LINEMUSICが大型アップデート!無料ユーザーもフル尺で視聴可能
音楽ストリーミングサービスであるLINEMUSICは、2019年に大型アップデートすることを発表しました。AI技術も取り入れており、無料ユーザーにも恩恵があります。PCでもスマートフォンでも利用できるLINEMUSICは、LINEの呼び出し音やBGMに設定できるなどメリットもあります。大型アップデートの概要や、ストリーミング市場についてご紹介します。
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2019年秋にLINEMUSICが大型アップデート!
LINEMUSIC設立4周年で「NEXT-LINE MUSIC」構想
スマートフォンに欠かせない「LINE」のグループ会社であるLINEMUSIC株式会社は、設立4周年を記念してLINEMUSICの大幅アップデートを発表しました。LINEMUSICは「大幅アップデート」という名前通り、最新技術も取り入れて内容を大きく刷新しています。
参照:LINE公式ニュース「【LINE MUSIC】4周年を迎え、NEXT-LINE MUSIC構想を発表。独自の音楽フリーミアムモデル「ONE PLAY(仮)」など大型アップデート」
「ONE PLAY(仮)」のフリーミアムモデル
今までLINEMUSICには、無料で利用できる「スタンダードプラン」がありました。無料ユーザーの場合、現行のLINEMUSICでは楽曲を30秒までしか再生できません。しかし大型アップデートにより、1回ずつフルで再生できるようになります。さらに一定の時間が過ぎればまた再生できるのです。LINEMSICのように基本的な機能を無料で提供する方法をフリーミアムモデルといいますが、LINEMUSICは「世界初の独自音楽フリーミアムモデル」としてアップデート予定です。
LINEMUSICのアプリはこちらからダウンロードできます。
・Android
・iOS
UIの大型アップデートで機能性アップ
画面の背景が黒色で文字を白色にする「ダークモード」は、YouTubeやMac、Windowsでも取り入れられています。そんなトレンドのダークモードですが、LINEMUSICも大型アップデートで「ライト&ダークテーマ」として搭載することを発表しました。また、音質を自由に調整できるイコライザー機能も搭載します。イコライザー機能はiPhoneなどにも搭載されている機能で、ロックやクラシックなど曲のジャンルを調整したり、低い音をしっかり強調したりと調整ができます。
「音楽を自分好みに調整したい」という人は、イコライザー機能が重宝するでしょう。
ユーザーの好みに合わせた選曲
LINEMUSICは使い始める時、20人ほどの好きなアーティストを選ぶ画面が表示されます。その選んだアーティストや今まで聞いた音楽の情報とAIを連携させて、ユーザーに合わせたプレイリストの移行機能も搭載予定となっています。
大型アップデートではOCR技術も使っていく予定と発表しているので、今後はLINEMUSICで手書き検索やカメラを使った検索方法も実装されるかもしれません。
「MUSIC VIDEO」でミュージックビデオも視聴できる予定
アーティストのミュージックビデオは、YouTubeで視聴する方が多いのではないでしょうか。2019年からは、LINEMUSIC内でもミュージックビデオが再生できる予定です。こちらは他の機能よりも搭載予定が早く、2019年夏頃と言われています。
LINEMUSICの魅力とは?
LINEらしいシェア機能
LINEMUSICの大きな特徴といえば、LINEで音楽を共有できるシェア機能があります。よくLINEで友達と音楽の情報交換をする人は、とても便利な機能でしょう。受け取った側がLINEMUSICアプリをダウンロードしていなくても再生できます。注意点としては、受け取った側がLINEMUSICの無料ユーザーや非ユーザーだった場合は30秒までしか再生されない点です。また音楽の再生は通信料を多く使うので、Wi-Fi環境で再生するのがおすすめです。
LINEの呼び出し音・BGMに設定できる
LINEの着信音は、規定でインストールされている音を使っている人が大多数でしょう。しかしLINEMUSICの有料ユーザーであれば、着信音をLINEMUSIC内の好きな音楽に設定できるのです。2016年からは「LINE着うた®」もリリースしました。3~30秒の時間内で曲の好きな部分を適用できるので、自分の好きな部分を切り取ることができます。最近では若い人を中心に、LINEのプロフィールやタイムラインにBGMを設定する人も増えています。
LINEの発表では、2019年5月時点でプロフィールにBGMを登録している人は830万人もおり、人気ぶりがうかがえます。LINEMUSICに加入していれば、気に入った音楽をLINEのBGMに設定することもできるのです。「人と同じ呼び出し音は嫌だ」というオリジナリティを重視する人は、LINEMUSICの利用で他の人と差別化できますよ。
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およそ5000万曲!「曲数が少ない」問題も解決
LINEMUSICをリリースした2015年当時は、音源の確保が難しかったのか「曲数が少ない」という否定的な意見が目立っていました。国内の有名アーティストの音楽もなく、他の大手企業がリリースするストリーミングサービスと比べると決して豊富とは言えないラインナップでした。
しかし今では5,000万曲を超える楽曲を提供しています。Apple MusicやSpotifyといった人気音楽ストリーミングサービスと比較しても、引けをとらない楽曲数となりました。今では楽曲の少なさを指摘する声はあまりないでしょう。
ストリーミングでは珍しいチケット制
音楽ストリーミングサービスの支払いといえば、クレジットカードの引き落としがほとんどです。しかしLINEMUSICの場合は、専用のチケットを購入して課金するシステムです。LINEスタンプを購入する時のように、LINE STOREのLINEMUSICページから手続きを進めます。(LINEMUSICのアプリ内からも購入できます。)クレジットカードのない若い人でも購入できるように、大手キャリアの決済システムやプリペイドカードにも対応しています。
LINEMUSICの料金は?
LINEMUSICの月額使用料は、以下の通りです。
・プレミアムプラン:960円
・学生:480円
・ファミリープラン:1,400円(6人まで利用可能)
・年間契約:9,600円(1年)
LINEMUSICの月額使用料については、他の大手音楽ストリーミングサービスと足並みをそろえた金額です。しかし年間契約はちょっと珍しく、2か月分の月額使用料金がお得になります。「1年間は使ってみよう」という人は、年間契約がお得ですね。
止まらない音楽ストリーミング業界
日本の市場規模について
2015年あたりから急増した音楽ストリーミングサービスですが、2018年から徐々に売り上げを伸ばしています。2018年にはストリーミング業界の市場規模はおよそ349億円で、前年度の+33%と大きな伸びを見せてきました。
LINEMUSICのようなストリーミングサービスが伸びた背景には、16年に日本でもリリースをはじめた「Spotify(スポティファイ)」があります。Spotifyをきっかけに日本でもストリーミングサービスが受け入れられ、「スマートフォンで気軽に音楽を楽しめる」と加入者が増えているんです。
ストリーミングサービスが知られるまでは、違法ダウンロードによる権利侵害が世界的に問題になっていました。技術が進むまでは違法ダウンロードのほうが再生遅延も少なく、正規のサービスのほうが技術的に劣っているという点も影響していたようです。その問題を解決したのがSpotifyで、手軽に、そして快適に合法的な音楽を楽しめるように技術を進歩させたのです。
LINEが「世界初!」と謳うフリーミアムモデルとは?
LINEMUSICが導入したフリーミアムモデルとは、基本のサービスは無料で提供するけれど、もっと機能を高めたい場合は課金するというシステムです。Webサービスなどでも導入されていますし、Spotifyもフリーミアムモデルの成功例といわれています。LINEMUSICが世界初といっているのは、無料ユーザーでも音楽をフルで再生できる点です。Spotifyも無料再生はできますが、オンデマンド再生の場合はフルで再生ができません。
どのサービスでもいえることですが、LINEMUSICの価値を体感してもらって「お金を払う価値がある!」「もっと楽しみたい!」と納得してもらうことで月額使用料をユーザーから回収するというシステムになっています。
いずれにせよ、無料ユーザーでもフルで再生できるのはありがたいことですね。好きなアーティストや話題の新曲をしっかり楽しむことができます。違法ダウンロードの追い出しに成功した音楽ストリーミングサービスですが、背景にはIT技術の進歩が大きく影響しています。
LINEMUSICもAIや独自構想を取り入れた大型アップデートにより、これからさらに使いやすくなるでしょう。これをきっかけに、LINEMUSICを使い始めてみませんか?
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