ポケモンGOはARのおかげでブレイクしたが、VRはまだまだこれから
ポケモンGOが国内でリリースされてから、早半年が経ちました。さすがに、ブームは収まってきましたが、リリース当初は信じられないほどでした。みなさんご存知の通り2016年のユーキャン新語・流行語大賞でトップテンにも選出されるほどでした。
そんなポケモンGOは、AR(Augmented Reality : 拡張現実)が使われています。このARに加えて、近年ブームとなっているのがVRです。
そこで、今回は「ARとVRの違い」についてお話していきたいと思います。
ARとは、一言で表すと現実空間に情報を表示させ、現実世界を拡張する技術のことです。
ポケモンGOでは、画面を通して見る現実世界にポケモンが出現します。それにモンスターボールを投げることでポケモンをゲットすることができます。
ポケモンGOがこれほどまでに流行したのにはARならではの特徴があるからだと思います。
ユーザーはポケモンをゲットするために、現実世界の様々な場所へ移動することになります。
従来のゲームのように家でプレイするのではなく、スマートフォン片手に家を飛び出して楽しめることが流行の要因だと思います。
AR技術は以前からありましたが、ポケモンGOによって爆発的に知名度が上昇しました。
次に、VR(Virtual Reality : 仮想現実)を見ていきましょう。
VRは、コンピュータ上に人工的な環境を作り出し、そこに自分が存在しているかのような感覚を体験できる技術です。
スマートフォンでプレイするARと違って、VRでは、頭部に装着するディスプレイ装置であるヘッドマウントディスプレイを装着してプレイします。
VRは新しもの好きやゲーマーの間では話題にはなっていますが、一般の人たちに普及しているとは言えず、ポケモンGOのように流行しているとは言えないでしょう。
グーグルやソニーなど6社がVRの普及に向けて、VR技術の普及や正しい使い方の啓蒙などに取り組む新団体を結成したというニュースもありましたが、まだまだこれからという印象です。
VRはなぜ一般に普及していないのでしょうか。
VRが流行していない理由としては以下が考えられます。
- 普及スピード
- VRの面白さは体験しないと伝わらない
- 価格の壁
1は、一度勢いを失うとユーザーがいないプラットフォームにコンテンツは集まらず、コンテンツがないプラットフォームにユーザーは集まらないという負の循環が生まれるためです。
そのため、VRには普及スピードが大切だと言えます。
2はVRは現実世界では体験できないので、顧客に面白さを伝えることが非常に難しいという欠点があります。一般の人にVRの面白さが理解されないと、流行させることは難しいと思います。VRを言葉で伝えるのは非常に難しいのです…。
やはり、VRがブームにならない最大の理由は、3の価格の壁だと言えると思います。
なぜ、ARを用いたポケモンGOがブームになったのか。
それは、基本的には無料のゲームだったからです。現代の日本では、ほとんどの人々が一人一台所有しているスマートフォンで無料で誰でもプレイできることがブームの要因の一つだということは言えると思います
最近は、VRにもその動きは出てきました。
2016年10月にPlay StationからついにPS VRが発売されました。
一般的なVRをイチから揃えるとなると、20万円近くが必要になりますが、PS VRであれば、約10万円程度でプレイすることが可能です。
また、Play Stationという馴染みがある家庭用ゲーム機からVRが発売されたことで、一般の人にもVRが認知され、知名度の向上につながるでしょう。
(参考: All About NEWS、VR普及を阻む、3つの大きな課題 2016/10/10)
VRは依然としてブームになりきれてない印象がありますが、PS VRの発売によって徐々に普及していくかもしれませんね。
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