AppleがTextureを買収で書籍読み放題サービス実現するかも
Appleは2018年3月12日にデジタル雑誌のサブスクリプション(定額課金制)サービス「Texture」を運営するNext Issue Mediaを買収したと発表しました。
AppleはNext Issue Mediaを買収することによって、何がしたいのか?Appleによる定額読み放題サービスは開始されるのでしょうか。
Textureとはどんなサービスなのか
「Texture」は、2009年に設立されたNext Issue Mediaが提供するサービスです。TIME、Newsweek、Forbes、Variety、ELLE、National Geographicなど200種類の雑誌を月額課金(サブスクリプション)で読むことができます。
日本でもKindle Unlimited、dマガジン、楽天マガジンなどが同様の雑誌や書籍の読み放題サービスを展開しています。
サブスクリプションモデルの広がり
月額定額でいくらコンテンツを消費しても費用が変わらないサブスクリプションモデルは、動画配信や音楽配信の分野で多くのユーザー集めています。
動画配信では、Hulu、Netflix、AmazonPrimeビデオなどがメジャーで多くの場合月額1,000円以下で動画コンテンツを観ることができます。
音楽配信でも、Spotify、GooglePlayMusic、AmazonPrimeミュージックに加えてAppleもAppleMusicはSpotifyに続くシェアを持っています。
雑誌読み放題サービスはAppleから登場するか?
そんなわけでAppleの「Texture」が買収が、Appleによる書籍のサブスクリプションモデルによるデジタル配信サービスをサブスクリプションモデルで開始するかについて注目が集まっています。
Appleは、書籍のデジタル化対応として早くから「iBooks」をサービスとして展開していますがAmazonKindleなどと比べると、どうしても品揃えの点でAmazonのKindleが提供するデジタル書籍サービスに遅れをとっていることは否めません。
AppleがAmazonKindleに広げられてしまった差を一気に詰めるための手段として「Texture」を買収したということは十分考えられるということでしょう。
全く新しいサービスを開始するという噂も
しかし、それとは別にAppleは電子書籍の配信サービス以外の目的で「Texture」を購入したという説もあります。
そのことはAppleのインターネットソフトウェアおよびサービス担当シニアバイスプレジデントを務めるエディ・キュー氏の発言から読み取れるとされます。
氏は「信頼できる情報源からの高品質なジャーナリズムを提供すること、そして、各種雑誌が今後も美しく整えられた有意義な記事をユーザーに届け続けられるようにすることに尽力する」と発言しています。
この発言の「高品位なジャナーナリズムを提供する」という発言部分を取り上げると、近年AppleやGoogleが力を入れているニュースサービスの改善のことを言っているのではないかというのです。
AppleNewsに「Texture」の記事を利用する?
近年、トランプ大統領のツイッター発言などで話題にもなった「フェイクニュース」という言葉があります。
Facebookで事実に基づかない記事が拡散してしまった問題なども発生しましたが、ニュースを配信するにあたり、きちんとした取材に基づいた記事という点では、紙媒体は未だに価値があると考えられます。
そのニュースのソースとして「Texture」で扱う雑誌の記事を流用し再構成してニュースサービスを展開するという目論見をもっているという少々大胆な予測する人もいます。
まとめ
現在のところ、電子書籍はAmazonのKindleが一強状態となっています。Appleによる「Texture」の買収がKindleに対抗するサービスの布石となるのか、それとも全く新しいサービスが開始されるのか、注目していきたい出来事だと言えます。
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