そもそも「SIMフリー」って何?
最近よく聞く「SIMフリー」って言葉。「大体、SIMって何なの?」って思ってる人もいると思います。今日はそんな人のために解説します。
SIMというのは、超簡単に言うとケータイに業者が「あなたが使っている携帯ですよ」という情報を持たせるためのものです。
固有のID番号が記されたICカードになっていて、それをケータイに埋め込むことで、「通信料を支払いする人が誰か?」ということを識別できるようにしています。
そのSIMに関して、実は昨年に大きな転換点がありました。
いよいよ「SIMフリー」元年 期待の裏に懸念(日経新聞 2015/1/1)
2015年はいよいよ日本でも「SIMフリー」が当たり前になる。
総務省は、2014年12月22日に「SIMロック解除に関するガイドライン」を改正し、国内の携帯通信会社各社に対し利用者から申し出があれば端末のSIMロックの解除に応じることを義務づけることを決めた。
原則として今年5月以降に発売する全機種が対象となる。これまでより自由にスマートフォン(スマホ)が利用できるとして注目を集めている。
「SIMロック」と言う言葉を聞いたことがあると思います。
「auのiPhoneは使えるけど、ソフトバンクのiPhoneは使えない」みたいなこと一度は聞いたことがあると思います。アレです。
それまでは、一度契約したケータイ端末は、他社の通信会社では使えない仕様になっていました。それは通信会社が独自に決めた仕様でもありました。
それが「SIMフリー」となり、通信会社主導で仕様を決めることは禁止となり、ユーザーが望めばケータイ端末はそのままでも、通信会社を自由に変えることが可能になりました。
ただしわかりにくいのは、すべてのケータイ端末でそれが可能なわけではなく、「SIMフリー」版のケータイ端末を購入する必要があるところです。
通常、ドコモやauなどの大手キャリアから販売されている携帯電話は、他社のSIMが使えないように、ロックが懸かっているためです。
ただし、最近ではSIMフリー版でなくても他社の通信会社のSIMが使える場合がでてきました。SIMカードのみを販売するMVNO(仮想移動体通信業者)と呼ばれる通信会社のものです。
MVNOは、ドコモやauなどの大手キャリアから回線を借り、それを安く再販売する、という性質のサービスで、ドコモの携帯に対応、auの携帯に対応など、様々な種類があります。
MVNOは安さを売りにしているケースが多いのですが、行き過ぎた広告が「誇大広告だ」など問題もあり、まだ一部の「わかっている人」が使っている状態と言えます。
MVNOの一つであるmineo(マイネオ)を使ってみたレポートがありますので、興味のある方は下の関連記事もご覧になっていただければと思います。