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Macの調子が悪いときは「SMCリセット」を試してみよう

Windowsには及ばないものの、少しずつOSシェアを伸ばしているMac。

そのデザインや機能性、安定した動作を求めてビジネスでもプライベートでも使用している方は多いんじゃないでしょうか?

しかし、Windowsとは違ってMacではレジストリが存在しないなど、調子が悪くなった時にメンテナンスすることが若干難しい仕組みになっています。

そんな時、Macに標準搭載のメンテナンス用のコマンドで、調子の悪くなった端末を元通りにする「SMCリセット」をご紹介します。

1.SMCリセットとは

SMC は、Intel 搭載の Mac で以下を含むローレベルの機能を制御します。

電源ボタンを押したときの反応
ポータブル Mac のディスプレイの蓋を開いたり閉じたりしたときの応答
バッテリー管理
熱管理
SMS (緊急モーションセンサー)
環境光センサー機能
キーボードのバックライト機能
ステータスランプ (SIL) 管理
バッテリー残量のインジケータランプ
特定の iMac のディスプレイに対して (内蔵ではなく) 外部のビデオソースを選択
引用:https://support.apple.com/ja-jp/HT201295

SMCとは、SystemManagementControllerの略で、「システム管理コントローラ」とApple公式サポートページにも記載があります。

SMCにはバッテリーボタンを押した際の動作や、Macbookのカバーを閉じたり開けたりした際の動作を管理するMacの基幹的な部分が備わっています。

何らかの原因でこのSMCに問題が生じると、例えば電源ボタンを押してもパワーオンにならなかったり、ディスプレイやキーボードのバックライトが正常に反応してくれなくなってしまいます。

他にもバッテリーが充電されないといった問題や、アプリケーションが頻繁に応答なし状態になってしまう場合にもこのSMCリセットが効果的な場合があり、手順もそれほど難しくありません。

ただし、リセットを行う際には念のため、大事なファイルのバックアップや作業内容をしっかりと保存しておきましょう。

2.SMCリセットの使い方

具体的なSMCリセットの方法をご紹介します。

一旦Macの電源を落としてシステム終了したあと、「shiftキー+controlキー+optionキー」の3つのキーを押しながら電源ボタンを押してください。

長押しする必要はないので、合わせて4つのキーをしっかり押しましょう。

この際には必ず、Macの充電器を刺した状態にしておいてください。

しっかりと押下できれば、その後はすべてのキーを離して通常通りに電源ボタンを押して起動すればSMCリセットの完了です。

もしバッテリーが取り外せるタイプのMacbookや、MacbookProを使っているのであれば、本体からバッテリーと充電器を取り外した状態で、電源ボタンを5秒長押しすればOKです。

その後バッテリーと充電器を装着して、通常通り起動すればSMCリセットは完了です。

3.それでも調子が悪い時は

SMCリセットを行ってもMacの調子が悪いままで、問題が解決しない場合には「NVRAMリセット」やMacOSの再インストールを行うとよいでしょう。

「NVRAMリセット」はつまり、メモリ(RAM)のリセットですね。

これを行うことでMacを復元することができる可能性もありますし、これを行ってもまだ不調なのであればMacOSの再インストールが最終的な手段になります。

OSの再インストールを行うと、環境設定やインストールしたアプリ類を含めたすべてがリセットされるので、再セットアップに時間と手間がかかります。

しかし、出荷初期の状態に戻してくれるのでほとんどのMacの不具合はOSの再インストールで解決できるでしょう。

著者自身もSMCリセット、NVRAMリセットと試してみても不具合が解決せず、OSの再インストールでやっと快適な状態に戻せた…という経験があります(ちなみに、トラックパッドの3本指アクションが反応しない不具合でした)。

どうしても調子が悪い時には、一旦OSの再インストールを考えてみるのもいいですね。

いずれの場合も、バックアップはしっかりと取っておきましょう。

Macが不調なときに役立つリセット方法を知ろう

ということで、Macの基幹部分に当たるSMCのリセットについてご紹介しました。

Windowsに比べるとMacは、不具合やトラブルは少ないイメージはあるものの、長年使っているとどうしてもなんらかの不調が出てきてしまうものですよね。

そんな時には慌てずSMCリセットを始めとするトラブルシューティングを実行して、できるだけ仕事の支障にならないように努めたいところ。

Macで万一トラブルが起こった際に思い出せる情報として、役に立てれば幸いです。

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