AIスピーカーを持ち歩く!?日本未発売Amazon Tapは「アレクサ!」では起動しない
AIスピーカーの先駆者ともいえるAmazon。Amazonの「Echoシリーズ」に代表されるAIスピーカーは、コンパクトなタイプもあるものの室内で使うイメージがありませんか?
日本では未発売ですが、実は「Amazon Tap」という持ち運びやすいAIスピーカーがあるのです。Amazonの人工知能「Alexa(アレクサ)」は、今後ますます私たちの生活に入り込んでくるでしょう。
この記事では以下の3つのことがわかります。
①日本未発売の「Amazon Tap」の概要についてわかる
②AIスピーカーの「家以外」での活用方法についてわかる
③AIがクルマに搭載されることについてわかる
Amazon Tapの概要
持ち運ぶ前提のAIスピーカー
AmazonのAI「Alexa」を搭載したAIスピーカー「Echoシリーズ」は、家庭に急速に浸透し始めていますね。子供にも人気で、もはや家族の一員と言われるほど生活になじんできています。
AmazonをはじめAIスピーカーといえば、家の中で使うモノというイメージがありますよね。「Wi-Fi環境がないと使えないんだから当然でしょう」と言われそうですが、AmazonのCMもリビングやキッチンなど家の中で使われています。
そんな中、Amazon Tapはいま出回っているAIスピーカーと違い、持ち運びに特化しているAIスピーカーなんです。見た目もとても小さくて、500mlのペットボトルより一回り小さいくらいのサイズ感となっています。
「アレクサ!」じゃなくても起動してくれる
Amazon Tapは持ち運ぶ前提なので、声に出して「アレクサ!」と呼ばなくても起動できるようになっています。Amazon Tapにはマイクのアイコンが描かれたボタンが付いているので、ボタンを押すだけで起動します。
さらにAmazon Tapの上部には再生ボタンや次へ送るボタンが付いていて、手動でも一通りの操作できるようになっているんです。声か手動か、自分でスピーカーの操作方法を選べるので、使いやすさもアップしますね。手動かハンズフリーかは、スマホで好きに設定が変えられますよ。
Amazon Tapはもともと手動のAIスピーカーとして作られていたのですが、一度大きなソフトウェアアップデートがあり、音声にも対応しました。海外のユーザーから要望があったのかもしれませんね。
Amazon Tapの基本情報
まずは、Amazon Tapの概要についてご紹介します。
・付属品
USBケーブルや充電アダプタ、充電台
→ほかのAIスピーカーと違うところは、充電台があるところですね。スマホでもありますが、台の上に置くだけで充電が可能です。「外に持っていこう」と思ったら、パッと充電台から持ち出すだけでOK。
すぐに持ち出せるように充電台の上に置くだけでもいいですし、背面にある充電口にケーブルを差し込めば、充電台がなくても充電が可能。家の中でしか使わないという時はケーブルの充電のほうが、安定感がありますね。
1度の充電で最大9時間使える
Amazon公式サイトではほかのAIスピーカーの充電時間は明記していないのですが、Amazon Tapの場合は最大で9時間使えるとしています。ハンズフリーの場合は少し消費電力が上がるので、最大8時間となります。
【注意】日本ではまだ電源を入れられない
Amazon Tapは2016年から米国では販売されているのですが、実はまだ日本未発売。電波を出すガジェットは販売前に国に申請を出す必要があるんです。
日本には電波法という法律があります。
電波を発するものを日本で発売する場合は、どんな小さなものでも総務省に申請して認可を受ける必要があるんです。
国に認可を受けていない商品は、国内で電源をつけて電波を出した瞬間に電波法違反となります。電波法違反の場合、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金の対象となってしまいます。
(参照:総務省電波利用ホームページより)
なんとかAmazon Tapを手に入れても日本では電源をつけられませんので、ご注意ください。
Amazon TapならAlexaを連れて歩ける
キャンプやアウトドアのお供に最高
Amazon Tapの最大の魅力は、やはり持ち運びやすさですね。米国版AmazonではすでにAmazon Tapの商品ページがありますが、今までのEchoシリーズとは違いイメージ画像もサイクリングやピクニック、屋外のパーティーなどアウトドアを意識した画像が多いです。
「AIスピーカーを抱えて歩くなんてダサい!」と思われそうですが、Amazon TapにはSling Coverというシリコン製の純正ホルダーがあるんです。これはAmazon Tapの商品ページでもよく登場していて、モノトーンからカラフルなものまで6色展開されています。
リュックなどに引っ掛ける穴が開いているので、「リュックにも手軽に装着できるよ!」というのがAmazonのアピールポイントのようですね。
Alexaスキルで注文できる
AmazonのAIスピーカーですから、もちろんAlexaスキルを覚えさせることができます。外出先から家に帰る途中でデリバリーを注文したり、Amazonプライム会員なら声でお買い物したりすることも可能なんです。
Wi-Fi環境は必要
持ち運びが便利なAmazon Tapですが、やはりWi-Fi環境は欠かせません。Wi-Fiスポットがない場合は、スマホのテザリングなどで対応します。
勢いが止まらないAlexaはクルマ業界にまで参入
「家で使うモノ」というイメージを払拭するAmazon Tap
Amazon Tapは日本未発売ではあるものの、日本にもし上陸すればアウトドアだけではなくクルマでも大活躍するでしょう。
実はAmazon Echoの小さいモデル、Amazon Echo dotはすでにクルマに最適と言われているんです。充電端子もクルマに対応していますし、クルマのカップホルダーにすっぽりと収まるんですよ。
スマホを操作できない運転中は、声で操作できるAIスピーカーがとても便利。ポケットWi-FiやテザリングでAIスピーカーが使える状態にする必要はありますが、最近はクルマ用のWi-Fiもありますし、Wi-Fiルーターが搭載されたクルマも販売されています。
ドライブのパートナーとしても最適ですし、小さい子供が退屈した時の遊び相手としてもAIスピーカーはきっと役に立ちますよ。
Amazon Tapにカーナビ機能はない
AIスピーカーをクルマで使うことはできますが、2019年1月時点でAmazon Echoシリーズはカーナビの代わりにはなりません。カーナビの代わりになるようなAlexaスキルもないので、Amazon Tapも同じくカーナビの代わりにはならないでしょう。
現時点では、AIスピーカーはカーナビの代わりにはなりません。AIスピーカーは各メーカー音楽に力を入れていますが、カーステレオにつなぐことはできるようです。
ついにトヨタとBMWがAlexaを搭載開始
Alexaはカーナビの代わりにはならないものの、実はクルマ自体への導入が始まっています。
国内であれば、トヨタの一部に搭載されることが、ラスベガスで開催された世界最大級の展示会CES2018で発表されています。また、日産は2016~2018年製造の「Nissan Connectサービス」が搭載されたクルマのみAlexaを導入していて、ヘッドライトをつけたりクラクションを鳴らしたりしてくれるんです。
高級車メーカーとして知られる「BMW」も、2018年ごろから米国でAlexaの導入を開始すると宣言。Alexaがドライバーに変わってドアをロックしたり、ガソリンの残りを確認したりしてくれます。
AIを活用した「デジタルアシスタント」はひと昔前のパッケージソフトと違い、クラウド上ですぐにアップデートをかけられます。その「手入れのしやすさ」は、使う側の私たちにもメーカーにとってもメリットとなりますね。
自動運転の実現に一役買ってくれるかも!?
「自動運転が実現すれば、ドライバーが運転せずに走る車ができる」とすこし前からいわれていました。「まだまだ先の話」と思いがちですが、Alexaの参入によってついに一般車に人工知能が搭載されたのです。
すでにエンジンをかけたりドアをロックしたりできるのですから、ひょっとしたら自動運転してくれるのももうすぐかもしれませんね!
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