私が選ぶiPhone Xにまつわる納得できないこと3選
iPhone 8とiPhone Xが発売されてまだ4ヶ月ほどしか経っていませんが、もう既に次期iPhoneの話題が飛び交ってます。
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真偽はともかく、新機種が発売されて間もないのに次の機種が話題になるなんて、まだまだiPhoneは人気は衰えてないのでしょう。
さて、今日はそのiPhone人気に私が水を差します。
私はiPhone Xを使っています。初代iPhoneからずっとiPhone一筋です。
さすがにiPhone 7まで来ると、以前ほどワクワクしないのですが、アップル信者の性か、つい油断して最新機種のiPhone Xに乗り換えちゃいました。
なぜiPhone 8じゃないのかって?
アップル信者の性です。
iPhoneのフラッグシップと言われば、そっちに飛びついちゃうでしょ。
でも、使っていて、どうしても納得できないとこがあります。
今日は、アップル信者の私がiPhone Xを使っていてどうしても納得できないこと3つをあげたいと思います。
1.iPhone XはiPhone史上最大のディスプレイと謳っているが、実際は違う。
Appleのホームページではディスプレイの大きさが下記のように紹介されています。
(表1 Appleオフィシャルページより)
数値上は、もちろんiPhone Xが最大なのですが、この大きさとは、よく知られている通りディスプレイの対角線の長さのことです。
もともとはテレビ画面の大きさを表すために採用された測定方法です。
でも、スマホはそうとは限りません。
なぜならば、スマホの画面は縦横比が明確に決まってないからです。
参考にiPhoneのディスプレイの大きい順に縦横比を調べてみました。
iPhone SE 1,136 x 640ピクセル 縦横比16:9
iPhone 8 1,334 x 750ピクセル 縦横比16:9
iPhone 8 Plus 1,920 x 1,080ピクセル 縦横比16:9
iPhone X 2,436 x 1,125ピクセル 縦横比 19.5:9
iPhone SEからiPhone 8 Plusまではディスプレイの縦横比は16:9ですが、iPhone Xは19.5:9なのです。
あの悪名高き黒いノッチ部分があるにしても、iPhone Xは今までとは比べものにならないほどの縦長画面になっているのです。
でも、問題はその縦長になったことではありません。
縦長になった分、横幅が狭くなっていることです。
(表2 Appleオフィシャルページより)
この「横幅」には、とても重要な意味があります。
YouTubeなどの動画を見る時にはiPhoneを横向きにしますよね。
そうするとiPhoneの横向きなったディスプレイの上下幅に合わせて、動画がフルサイズ表示されます。
つまり、その上下幅が動画の大きさを決めることになります。
言い換えると、動画のフルサイズ表示の大きさは、iPhoneの「幅」によって決まるということです。
というわけで、もう一度表2をみてください。実際はiPhone 8 Plusが幅78.1mmで最大です。
そう、動画を最も大きな画面で見ることができるのはiPhone Xではなく、iPhone 8 Plusです。
iPhoneで閲覧する動画の大きさは横幅で決まるということは当たり前の話なのですが、私信者なので、iPhone史上「最大」のディスプレイサイズと言う数値上のマジックをつい無邪気に信じてました。
ディスプレイサイズが最大であることは間違いないですが、かと言って動画が最大で表示されるとは限らないです。
反省してます。
2.iPhoneのフラッグシップと言ってるが、心臓部のチップとカメラはiPhone 8と同じ
上記の通りです。
iPhone Xはハイエンドユーザーのマーケットを狙っていると言われていて、その狙い通りITガジェット好きやApple信者を中心に勢い良く売れました。
なぜ売れたかと言うと、iPhone初めてのハイエンド向けユーザーの製品だったからです。
そもそもiPhoneそのものがハイエンド向けの製品でしたが、スマホが一般的になり、もはやiPhoneは「普通」の製品になっていました。
そこで、iPhone Xと言う、iPhoneの中に敢えて「ハイエンド」向けのカテゴリーを生み出したのです。
そこに信者たちは飛びついたのです。僕です。
しかし、実際その中身はiPhone 8シリーズと全く同じなのです。
コンピューターの心臓部とも言えるチップは共にA11 Bionicチップ、カメラの性能もほぼ同じです。
ほぼと言ったのは、フロントカメラに「少しだけ」違いがあって、iPhone Xのみフロントカメラでポートレートモードが使えます。(でも、その機能は背面のカメラを使えばiPhone 8 Plusでもできる)
言いたいことは、一つ。
どこがフラッグシップなんだ!
3.Face IDはボタンをホームボタンを無くしたが、実際は手間が増えている
最後にお伝えするのは、顔で本人認証を行うFace ID。
これこそが、iPhone Xの目玉機能です。他のiPhoneには全くない機能です。
iPhone Xのアイデンティとも言っても過言ではありません。
でも、そのFace IDには本当に本当に失望しています。
アップルがシンプルを突き詰めて、突き詰めた上で、素晴らしく洗練された製品を創ってきたことは、今までのAppleの歴史が証明しています。
特にユーザーインターフェイス(UI)においては、常にユーザーの先を行くデザインを発表し、コンピューター業界そのものを牽引してきました。
Macのマウス、iPodのクリックホイール、MacBookのトラックパッドなどがそうです。
そして、もちろんiPhoneのマルチタッチ。
そのiPhoneマルチタッチに関して、今回Appleはさらなる高みを目指してある決断をしました。
それはiPhone Xのホームボタンを無くしたことです。
シンプルを突きつめた結果、ついにはフロントパネルにはボタンさえもなくなったのです。
その製品を実際に製品化したことは賞賛に値します。
しかし、ホームボタンを無くしたことによって、実際は手間が増えてしまいました。
例えばこういう時です。
- Face IDはiPhoneの正面にわざわざ顔を持って来ないとロック解除しない。
-
マスクやメガネあるなしでも認識しないことがある。
たったこれだけのこと?想定内では?
と思うかもしれないですが、上記の行動は、Touch IDだと指を置くだけで解決することなのです。
でも、Face IDは指すら触れなくてもロック解除するんでしょ?
そうなんですが、iPhoneを使う時って、ほぼ必ず手で持ちますよね。
例えば、Face IDでロック解除するために、iPhoneを正面に持って来るためにiPhoneを手に持ちますよね。
だから、Face IDであろうとTouch IDであろうと、必ず指はiPhoneに触れる訳です。
であれば最初のファーストタッチでホームボタン触ってロック解除してくれた方が断然早いのです。
つまりTouch IDの方が認証解除は早いってことです。
もちろん、アップルの狙いはホームボタンを無くして操作をシンプルにすることだけでなく、フロントパネル全てをディスプレイにする狙いがあったと思いますので、全くの間違いではないと思いますが、とりあえず現時点でTouch IDの使い勝手の良さには優っていないことは確かです。
以上の3つです。
iPhone Xを2ヶ月ほど使っていて、私がどうしても納得できない部分です。
iPhone Xを買う理由なんて、「フラッグシップ」であるという誇り以外、買う理由はなくて、まあつまり新しくiPhoneにするならば、iPhone 8で良かったのですよ。
最後に、かつてスティーブジョブズとAppleを創業し、今でもAppleファンであることを公言しているスティーブウォズニアックの記事を紹介しておきます。
スティーブ・ウォズニアック、iPhone Xは「発売日に買わない初めてのiPhoneになる」(ギズモードジャパン)
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