Apple Watchはどっちに着ける?右利き左利きでも右に着けるべきな理由
ハサミなどを見ればすぐにわかるように、左利きの人にとって、なかなか便利なものは少ないなぁと感じることは多いものです。
Appleの創設者であるスティーブジョブズも左利きだったようですが、果たしてApple製品は左利きには使いやすくなっているのでしょうか。
今回はApple Watchと左利きについて関連する話です。
この記事では以下の3つの疑問を取り上げます。
①Apple Watchを左右どちらの腕に着けるべきか?
②Apple Watchを右腕に着けた場合の使用感は?
③Apple Watch装着による生活の変化とは?
それぞれの疑問について詳しく解説していきます。
Apple Watchを左右どちらの腕に着けるべきか?
腕時計は、基本的に利き腕と逆の腕に装着します。右利きの人であれば左腕、左利きの人であれば右腕に装着するのが普通です。
理由としては、利き手の方が腕時計を操作しやすいことが挙げられます。
スマートウォッチも腕時計と同様に、基本的には利き腕と逆の腕に装着するように設計されています。ところが、実際には右利きでありながら右腕に装着している人も多いようです。これには一体どのような理由があるのでしょうか。
Apple Watchは基本的に右利き用
Apple製品であるApple Watchも、残念ながら右利き用です。というのも、Apple Watchのボタンである「デジタルクラウン」や「サイドボタン」は、左手に着けて右手で操作するようにできているからです。
でも左利きの方、安心してください。実はApple Watchは、左利き、つまり右手に装着して左手で操作するということが、設定で変えることが出来るのです。
左利きにも設定は出来る
左利きへの設定は、Apple Watch自体から、あるいは接続しているiPhoneから変更することが出来ます。[1]
まずはApple Watchの設定から見ていきましょう。
Apple Watchの設定をひらいて「一般」を選択してみてください。すると「向き」というものが出てきます。
デフォルト設定では左となっていますが、この部分を右に変更しましょう。
また、クラウンの向きもデフォルトで右に設定されているため、左に切り替えます。これで、右手に装着できるようになります。
また、iPhoneからの設定も確認していきましょう。
iPhoneの「Apple Watch」アプリから、「マイウォッチ」⇒「一般」と選択します。
すると、「ウォッチの向き」とあるので、右手に、デジタルクラウンも「左にデジタルクラウン」にそれぞれ設定しなおしてください。
これで右手に装着できるようになります。
ただし、画面の上下が逆になっているため、サイドボタンが上、デジタルクラウンが下になってしまいます。慣れるまで注意が必要かもしれません。
右腕に着けるメリット
Apple Watchを右腕に着けるメリットとしては、次のような理由が挙げられます。
・自動改札を通りやすい
・会話のきっかけを作れる
・デジタルクラウンが手の甲に当たらない
Apple Watchを右腕につけた時の最大のメリットは、Apple Watchの決済機能を用いて駅の改札を通過する際のスムーズさにあります。自動改札のタッチパネルは、右側に設置されています。そのため、Apple Watchを右腕に装着すると、スムーズに通過できます。
逆に従来のように左腕につけた状態で改札を通過しようとすると、体を捻るように左腕を右側の改札に当てて決済する形になります。狭い改札でのもたつきは、改札口の混雑を招きかねません。
また、腕時計を右腕に着けていると、人からそのことを質問されやすくなります。特に初対面の人と会う際は、会話のきっかけ作りに役に立つでしょう。
さらに、左腕に腕時計を着けると、デジタルクラウンが手の甲に何度も接触してしまい、怪我や誤作動の原因にもなりかねません。。(例えばApple Watchでは、デジタルクラウンとサイドボタンの同時押しはスクリーンショット撮影の機能が割り当てられています。)
ただしこの問題は、前述した「ウォッチの向き」の設定を変更することで解決できます。
左腕に着けるメリット
逆に、Apple Watchを左腕に着けるメリットとしては、次のような理由が挙げられます。
・電子決済を利用しやすい
・行動の邪魔になりにくい
・装着に違和感がない
コンビニやレストランで電子決済できる店舗が増えています。電子マネーの読み取り端末は通常左側に設置されているため、Apple Watchを左腕に装着するとスムーズに支払いができます。
また、右利きの方は筆記やマウス操作など右手を使う機会が多くなります。あまり使わない左手に腕時計を着ける方が、行動の邪魔になる可能性が低くなります。
さらに、今までずっと腕時計を左腕に着けてきた人は、急に右腕に腕時計を着けると違和感を覚えます。Apple Watchも左腕に装着することで、違和感なく使用できます。
Felicaの関係で、右に着けるのがお勧め
Apple Watchは、Series2からFelicaが搭載され、電子マネーなどの利用において非常に便利になってきました。本格的にお財布のいらない環境が出来上がりつつあります。
ここで注目したいのは改札を通るときの動きです。
本来、改札機は右手で切符を持ったり電子マネーのためのカードを持ったりしていることを想定しているため、対応する口が右側についています。
この改札の支払いをApple Watchで行うようにしたらどうなるでしょうか。
右利きの人にとって時計は左に着けるもの。しかし、改札を通るときは、右手側に対応機があるため、腕を交差させる必要が出てきます。これは少々面倒ですね。
ということは、FelicaとApple Watchを利用して現代社会を便利に過ごしていくためには、もしかしたらApple Watchは右手に着けるほうが良いということになるのかもしれません。
Apple Watchを右腕に着ける必要の無い人
一方で、やっぱりApple Watchを左腕につけるという人もたくさんいます。それも単に従来の習慣からなんとなくつけているのではなく、明白な理由を持って左手につけているというケースです。こうした人の特徴は、以下の通りです。
・そもそもApple Watchを改札で使わない
・Apple Watchで細かな画面操作を頻繁にする
・右腕につけると、いろんなところにぶつけてしまう
まず、駅の自動改札でApple Watchを使わないという人です。
一般に改札のタッチ部分の高さは腰の高さ(1m程度)にありますが、大柄な男性や小柄な女性にとっては必ずしも右手首を当てやすい高さではない場合もあるでしょう。
この場合、Apple Watchを所持している上で、あえて旧来のスマホのお財布機能やICカードでの支払いを選ぶ方が合理的です。
必然的に、そういう人は、Apple Watchを右手につけるメリットが薄くなります。
また、Apple WatchはiPhoneなど別の画面の広いApple製品と連携して使用するのが一般的ですが、「電子機器はApple Watchしか携帯しない」という人も増えてきました。
その場合、Apple Watchの小さな画面を頻繁にタッチ操作することになります。
こうした利用法をする方にとっても、利き手で画面を操作するために左手に装着するのが普通でしょう。
また、長年左手に時計をつけてきた人が急に右手に時計をつけると、うっかりいろんなところに時計をぶつけやすくなったという声も聞こえてきます。
単に「違和感がある」程度であればいずれ習慣化して気にならなくなるでしょうが、右腕につけたせいで時計を壊してしまっては元も子もありません。
右手に装着したことで、あまりに生活が不便になるようであれば、やはり左手に戻すことも検討したほうがいいかもしれません。
Apple Watchを右腕に着けた場合の使用感は?
今まで左腕に腕時計をしていた人が、Apple Watchを右腕に装着すると違和感を覚えます。例えば、時間を見る際に思わず左腕を出してしまうこともあるでしょう。しかし、常に右腕に装着していれば次第に慣れてくるはずです。
では、スマートウォッチ独自の操作に関して、左右の装着による違いはあるでしょうか。改札通過時と電子マネー支払い時、二つの場合について、左右の腕の使用感を比較します。
改札通過時時の使用感
電車の自動改札は、前述の通りタッチパネルが右側にあるため、右腕装着の方が通過しやすいようです。しかし、タッチする際は腕を裏返して、Apple Watchをタッチパネルに当てる必要があります。
人によっては、この動作をやりづらいと感じる場合もあります。特に高身長の人は、その傾向が顕著なようです。
実際に左右でタッチしてみて、どちらが通過しやすいか判断すると良いでしょう。
電子マネー支払い時の使用感
電子マネーの支払いでは、通常レジの左側にタッチパネルを設置していることが多いようです。よって、Apple Watchを左側に装着した方がスムーズに支払いできます。
ただし、タッチパネルの設置位置は店舗によって違いがあります。改札通過と比べるとスムーズな動作が必要とされないため、どちらの腕に装着しても問題ないでしょう。
Apple Watch装着による生活の変化とは?
Apple Watchは左右の腕どちらにも装着できます。
では、Apple Watchの装着によって生活はどのように変わるのでしょうか。その主なメリットとしては3つの生活の変化が挙げられます。
・iPhoneの使用時間が減少する
・運動が習慣化される
・電子マネーの利用が増える
それぞれの変化について詳細を解説していきます。
iPhoneの使用時間が減少する
「Watch」アプリで通知を設定すると、iPhoneの通知をApple Watchで受け取れるようになります。Apple Watchで通知を表示できるため、iPhoneを見る機会が少なくなり使用時間を減らせます。
さらに、iPhoneとApple Watchの通知設定を使い分けると利便性が向上します。
例えば、緊急性の高い通知だけをApple Watchで受け取ることで、iPhoneを確認する回数を大幅に減らせます。
運動が習慣化される
Apple Watchは、歩数や移動距離、消費カロリー等の運動量を表示できます。
例えば、その日の運動量が少なければ、「歩く距離を増やしてみよう」という意識が芽生えるきっかけとなります。このように運動量を確認することで、運動の習慣化が促進されます。 また、Apple Watchは心拍数の変化も表示できます。運動する際に心拍数を計ることで、アプリがワークアウトの運動強度を表示してくれます。
例えば、ダイエットする際には、有酸素運動となる運動強度を保つことで、脂肪が燃焼されやすくなります。
電子マネーの利用が増える
電子マネーで支払いをする際、iPhoneを取り出す一手間が必要となります。しかし、Apple Watchであれば、腕を動かすだけで支払いが完了します。
電子マネーを利用すると、現金の使用頻度が減り、重い財布を持ち歩く必要がなくなります。さらに家計簿アプリを利用すれば、電子マネーの支払い情報も簡単に管理できます。
まとめ
Apple Watchと左利きの関係についてみてきました。
基本的に、社会的インフラのほとんどが右利きを想定して作られています。そのため、操作しなければならないものが右手側に多い傾向にあるのです。
しかし、面白いことに腕時計では逆になります。
今後、社会で便利に生活していくためには、右手も左手も自在に使えることが求められてくるのかもしれません。
ぜひ、自分の便利さを追求するためにも、Apple Watchの設定を使いこなしてみてください。
[1]https://support.apple.com/ja-jp/guide/watch/apd0bf18f46b/watchos