VR、ARと来て次はMRが来る
2016年はVR元年と呼ばれ、2016年10月にPlay StationからついにPS VRが発売されるなど、VRに関する様々なニュースが話題となりました。VR自体のクオリティや価格が一部の消費者から受け入れられ、大々的にではないにせよ、広まった年でした。
そして年が変わり、2017年…。
VR元年の次は、MR元年、つまりMRが大いに注目を集めることが予想されています。
当ブログでも以前ご紹介したように、VRとは、コンピュータ上に人工的な環境を作り出し、そこに自分が存在しているかのような感覚を体験できる技術です。頭部に装着するディスプレイ装置であるヘッドマウントディスプレイを装着してプレイします。
一方で、MRは、Mixed Realityの略です。複合現実とも呼ばれ、現実世界の情報を仮想世界に取り込み、現実世界と仮想世界を融合させる技術です。
今回はこのMRの正体について探っていきたいと思います。
MRは先ほど紹介したVRとも、昨年話題となったポケモンGOで使用されているARとも違い、デバイスを装着して現実世界を見ると、仮想の3Dホログラムが現れます。
VRを開発しているスタートアップ企業は今では多数存在しますが、このMRを開発している企業は決して多くはありません。
現在、最も有名なのがマイクロソフト社とマジック・リープ社の2社です。
まず、マイクロソフト社から見ていきましょう。
マイクロソフト社はMRを体感するための製品として、Hololensを開発しています。
(写真: Microsoft HPより)
機能としては、
- 視線
→内蔵センサーにより視線でカーソルを動かしホログラムを選択します。頭を動かすと、カーソルも動きます。
- ジェスチャ
→単純なジェスチャーでアプリケーションを開き、アイテムを選択してサイズを設定し、ホログラムをあなたの世界へドラッグ&ドロップすることができます。
- 音声
→音声コマンドを使用して、アプリを操作、選択して開き、コマンドやコントロールが可能です。
(参照: Microsoft: Hololensを選ぶ理由 マイクロソフトHP)
以上の3つの自然な方法で、動作させることができます。
このHololensが作り出す世界はまるでSF映画の世界のようですよね。
Hololensはすでにディベロッパー用が3000ドルで提供されており、Windows10で利用可能です。
では、次にマジック・リープ社を見ていきましょう。
マジック・リープ社社は米大手企業からかなりの注目を集めている会社です。 実は、同社が作っているMR製品は未だベールに包まれたままですが、漏れ伝わっていることをまとめますと、デバイスは、メガネのような半透明のレンズであり、そのデバイスを装着すると、目の前にある日常の景色に、まるでそこに実際に存在しているかのような3Dイメージ(ホログラム)が出現するようです。
簡単にいうと、普段見ている日常生活の中に仮想の要素が追加されるのです。
しかもその仮想の3Dイメージは ITmediaの記事”2017年は「MR元年」なのか 2社に注目“によると、現実のものと見分けがつかないほどのクオリティーであると報じられているのです。
今後はこの2社の開発競争が激化すると言われています。2016年に話題となったVRとARはどちらかというと、ゲームをするときなどにデバイスなどを装着し、プレイしていました。しかし、このMRはもっと皆さんの日常の生活を便利にできる技術になりそうな予感がします。
さて、2017年はMR元年になるのでしょうか。
いずれにせよ、今年はMRの動向から目が離せません。
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