国(情報処理推進機構)が認定する「スーパークリエータ」10人が発表される(動画あり)
情報処理推進機構(IPA)という独立行政法人が、2015年度の「未踏IT人材発掘・育成事業(未踏事業)」について、卓越した成果を挙げたと認められた「スーパークリエータ」10人を発表しました。
スーパークリエータとは、IPAは突き抜けた才能を持つITイノベーターを発掘・育成するために、2000年度から「未踏IT人材発掘・育成事業(未踏事業)」を実施しており、これまでに延べ1,650名のクリエータが選ばれていて、その中からさらに、特に卓越した能力を持つと認められ「スーパークリエータ」として認定されたクリエータのことです。今回の10名を加えて現在282名となっています。
今回選ばれたスーパークリエータは以下の方が選ばれました。研究成果プレゼン動画が公開されていますので、こちらに掲載しておきますので、ぜひご覧ください。
① プログラマブルな楽器「sigboost(シグブースト)」で高負荷な音声合成を低遅延で実行
クリエータ氏名:青木海、尾﨑嘉彦
② アプリケーションの次の操作を予測する「LIGHTNING UI(ライトニング ユーアイ)」を実装したマウスインタフェース
クリエータ氏名:安野貴博
③ 心の状態を可視化する「心温計」による心のモニタリング
クリエータ氏名:石丸翔也
④ 拡張性と検証性を兼ね備えた研究開発のためのレンダリングソフトウェア「Lightmetrica(ライトメトリカ)」
クリエータ氏名:大津久平
⑤ 動画から動物の行動データを迅速に抽出するプラットフォーム「UMA Tracker(ユーマ トラッカー)」
クリエータ氏名:竹内理人、山中治
⑥ 深層学習(*2)で画像を認識する小型でインテリジェントなカメラモジュール「Nano Deep(ナノディープ)」
クリエータ氏名:土屋祐一郎
⑦ プログラミングが好きになるゲーム改造プラットフォーム「HackforPlay(ハックフォープレイ)」
クリエータ氏名:寺本大輝
⑧ 効率の良いWebデザイン検証サービス「Eyecatch(アイキャッチ)」
クリエータ氏名:内藤剛生
いかがでしたでしょうか。 IPAによると2015年度の特徴は、①や⑥のような、従来は高度な技術力が求められ、困難だった「小型化」「高速処理化」をクリア・実現したプロジェクトが出現したこと、また③ののように、体温計のような手軽さで、心の状態を定量化・可視化するメンタルヘルスに関する新しいアプローチは、2015年12月から厚生労働省が施行したストレスチェック制度に対応するものとしてタイムリーなプロジェクトとして特徴的であったと述べられています。
もっと詳しく知りたい方はこちらにプレスリリースに各クリエータの資料がありますので、ご確認ください。