AndroidAutoがすべての車で利用可能に!カーナビが車がどう変わる?
Android Auto(アンドロイド オート)をご存知でしょうか。Android Autoは自動車の車載機器(モニターなど)と連携してスマートフォンを車内で利用するためのプラットフォームです。
Android Autoを説明する際にAndroid Autoイコール「Googleのカーナビ」と捉えられることが多いのですが、本来はスマートフォンの操作を自動車のモニターや音声コントロールを使って行うものです。
そんなAndroid Autoが全ての車で利用可能になるアップデートが行われたというニュースがありました。これによって自動車でのスマートフォン利用はどのように変わるのでしょうか。
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Google Android AutoとApple Car Playの関係
GoogleのAndroid Autoのコンセプトを最初に提言したのはAppleでした。AppleはWWDC2012でEyes Free(アイズ・フリー)を発表しました。
それは、スマートフォンによる脇見運転の事故を減らすための対策のために、Siriを使って音声によってスマートフォンをコントロールするというものでした。
しかし、さすがに音声コントロールだけではできることに制限があるために、自動車に装備されているナビゲーションや各種情報を表示するためのモニターなどのインフォテイメント機器と音声コントロールを融合させたものとして、AppleはCar Play(カープレイ)を2014年3月に発表しました。
Googleは、Appleから1年遅れて2015年にAndroid AutoをAndroidOS5で発表しました。
Googleが日本国内でAndroid Autoが正式に採用された事を発表したのは2016年7月のことです。
この時点でGoogleとAppleの車載向けの機能としてできることはほぼ同等した。また、自動車の車載機とケーブルで接続することによってのみ自動車向けの機能が使えるという制限も同じでした。
つまり、自動車メーカーまたはナビゲーション機器などのサードパーティーがCar PlayやAndroid Autoの対応を行わなければ利用できないという制限があったわけです。
Android Autoが単体で利用できるアップデートを敢行
そんななか、2016年11月7日(アメリカ時間)GoogleはAndroid Autoを車載機とのケーブル接続や連携なしで、単独で利用可能にするアップデートを行いました。
このアップデートによって、Android Autoの制限であった、自動車側の機器の対応が必要という制限と、自動車とケーブルで接続しなければならないという制限がなくなりました。
また、今後Wi-Fiによる自動車のモニターにAndroid Autoの画面を表示させる機能の追加や(もちろんこれは車両側の対応が必要)や、「OK,Google」と発声することによって音声入力機能を起動する機能も実現する予定とのことです。
このアップデートによって、車でAndroid Autoを利用するための制限が少なくなるため、Android AutoはCar Playよりも利用者が増えるはずです。
GoogleとAppleの思惑の違いとは
Android AutoとCar Playの目的は、自動車を運転中にスマートフォンを安全に利用できるプラットフォームをユーザに提供することです。
しかし、Googleはそれに加えてもう一つの目的を持っているようです。
それは、自動車を利用するユーザからのデータの取得だと言われています。
ドイツの自動車メーカーポルシェは、Googleが顧客の情報を送信する疑いがあるとして、Android Autoの採用を見送りCar Playのみに対応する事を決定しました。
しかし、今回のアップデートによってAndroid Autoは単体で利用できることになり、自動車メーカーが制限しようとしても制限することができなくなってしまいました。
もちろん、Googleが自動車の移動データやその他データを取得していたとしても、直ちに非難するべきではありません。Googleは取得データを使って、私たちに新しい未来を見せてくれるかもしれません。
ただ、データを取得してGoogleに送信しているのであればそれを後悔した上で送信するかを選択できるようにするべきでしょう。
今後、自動車におけるスマートフォンの利用は拡大していくと思われます。便利さを取るか、個人情報の保護を取るか、各々が選択する必要が出てくるかもしれません。
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