AIを使ったファッションアプリSENSYから学ぶ、新たなマーケティング戦略
SENSYとは
チャット型のインターフェイスで個人向けに商品を紹介し、その反応で好みを学習する人工知能を搭載したファッション紹介アプリです。
現在、5,000以上のブランド・ショップがSENSYで紹介されています。国内外のブランドを紹介しているので、まだ日本に上陸していないブランドの中からも好みの服を探すことができます。
SENSYアプリのインターフェイス
ユーザーが初期設定で決めたファッション系統を中心に、チャット型画面で商品を紹介してくれます。それに「いいね」か「いまいち」のうちどちらかを選ぶという簡単操作で自分の好みを学習してくれます。
自分好みのファッション誌から服を選ぶほうがより好みに近い買い物ができるとも思われますが、数日このアプリの新着コーデをみて「いいね」「いまいち」の判定をすることによって自分の潜在的に好きなブランドや好みのコーディネートを人工知能が学習してくれます。
更にそのデータをもとに新商品を紹介して好き嫌いの判定を繰り返すことでさらなる人工知能の学習をすすめることができます。
また、「詳細を見る」ボタンから通販のページに飛べるので欲しいとおもったタイミングで購入することや、紹介された服を基にそれに合うコーディネートのチェックも可能です。
SENSYの弱さと強さ
SENSYの弱さは、服装のジャンルを一気にイメチェンしたい時にはあまり助けにならないということが挙げられます。
自分の好みをジャンル別に分けることはできますが、基本的に初期設定で選んだジャンルの服が多く紹介されます。好みのジャンルが変わったときなどには、初期設定したジャンル以外の服が出にくい傾向にあります。
SENSYの強さは、様々なブランドの似たようなジャンルの服を簡単に調べることができるので、自分の好みの服にあらかじめ目星をつけ、ウィンドウショッピングの時間を削減できることが挙げられます。
ファッション誌で失敗することは時々ありますよね。そんな失敗もこのSENSYなら避けることができます。また、自分の好みがデータとして蓄積されていくので、自分の好みを改めて知るきっかけにもなります。
SENSYの展望
SENSYがAIという最新技術を使って個人に対してマーケティングをしていくということは、最新のマーケティング戦略としてファッションだけではなく他の業界にも広がっていくのではないでしょうか。
また、ファッションだけで絞った場合、この各個人の好みのビックデータの扱いによっては、自分好みの新商品が直接紹介としてDMで届けられるなど、自分好みの服だけを集めたネットカタログといったものも作れるようになるかもしれません。
企業側としては、ユーザーの購入情報とSENSYの画像などからどういうマーケティングが有効かということを調べることができ、企業と個人が直接つながる仲介役として小売店以外の可能性が模索できるのではないでしょうか。
これは、企業としては中間の人件費を減らすことができ、さらに売上を伸ばすことができる可能性として模索できるのではないかと感じています。
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