google daydreamってどんなヘッドセット?性能を検証
google daydreamって何?
google daydreamはGoogleが提供するVRです。この「daydream」そのものは、プラットフォームの名称を指し、VRそのものやコンテンツを指すものではありません。スマートフォンに接続し、高品質なVRを行うことができます。
「daydream」のVRコンテンツを体験するためには、「daydream View」と呼ばれるヘッドセットをスマホに接続する必要があります。初期モデルは2016年11月10日にリリースされ、日本での発売開始は同年の12月13日でした。
daydream ViewはGoogleのオフィシャルショップで買えます。
「daydream」はGoogle独自のプラットフォーム
「daydream」のプラットフォームは、ソフトウェアとハードウェア両方の仕様が決まっていて、その仕様を満たすスマートフォンは”daydream-ready”として認定されています。
つまり”daydream-ready”以外のスマートフォンではgoogle daydreamを利用したVRコンテンツは見られません。
この点が通常のVRゴーグルと異なる部分かもしれません。分かりやすく言うとスーパーファミコンでメガドライブのソフトは使えないようなもの。
スーファミの仕様で作られたソフトは、スーファミでしかプレイできないですもんね。
daydreamの対応機種は
気になる「daydream」の対応機種ですが、日本で発売されているモデルに限るとあまり多くありません。
ザックリ言うと、daydreamはハイスペックスマホでないと動かないのと、iOSでは動きません。具体的にはAndroid 7.0以降が搭載されたモデルが必要です。
メーカ名とモデル名
<Samsung>
Galaxy S8
Galaxy S8 plus
Galaxy Note 8
<LG>
V30
V30+
<Motorola>
Moto Z
Moto Z Force
Moto Z2 Force
<ASUS>
ZenFone AR
<ZTE>
Axon 7
このうちMotorola、ASUS、ZTEはSIMフリーの機種です。
また対応機種で日本未発売の機種は以下の2社5機種です。
<Huawei>
Mate 9 Pro
<Google>
Pixel、Pixel XL
Pixel 2、Pixel 2 XL
どうやってdaydreamを体験する?
これらの対応スマホを利用すると、ホーム画面にすでに「daydream Home」というメニューが用意されていて、そこからVRアプリを選んで起動することもできますし、アプリストアに行って新しいアプリを落としてくることもできます。
テレビの HDMI 端子に差し込んで使うストリーミング デバイスである「Chromecast」を使えば、daydreamの画面をテレビに映せます。自分だけじゃなく、家族みんなでVRの世界を体験することもできます。VRはゲームだけだと思っている方もいるかもしれませんが、映画や音楽などの動画もやたらとたくさんあるので、みんなで見て楽しむのもアリです。
google daydreamのオフィシャルでは、トップモデルのシンディ・クロフォードのクローゼットの中を隅から隅までノゾキ見られるコンテンツ(雑誌ヴォーグのコンテンツ)や、地球上のすべての大陸を疑似体験できるコンテンツなども紹介されています。
利用者側とコンテンツの提供側にとって、「daydream」を使ったVRコンテンツがなにをもたらすのでしょうか。
daydreamのメリット
利用者側としては、ハイスペックスマホを用意する必要はあるものの、高CPU、高GPU処理性能、高いセンサー精度、遅延の少なさなどが当たり前のハイエンド端末による密度の高いVR体験ができることは間違いなさそうです。
遅延や酔いによる「興ざめ感」は安価なVRの定番だったわけで、「daydream」を使えばものすごい没入感を楽しめること請け合いです。とはいえ日本での利用者が増えないと、国内でアプリを提供する業者も増えませんし、Googleもそんなに力は入れないでしょう。
ゲーム機で例えるなら、ハードは高性能でもまったく売れなかった3DOみたいなことになってしまうかも…。
ただ、「daydream」はサプライヤーとしては魅力たっぷりのプラットフォームと言われています。というのも様々な言語に対応でき、決済システムも安定している「Google Play」のプラットフォームに乗っていること、Chromecastが使えるので「家庭用」のコンテンツをリリースしやすいこと、どんなアプリを作っても共通のヘッドセット「daydream View」で動かせることなどです。
コンテンツ開発にかかるコストが抑えられるとともに、コンテンツ安定供給できるしっかりとした土台が用意されている点が、企業にとってはなんとありがたいことか、と言うところでしょう。