していることもあり、かなり多くのアクセスに耐えることができるサービス運営のノウハウがあります。Twitterで調べた限りでは、サービスへのアクセスが悪くなった、繋がらないという投稿はなく、安定性も信頼できそうです。
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災害時に備えて! お役立ちリンクまとめ
Googleパーソンファインダーの活用以外にも、災害時には情報が欲しいものです。そんな時に役立つサイトを集めましたので、ぜひブックマークしておいてくださいね。
1.防災ポータル(国土交通省)
2020年東京オリンピック・パラリンピックでの利用を想定して、設立されたサイト。
以下のような情報がまとめられています。
・被害状況
・気象状況
・逃げるための情報
・交通状況
・被災者支援情報
・安否情報
・ライフライン情報
2.ハザードマップポータルサイト(国土交通省)
災害リスク情報を地図重ねて表示できるサイト。
お住いの地域での洪水、土砂災害、津波、道路防災情報などを確認できるので便利です。住所からの検索はもちろん、各市町村が作成したハザードマップへのリンクもあります。
3.鉄道各社の運行情報
災害時に気になるのは鉄道各社の運行情報ですが、こちらはJRと私鉄を網羅しています。ひとまず、ブックマークしておきたいサイト。
4.災害時における通行可否の情報
災害時に道路などの通行可否の情報は意外と手に入らないものです。今はTwitterなどでも情報が入りますが、通行可否の情報が集約されているサイトとして、ぜひブックマークしておきたいですね
▼災害時における通行可否の情報(通れるマップ)※国土交通省
震災に備え、予備のバッテリーと電池の備えを
Googleパーソンファインダー、その他の安否情報確認サービスなどもスマホの電池切れ状態では、閲覧することができません。充電に何時間も待つことや、フル充電できない可能性も予測して、非常食だけでなく、予備のバッテリー、電池も用意しておきましょう。
用意したい2つのタイプの充電器
・USBやAC電源で充電できるタイプ
・電池を交換できるタイプの充電器
電池式は単3電池を使うタイプだと交換用電池も入手しやすいです。
Android、iPhone用の充電ケーブルを用意しておくと安心ですね。
まとめ
メディアの安否情報など各種データとの連携もなされ、災害時に強力な安否確認ツールとして活用されている『Googleパーソンファインダー』をご紹介しました。記事終盤では、災害時に備えてブックマークして欲しいサイトの紹介、スマホ用バッテリーについてもご紹介していますので、ぜひ役立ててくださいね。
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