カメラでググれ!Google レンズのiOS版アプリが登場
Androidの一部機種にプリインストールされている機能であるGoogle レンズをiOSでも利用することができるようになりました。そもそも、Google レンズとは一体どんな機能なのかをおさらいしつつ、iOS版のGoogle レンズの使い方と活用方法について見てみましょう。
この記事を読むと以下の3つのことがわかります。
・Google レンズの機能と使い方
・iOS版Google レンズの機能と使い方
・AppleはGoogle レンズに対抗するのか
Google レンズの機能と使い方
GoogleレンズはPixel3にプリインストールされている機能です。その他の機種にも後からインストールすることが可能ですが、Google レンズに対応していない機種もあるので注意が必要です。
つまり、Google レンズはAndroidなら何でも良いと言うわけではなくGoogleの最新端末の性能に依存している機能とも言えるのです。
(但し、Google フォトからGoogle レンズを使用する場合にはそれほど制限は無いようです。やはり、リアルタイムでカメラから情報を取得するのにある程度のスペックが必要なのだと考えられます。)
Google レンズの起動方法
Google レンズの起動方法には3つの方法があります。
・Google アシスタントから起動する
Google アシスタントとはAppleで言うところのSiriのようなものです。
「Okay, Google」と端末に話しかけたり、サイドボタンの長押しで起動することができます。GoogleレンズはGoogle アシスタントの一つの機能としてGoogle アシスタントから起動することができます。
・カメラアプリからの起動
もちろん、Google レンズはカメラを使う機能ですので、カメラアプリからも起動することができます。
※カメラアプリからのGoogle レンズの起動は当初はPixel3に限定されていましたが、Motorola、シャープ、ソニーおよび Android Oneの特定の端末ではカメラアプリからのGoogle レンズを起動することが可能となりました。
・Google フォトからの起動
眼の前にあるものをカメラで認識するだけではなく、写真を撮ってGoogleフォトに保存している写真に対してもGoogle レンズを使用することが可能です。
Google レンズの5つの機能
Google レンズには主な機能として5つの機能を持っています。
これらの機能は基本的にカメラを向けた物体や、すでに撮った写真をGoogle レンズが解析して、アクションを返すものなっています。
テキストコピー
テキストコピーで文字が書かれている書類や、ポスター、看板などを「文字として」読み込むことができます。
そして、文字として出力するだけではなく、取得した文字を翻訳したり、電話番号を認識して電話をかけたり、日付や名前を読み込んだ場合にはカレンダーやアドレス帳を開くなどのアクションを提示してくれます。
特に翻訳機能は外国に旅行に行ったときに、ポスターや看板が読めないときに重宝しそうです。
類似書品の検索
Google レンズを起動してカメラを向けるだけで商品の商品情報などを検索することができます。
わかりやすい例をあげてみると、お店や友人のパーティーなどで出されたワインのラベルをGoogle レンズで写せば、商品名や販売価格を知ることができます。
また、街で見かけたちょっとした気になるものなどにカメラを向ければ、その商品をGoogle レンズが教えてくれるかもしれません。
ランドマークや絵画の検索
例えば観光地で道に迷ったときなど、目立つランドマークにカメラを向ければGoogle レンズがランドマークの名前を教えてくれますし、美術館では絵画についての情報をその場で取得することができます。
動植物の名称を写真から検索
Google レンズを使えばその場でカメラを向けた動物や植物の名称を特定したり、すでに撮ってある写真から同様のことをすることができます。
身近な動物や植物の名称は意外と知らないもので、Google レンズを使えば色々なものにカメラを向けたくなりそうです。
書籍やCD,DVDの認識
書籍の表紙やCDやDVDのパッケージにGoogle レンズのカメラを向けると、その書籍やメディアの概要やレビューを見ることができます。
本屋さんやCDショップなどで試してみたくなりますね。
バーコード、QRコードの読み取り
バーコードやQRコードの読み取りはiOSにも実装されている機能ですが、Google レンズの場合はバーコード情報から商品情報を検索してユーザーに提示することができます。
Amazonのアプリにも同様の機能があるので、イメージしやすいでしょう。
iOS版Google レンズはどうやって使う?
じつは、iOS版Google レンズは2段階のリリースが行われました。2018年3月にはGoogle フォトに保存した写真に対してGoogle レンズを起動する機能が追加されました。
そして、2018 年12月にはGoogleアプリからもGoogle レンズを起動することが可能となりました。
なぜGoogleアプリなのかといえば、iOSのカメラアプリはAppleのアプリなのでiOSのカメラアプリからGoogle レンズの起動ができないからです。
とはいえ、Googleアプリをよく使っている方にとっては違和感がないかもしれません。
AppleはGoogle レンズに対抗するのか
Google レンズはその機能だけ見ると非常に画期的な機能に思えます。
特に写真に写った文字を認識して翻訳する機能や、ランドマークの名前を教えてくれる機能は旅行などの旅先で使うのにとても便利に感じます。
では、Appleはこのようなアプリを作らないのでしょうか。
筆者の考えるところでは、カメラとAIを使ったアプリについては、Google レンズでGoogleに出し抜かれてしまった感があるので、同じようなアプリは作らないのではないでしょうか。
もし、同様のアプリをAppleが出すとすればGoogle レンズよりももっと突飛で思いつかなかった方法で、そしてワクワクするような体験を与えてくれるものを出してくれるのではと期待しています。
ただ、Google レンズは現状でかなり考えられているアプリですので、Appleが同じ分野でGoogleを超えられないと感じた場合には、競合するアプリの開発は行わないとおもわれます。
また、もう一つ考えられることは、ユーザーの撮った写真をAIで解析する際、Google レンズは何らかのデータをスマホからGoogleに送っているはずです。
スマートフォン使用者のユーザデータにおける個人情報の保護を最重視しているAppleですから、ユーザーの写真データをAppleに送信すると誤解されるようなアプリは、当初からスコープに入っていない可能性があります。
Google レンズはとても便利で面白いアプリですが、Appleには別のアプリで私達を驚かせてほしいものです。
▼キャパの公式Twitter・FacebookではITに関する情報を随時更新しています!
建設・土木業界向け 5分でわかるCAD・BIM・CIMの ホワイトペーパー配布中!
CAD・BIM・CIMの
❶データ活用方法
❷主要ソフトウェア
❸カスタマイズ
❹プログラミング
についてまとめたホワイトペーパーを配布中
デジタルツインと i-Constructionについての ホワイトペーパー配布中!
❶デジタルツインの定義
❷デジタルツインが建設業界にもたらすもの
❸i-Constructionの概要
❹i-Constructionのトップランナー施策