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1級建築士が語る!Revitと同時活用をおすすめするソフト(設備・構造設計編)

BIMによる設計が急速に広まると伴に、BIMを代表するソフトであるRevitの普及率が年々高まっています。Revitは、単体でも十分に有能なソフトですが、併せて利用するとより便利になるソフトがいくつかありますので、紹介していきたいと思います。
前回は意匠設計で有用なソフトを紹介しましたが、今回は、設備と構造のソフトについてです。
▽前回の記事はこちら

「1級建築士が語る!Revitと同時活用をおすすめするソフト(意匠設計編)」

https://stg.capa.co.jp/archives/23679

 

 

Revitと連携している構造ソフト

 

まずは、構造に関するソフトを紹介していきたいと思います。

 

Super Build/SS3

 

RC造、S造、SRC造、CFT造、及びそれらの混構造の荷重計算、部材剛性計算等を一括して行うことができるソフトです。3Dで確認しながら入力することができるので、平面図、立面図だけでは分かりにくい形状であってもスムーズに入力することができます。また、3D図を打ち出すことが可能ですからプレゼンテーションでも効果を発揮します。

 

SEIN La CREA

 

RC造、S造、SRC造、CFT造を対象として構造計算ソフトです。モデル化の手法が多様ですし、組み合わせ応力が任意で作成できるので、建物形状に合わせて自由度の高い設計を行うことができることが特徴です。また、計算結果の改ざんを防止する機能が搭載されるなどセキュリティー面が非常に強化されているので、データのやり取りを頻繁に行う方にも向いています。

 

ASCAL

 

グリットに成約されることなく、自由に建物を入力することができるのが最大の特徴です。中間層を定義することができるので、スキップフロアについても容易に入力することが可能です。また、荷重伝達できるスラブや小梁があれば、自動で荷重計算を行うので、橋梁の構造計算にも適しています。

 

SSC

 

構造計算ソフトは基本的に四角い建物を想定して作られていますが、SSCは複雑な形状の建物に関しても入力が可能です。構造計算で作成した躯体データはボタン1つでRevitに転送することができるので、Revit上で再度入力する手間が省けます。他の構造計算ソフトに比べて比較的安価なことから、小さな事務所であっても導入しやすいソフトです。

 

 

Revitと連携している設備ソフト

 

続いては設備に関するソフトです。

 

Rebro

 

Rebroは設備のソフトとして非常に有名です。3Dモデルを作成することで、設備配管と梁や柱などの躯体との干渉を目視で発見することができるので、簡単に問題点を洗い出すことが可能です。3Dモデルで作成するので、平面図と断面図が連動しており、1ヶ所の修正を行うと関連データが自動で修正され非常に便利です。
Rebroでは、図面から、特定の部分を取り出して修正を行うことができるので、入り組んだ場所であっても自在に作図することが可能です。また、配管抵抗計算やダクト圧力損失計算にも対応していて、ダクト局部の抵抗係数も簡単に変更することができます。もちろん、変更後も計算結果は連動しているので、自分で再度計算をし直す必要はありません。

 

CADWe’ll Tfas

 

電気、空調、衛生設備の設計が可能なソフトです。操作が簡単で、直感的に使用することができるのが特徴です。修正はリアルタイムに3D表示されますし、3D干渉検査のスピードが速いので、ストレスなく作業することが可能です。

 

Autodesk Inventor

 

Autodesk Inventorは、3Dで機械設計ができるソフトです。どんな形状でもスムーズに作図することが可能で、自由度の高いモデリングを行うことができます。配線設計、金型設計のための機能も搭載されています。

 

Revitは2017年のバージョンから「意匠」「構造」「設備」の設計を同じソフトで行えるようになりました。それによって、今まで分断されがちであった、各設計の共同作業がよりスムーズに行えるようになっています。それに加えて、紹介したソフトを使用することで更に円滑な設計が可能となります。是非お試しください。

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