音認識でベンチャーが狙っている分野とは
音認識技術という最先端技術を開発・発展させているのは、GoogleやApple、東芝やNECといった大手IT企業だけではありません。今回は、今後さらなる発展が期待できる音認識技術を開発しているベンチャー企業についてみてみましょう。
音認識技術で有望なベンチャー企業① フェアリーデバイセズ株式会社
最初にご紹介するのはフェアリーデバイセズ株式会社が開発する「mimi」という技術です。この技術は、音の情報をさらに深く分析するための技術といえるでしょう。音認識技術の基幹技術のひとつとして、クラウドAPIシステムによってサービス提供されています。「mimiASR」「mimiESR」「mimiSRS」「mimiXFE」と4つの領域に分かれており、それぞれ音声認識・環境音認識・話者識別・オンラインフロントエンド処理と特徴があります。基本的に音声対話システムを高度に進めていくことを目的として開発された技術です。会社自体も、第三者割当増資を行うなど資金調達を進めており、今後の発展が期待できる会社といえるでしょう。また、人材確保や募集にも力を入れています。
音認識技術で有望なベンチャー企業② Hmcomm株式会社
次に紹介するHmcomm株式会社は「国立研究開発法人産業技術総合研究所」発のベンチャー企業です。主な技術はディープラーニング音声認識処理・自然言語処理・自動要約処理の3つで、特にキーボードレスや自動車分野との連携に力を入れています。小売りや日々の製品ではなく、BtoBを中心とした技術開発を行っており、自動車分野では車両内の音や車体の音から車体バランスやエンジンのどこに問題があるのかといったことも追跡できるような仕組みを開発しました。また、コールセンターでのやり取りをリアルタイムでテキスト化することによって、職員が会話に集中できる環境を整えたり、ホワイトカラーの業務効率化のために社内システムを作り直したりするサービスも行っています。
音認識技術で有望なベンチャー企業③ 株式会社スマート・ソリューション・テクノロジー
音で世界を変えることを目的としている株式会社スマート・ソリューション・テクノロジーでは「ピットタッチ・シグマ」というポイントカードやデビットカード決済などの電子決済と音認識技術を組み合わせたサービスを展開しています。このサービスは、電子決済サービスに必要なセキュリティと利便性の向上に貢献できると注目されている技術です。超音波を暗号化することでサービスを提供できるようになっており、今までのポイントカードアプリや決済アプリで必要だったバーコードやQRコードの作成なしにスムーズに支払いが可能になっています。
ベンチャーだからこそできる分野がある
音認識と聞くと、音声を読みとって機械に何かしてもらうという「音声認識技術」と思ってしまうことも多いでしょうが、そんなことはありません。超音波を暗号化する、音を分析して問題を検知するなど、他のビジネス分野でも応用可能な技術がたくさん出てきています。Google Homeなどの製品は家庭用なのでどうしてもそちらに目が行きがちですが、知らないところで大いに活躍しているのが音認識技術なのです。また、ベンチャーだからこそ柔軟な発想や考え方の変換が評価されます。新しい技術はイノベーションのきっかけとなるため、こうした発想や考え方の変換は必須といえるでしょう。ベンチャーだからこそできる発展が音認識技術にはあるのです。
音認識技術やAI、フィンテックなどの新しい産業や技術には、ベンチャー企業の活躍は必須です。今後も全く新しい発想の技術が出てくるでしょう。新しい分野である音認識技術では今後も優れたベンチャー企業が出てくることは間違いありません。ぜひ、大きい企業だけでなく様々な企業の技術革新に注目してみてください。
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