iPad Pro+Apple Pencilで3Dモデリングが身近になる!最新アプリもご紹介
3Dモデリングという技術をご存知ですか?
3Dモデリングとは、パソコン上で立体的なコンテンツを作る技術。CADやCGといった専門の環境が必要と思いがちですが、実はiPad上で3Dモデリングを行えるアプリがあるんです。
3Dモデリングに興味がある人に向けて、3Dモデリングの必要性とおすすめアプリについてご紹介します。
この記事を読むと以下の3つのことがわかります。
①3Dモデリングの必要性
②3Dモデリングに必要な環境や難しさ
③iPadで使える3Dモデリング用のアプリ
3Dモデリングの概要
3Dモデリングとは立体化させること
3Dモデリングとは“3D”という名前通り、平面図であったものを立体化させることをいいます。
製品を作ったりデザインをしたりと、世の中では日々新しいモノが生み出されています。3Dモデリングは、まだこの世に存在しないものをパソコンで立体化できるのです。
また平面図でのデザインを3Dモデリングで立体化させることで、よりリアルなイメージが湧きます。そのため、ものづくりの現場では必須の技術といえるでしょう。
3Dモデリングを行う人は「3Dモデラー」といわれ、デザイナーの設計図やデザイン図を元にグラフィックを作っています。新しい技術で、注目されているんですよ。
立体データにすることでわかりやすくなる
3Dモデリングの大きなメリットといえば、やはり立体化によってさらに現実的なイメージがつかめることです。部品でもキャラクターでも、平面図と立体図では受けるイメージがまるで違いますよね。
デザイン画に奥行きや厚みをプラスすることで、デザイナーはより細かい部分を確認することができます。複数の部品を3Dモデリングで組み合わせ、完成イメージを高めることも可能です。
そのためプロの3Dモデラーは、クライアントとしっかり打ち合わせをしてイメージを共有して、高品質な3Dモデリングができるよう努力しています。
立体化というと、3Dモデリングの他にCADもあります。どちらもパソコン上で立体図を作る技術ですが、CADのほうはどちらかというと細かい寸法が重視されます。そのため、CADは建築や自動車などモノづくりの現場で活躍します。
一方3Dモデリングは、比較的にクリエイティブな分野で活躍しています。たとえばゲームのキャラクターや架空の生き物などはCGに近く、3Dモデリングに適しているといえるでしょう。
あらゆる業界で使われる3Dモデリングの技術
先ほど触れたように、3Dモデリングはゲームのキャラクター設計でも使われます。スマホアプリやゲームの開発、アニメ制作などクリエイティブな現場で重宝され、最新技術であるVRにも3Dモデリングが使われているのです。
新しい施設やアトラクションの完成イメージを作る時も、3Dモデリングの技術が必要です。たとえばピクサーやディズニーの映画はみんな立体的なキャラクターですが、その立体感も3Dモデリングで出しているんです。
最近では、立体図を元に物を作る3Dプリンターが登場しましたが、3Dモデリングはその元データとしても使われます。
3Dモデリングは、世界中で需要が高まっている技術。「3Dモデリングを勉強してみようかな」という人も増えているんですよ。
3DモデリングがiPadでできる!直感的な操作でさらに便利に
直感的な操作が特徴のiPad
最新技術として注目される3Dモデリングですが、作るときは専用のソフトを使います。パソコン上で3Dモデリングを行う場合は、CADと同じようにマウスをカチカチとクリックしながら作っていきます。
3Dモデリングに慣れていないと、このパソコンで行うというのが意外と難しいのです。3Dはまず専門知識の勉強からスタートします。そして四角や球体といったシンプルな形から作りはじめ、凹凸をつけたり数値(パラメータ)を入力したりと、緻密な作業と格闘しなければなりません。
そして今では、その3DモデリングをiPadで行うことができるんです。
プロとして3Dモデリングを行っている人は、専用のソフトや環境などを整えているものです。しかしパソコンの場合は持ち運びができないのが難点ですよね。
iPadといえばマウス不要で、パソコンよりも直感的に操作できるのが特徴。3Dモデリングを行う時も、iPadを使えばパソコンよりも自由度が高まります。
さらにiPadは持ち運びを前提としているので、ベッドの上や外出先、電車の中でも3Dモデリングを楽しめるんです。
Apple製品といえば、Macをはじめクリエイターが愛用するメーカー。iPadで3Dモデリングができるようになれば、仕事がはかどるというクリエイターも多いでしょう。
もちろん趣味や副業として3Dモデリングを楽しみたい人にもiPadはうってつけです。
iPadとApple Pencilでさらに操作しやすくなる
iPadといえば、手書きで書き込めるApple Pencilがあります。Apple Pencilは紙に絵やメモを書く感覚でiPadに書き込める便利なアイテム。ペアリングも自動的に行えるので、まさに鉛筆感覚ですよね。
iPadで3Dモデリングをするとき、Apple Pencilを使えばさらに直感的に操作できるんです。
そして3DモデリングでパソコンよりもiPadをおすすめする理由は、ピンチインとピンチアウトです。一部分を拡大したいときは、画面を指で広げれば簡単に大きくなります。全体を見たいときもすぐに縮小表示できます。
3DモデリングのiPad用アプリ「Shapr3D」の公式アカウントが、ソフトを使っている様子を動画にしています。iPadならこんな風に、画面の拡大や縮小・細かい修正を行えるんです。
操作がとにかくスムーズなので、ふだんパソコンで3Dモデリングを行うプロの人にも、自宅や移動先での作業用としておすすめできます。
YouTube公式動画「3D modeling a ring on iPad with Shapr3D」
iPadや動画鑑賞やゲームも楽しめますが、3Dモデリングのようなクリエイティブな使い方がもっとも向いているのではないでしょうか。
iPad対応の3Dモデリングソフトもリリース
iPadで3Dモデリングができるということは、もちろんiPad用の3Dモデリングソフトもリリースされています。そしてiPadなら手で立方体を作るように3Dモデリングができますから、慣れていない人も取り組みやすいでしょう。
「3Dモデリングに興味がある」「3Dモデリングの技術を身につけたい」というiPadユーザーは、次で紹介する情報を元にぜひ3Dモデリングソフトを試してみてください。
3Dモデリングソフトは高い?無料のソフトもあります
Mayaや3ds Maxはハイエンド
3Dモデリングのソフトといえば、「Maya」や「3ds Max」が知られています。しかし両方ともプロ仕様の高価なソフトで、一般の人はなかなか手が出ません。
3Dモデリングを勉強するために、わざわざオンライン上のスクールに入学して学生となり、学生ライセンスで3Dモデリングソフトを使うという人もいるくらいです。
しかし今ではiPad版で安価、または無料の3Dモデリングソフトがリリースされていますから、今3Dモデリングソフトを持っていない人も気軽に入手できるんですよ。
無料ソフトShapr3Dで独学がはかどる
iPad用の3Dモデリングソフトといえば、「Shapr3D」が注目されています。Shapr3Dはハンガリーの会社であるShapr3D Zrt.社が開発したアプリで、世界中にリリースされています。(iOSは11.0以上、iPad Proの環境が必要です。)
参照:Shapr3D公式サイト
https://www.shapr3d.com/
ダウンロードはこちらから
https://itunes.apple.com/hu/app/shapr3d/id1091675654?mt=8&_branch_match_id=403445452717506624
Shapr3DはiPad対応の3Dモデリングソフトなのに、基本的な費用が無料というのが最大の特徴。しかし描画機能以外にCADソフトと互換性のあるデータを作ったり、高画質なものにしたりする場合は料金が発生します。(2,400円/月、または11,800円/年)
3Dモデリングの技術を研究や教育の目的で使うのであれば、課金の免除を受けることができます。企業や学校が導入する場合は、一度確認したほうが良いでしょう。
Shapr3Dの教育ライセンスについてはこちらから
https://www.shapr3d.com/education
3Dモデリングなど最新の技術を勉強するためには設備投資が高額になりがちですが、iPad用のアプリがリリースされたことでぐっとハードルが下がりました。
「3Dモデリングを勉強してみたいな」という人は、ぜひ入手しやすいアプリで勉強を始めてみませんか?
▽iPad ProとApple Pencilに関する記事はこちら
▽Apple Pencilに興味を持ったらこちら
[2019年6月14日アップデート]
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