AIで実現するドローン輸送システム、厳選7社の取組
慢性的な人手不足を抱えている物流業会はAIの発達で大きく変わろうとしています。その中でもドローンの活用は、配達時間、コストの面でも期待されており、世界的な企業も研究開発や実用化に向けたテストを進めています。今回は、厳選7社のドローン輸送システムの取り組みを紹介します。
Amazon
Amazonといえば全世界に展開するインターネットショッピングサイトですが、Amazon Prime Airというドローンを使ったデリバリーサービスのテストを行なっています。ウェブサイトではでも画像が公開されており、実現すればドローンで30分以内の配達が可能になるそうです。ドローンの操縦は、完全にオートパイロットとなっており、人間の操作を全く必要としません。膨大な物流量を誇るAmazonですが、実現すれば大きなコスト削減とともに物流業界の課題を一気に解決してしまう可能性もあります。
Googleはドローンでのデリバリーサービスを実現するためのプロジェクト、”ウィングプジェクト”を2017年に立ち上げました。このプロジェクトの中でGoogleは荷物を入れるための車輪付き小型コンテナーを開発しており、荷物の配達を効率的なものにしています。本体のドローンが空中で専用の小型コンテナーを目的地付近で地上に下ろし、荷物をその場に切り離したのちに本体のドローンに回収されます。利用者は自由に場所を指定することができるので、例えば自宅の敷地内など安全に荷物を回収することができるのです。
DHL
DHLは220カ国以上にネットワークを持つ物流業社です。2013年ごろから無人配達機の実用化に向けてテストを継続しており、1.2kgの荷物を搭載できるマニュアル操作のパーセルコプターと呼ばれるヘリコプター型のドローン機のテストを成功させています。その後も2014年、2016年と徐々に自動運転や大容量化を進めており、現在では8.3Kmの飛行を可能とする比較的大型の貨物飛行機の自動運転を成功させています。
オーストラリアポスト
オーストラリアポストはかつての日本郵政のようにオーストラリア政府によって運営される物流サービスです。現在、遠隔操作をする小型ドローンでのデリバリーサービスの実用化に向けてテストを行なっております。信頼できる安全なサービスを提供するために、パラシュートやアラーム、防犯ライトなどを装備したドローンを開発しており、将来的には無人での自動飛行を視野に入れているとのこと。オーストラリアは広大な国土を持つため、都心部から離れた僻地などに向けてこのドローンでのデリバリーサービスが効果的なソリューションとなることを想定しています。
Matternet
どの企業も実用化に向けてテストをしている段階ですが、このMatternetというカリフォルニアの企業は2017年の10月にドローンでの配達サービスをスイスで開始したことで注目を集めています。対象は病院などの医療機関で、血液や医療器具など一刻を争う物品が目的。時間にして約30分ほどで到着させることができるそうなので、患者や病院には利便性の高いサービスです。このドローンは最大2Kgまでの荷物に対応し、最長20Kmの距離を自律飛行で輸送することができます。
FlyTrex
FlyTrexは企業の製品を配達するためのハードウェア、ソフトウェアを提供するテクノロジーカンパニーで、オールインワンのサービスを提供しています。このドローンは8軸ドローンと呼ばれる形状で、大きさは小型の冷蔵庫ぐらいだという。最大2.7Kgの荷物を22Km以内の目的地まで届けることができる。ドローンは目的地につくと地上にケーブル付きの荷物パックを落として、着陸することなく配達を完了させます。このドローンサービスの料金は、飛行距離に応じて課金される従量課金型のサービスとなっています。
日本郵便
日本国内でも、日本郵便と国土交通省、ブルーイノベーション株式会社、東京大学などの機関が共同で自律制御システムを搭載した輸送ドローンの研究開発が行われています。2018年度のドローンサービス導入を目標としており、実証実験が行われています。2018年度というとタイムリミットはもうすぐですが、他社のドローンへの取り組みと比べるともう少し現実的な内容となっており、「利用者の指定の地点までドローンで荷物を届ける」という話ではなく「各郵便局感や物流の拠点となる道の駅などでのドローンの利用」を考えているようです。その先にはもちろん他社が理想とするような自由度の高いサービスを目指しているのでしょうが、ドローン配達の第一歩としては期待の持てる内容です。
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