どこが違う?どっちがいい?AppleヘルスケアとGoogle Fitを比較してみた
ヘルスケアの領域でもAppleとGoogleが対決
スマートフォンのエコシステムの主導権を獲得すべく、AppleとGoogleが熾烈な戦いを繰り広げています。各種のアプリが開発され、それぞれのエコシステムの彩りを豊かにしていますが、最近激戦が繰り広げているのがヘルスケアの領域です。
AppleはAppleヘルスケア、GoogleはGoogle Fitをそれぞれリリースし、ユーザーの囲い込みを狙っています。AppleヘルスケアとGoogle Fitを比較し、それぞれのプラスとマイナスを検証してみましょう。
アプリとして提供されるGoogle Fit
Google Fitはスマートフォン、タブレット、スマートウォッチなどにインストールするアプリとして提供されています。Google Fitを一度インストールしてしまえば、直ちにウォーキングやランニングのトラッキングといった基本的な機能が利用可能になります。
一方、AppleヘルスケアはiOSにデフォルトでビルトインされて提供されます。iOSのアップデートなどに合わせて随時改良され、現在までにかなり使い勝手が良いものになっています。iPhoneに搭載された各種のセンサーと連動し、データを収集・管理します。アプリなどを特にインストールする必要がなく、標準で利用できるのがAppleヘルスケアの特徴です。
視覚的なインターフェースのAppleヘルスケア
インターフェースにも両者の違いが現れています。Appleヘルスケアを起動すると「アクティビティ」「マインドフルネス」「栄養」「睡眠」の四つのカテゴリを記したアイコンが表示されます。ユーザーはそれぞれのカテゴリをタップして目的の機能を使います。視覚的に簡単に使えるのがAppleヘルスケアの特徴です。
一方、Google Fitはその日の歩数、時間、距離、消費カロリーなどを表示したチャートを表示して機能が開始します。データはタイムライン表示され、必要に応じてカレンダーモードでの表示も可能です。ボタンの数も、Appleヘルスケアよりも少なめです。Appleヘルスケアよりも数値管理に特化した感があるのがGoogle Fitの特徴です。
アプリとの連動ではGoogle Fitが有利
各種の健康関連アプリとの連動ではGoogle Fitに分がありそうです。Google Fitはバトミントン、プッシュアップ、ランニングなどのアプリからセッションが自動的に開始されます。特にAppleウォッチを利用する場合、一部のワークアウト系のアプリとAppleヘルスケアが連動していますが、その数は限定的なので注意が必要です。
一方、アンドロイドウェア2.0以降のOSを搭載したスマートウォッチであれば、Appleウォッチよりも多くのヘルスケアアプリとの連動が可能です。また、アプリごとに複数のゴールを設定する事も可能なので、特にフィットネスクラブなどでワークアウトを定期的に行う人にはうってつけです。また、AppleヘルスケアではGoogle Fitのようなカスタムワークアウトの設定ができません。
バイタルデータ管理するならAppleヘルスケア
AppleヘルスケアもGoogle Fitも、いずれも睡眠、栄養などのデータを管理しますが、血圧、呼吸数、心拍数、体温といったバイタルデータを管理するのであればAppleヘルスケアがおすすめでしょう。噂によると、Appleヘルスケアは将来的には血糖値などを管理する機能も追加するようです。糖尿病や高血圧症などの生活習慣病の管理行うのであれば、Appleヘルスケアの方がマッチする可能性が高いでしょう。
AppleヘルスケアとGoogle Fitのどちらを選ぶべきかは、利用するデバイスの種類、目的、予算、利用するアプリなどの各種の条件を総合的に勘案して決めるべきですが、一般論として言えば、生活習慣病などの管理を含む健康管理を主たる利用目的とするならばAppleヘルスケア、ジムなどのワークアウトや各種のアクティビティの管理を目的とするのであればGoogle Fitが、それぞれおすすめでしょう。日々の暮らしにヘルスケアアプリを上手に取り入れ、健康管理に役立てましょう。
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