Apple Watchのディスプレイが壊れたら
「うわっ。Apple Watchのディスプレイが盛り上がってしまった!」。初代のApple Watchには、こんな故障が発生したことがありました。バッテリーが膨張したことが原因で、そのためにディスプレイが浮き上がってしまうとのこと。
このバッテリーに不具合があったApple Watchは無償で交換してくれるというニュースが報じられました。第1世代のApple Watchユーザー、いわゆるマーケティング用語でいえば、キャズム(新技術が普及する前の溝)の手前で新しいものに飛びつきやすいイノベーターやアーリー・アドプターの方は、ほっとしたかもしれません。ところが、海外では無償交換ができますが、日本では、そのサービスは適用されないともいわれています。
そもそも製品自体に問題があった場合は、メーカーとして無償交換や修理の対応をしていただけることが良心的ではないでしょうか。ただし、ユーザーによる不慮の損傷は微妙です。Apple Watchは腕に巻くウエアラブルデバイスだけに、思わぬ場所でぶつけてしまったり、あるいはポケットに入れた鍵などで引っ掻いたりすることもあり得るでしょう。
Apple Watchのディスプレイ特性、保証と修理について、あらためて確認してみました。
ディスプレイは壊れやすいのか
Apple Watch Series 3に使われているディスプレイは、第2世代の感圧タッチ対応OLED Retinaディスプレイです。さらに素材は2種類あります。アルミニウムケースが使われているGPSモデルは、強化ガラスの「Ion-Xガラス」。LTE対応のセルラー+GPSモデルは、ステンレススチールやセラミックのケースが使われ、ディスプレイは「サファイアクリスタル」のガラスになっています。
サファイアクリスタルは、天然のサファイアと同等の強度を持つ人工サファイアによるガラスです。ロレックスなど高級腕時計の風防に使われている素材で、鉱物の硬さの尺度として使われる10段階のモース硬度では「9」の強度があります。したがって、傷がつきにくいと言われています。さすがにセルラーモデルとしてハードな活用を考慮して、強度の強いガラスを採用したのでしょう。
Ion-Xガラスも強靭ですが、サファイアクリスタルと比較すると強度は劣ります。したがって、セルラーモデルではなく、GPSモデルを使っている場合には、ガラスの損傷に気をつける必要があります。
Apple Watchの保証期間
次に、もし傷がついたり割れてしまったりしたときのために、保証について確認します。
現在のApple Watchには「製品限定保証」があります。Apple Watch (アルミニウム)、Apple Watch (ステンレススチール)、Apple Watch Nike+、バンドを除いたApple純正アクセサリは1年間です。一方、女性に人気のあるコラボレーションによる高級品Apple Watch Hermes、そしてApple Watch Editionと付属アクセサリは2年間の保証になります。また、「AppleCare+」に入会すると、それぞれ保証期間は1年間延長されます。
購入した製品が保証対象の期間にあるかどうかは、以下のサイトでシリアル番号を入力することで確認が可能です。
保証状況とサービス期間を確認する
ただし、「過失、事故、不正改造による損傷は保証対象外」となっています。したがって、その場合には保証対象外修理サービスとして料金がかかります。
ディスプレイを修理するには
では、ディスプレイが壊れた場合、いったいどれぐらいの費用で修理できるのでしょうか。以下のページに修理のサービス料金一覧が示されています。
Apple Watch の修理サービス料金
ただし、画面の損傷については具体的な費用が書かれていません。「画面の損傷は「保証対象外修理サービス料金にて交換できる」そうです。「過失や事故、不適切な取り扱いによる損傷」は保証対象外になるそうなので、損傷時の状況や損傷の程度によって確認したほうがよいでしょう。製品が不具合の場合は、Apple 製品限定保証やAppleCare+の保証対象であれば修理料金がかからない場合がありますが、損傷に関しては修理代を覚悟しておくべきです。
修理には、配送センターに申し込んで集荷してもらうか、Appleの正規サービスプロバイダやApple Store直営店に持ち込んで修理をお願いします。
ところで、カジュアルな腕時計を着用している人であれば、「普通の腕時計のように研磨剤を使えばちょっとの傷は消せるのではないか?」と考えるかもしれません。しかし、サファイアクリスタルの傷は研磨剤では消せないので注意してください。ガラスの交換しか方法がありません。
そこで、購入したときに事前に対策をしておくことが大切です。iPhoneも同様ですが、保護フィルムなどでガラスがショックを受けたときのための防護策をすべきでしょう。
保護フィルムを装着したApple Watchは、少しだけスマートな印象がなくなるかもしれません。しかしながら、傷が付いたり破損したりしたときには高額な修理費用がかかります。そんなリスクを想定するならば、備えあれば憂いなしです。
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