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AndroidのスマートウォッチOSはどこへ向かっているのか

スマートウォッチを使っている人が例外なく言うのが「スマートウォッチを付け始めて、スマホを何度も取り出すことがなくなった」というあ感想です。ズボンのポケットに入れている人もハンドバッグやポーチに入れている人も、スマホを取り出すときには「取り出すぞ」というワンクッションが入るわけですね。スマートウォッチだと、この動作無しで腕時計を見る感覚でスマホの機能を使えるわけです。

 

当たり前といえば当たり前ですが、このシンプルなライフスタイルを実現してくれるのがスマートウォッチです。特に通知機能で日常生活を管理している人にとっては、いちいちスマホを取り出さなくてもちら見で通知が確認できるスマートウォッチは欠かせません。

 

そんなスマートウォッチですが、AndroidのスマートウォッチOS「Android Wear 2.0」では4つの大きな進化がありました。さっそく見てみましょう!

 

 

「Android Wear 2.0」の5つ進化

 

Android初の大型アップデートである「Android Wear 2.0」では下記の大きな変化がありました。

 

Android Wear端末からネットに直接接続

 

これまでのAndroid Wearは母艦となるスマホを経由してインターネットと通信することが基本でした。Android Wear 2.0はスマホを経由することなく、直接Wi-FiやSIMでネットに接続するようになりました。
また、Android Wearではスタンドアロン状態で動作するアプリが登場し、通信だけでなくアプリもスマホからの独立を果たしています。通知もスマホを介さずに表示できるので最新情報をAndroid Wear 2.0のみでチェックすることが可能になりました。

 

新マテリアルデザインによる操作性のアップ

 

Android Wear 2.0においても、Googleの基本的なデザインガイドラインであるマテリアルデザインが踏襲されています。マテリアルデザインとは、簡単に言うと私達が現実世界で実際に触れることのできる感覚をベースに視覚的効果を実現します。例えば電子デバイスの内部のディスプレイ世界には本来「物体の重なり」や「3D的な影」などはないわけですが、これをデザイン的に実現することでユーザーは説明書を見なくても直感的に何を操作するべきかがわかります。

Android Wear 2.0では、さらにこの方向が強化されて画面の長押しでアプリ選択の画面を切り替えていたのが、画面をスライドさせることによってウォッチフェイスを切り替えることがベースとなりました。また、上下左右のスライドを繰り返しながら目的の操作を選んでいく操作をもっとスムーズに洗練させています。

 

ウォッチフェイスに表示できるデータが拡大

 

この記事の冒頭でも指摘したように、スマートウォッチのメリットはスマホの「取り出すぞ」というワンクッションなしに、今ここですぐに必要なデータが参照できる点でしょう。従来も万歩計の歩数などはさくっと確認できたものの、それ以上のこととなるとなかなか理想通りには行きませんでした。Android Wear 2.0ではこの点が進化して、テキストやアイコン、画像までもそのまま表示できるようになっています。
これによって、天気の確認にしても無味乾燥な数字だけの情報でなく、気温の上昇に併せて文字盤の色を赤くしていくなどの、より直感的な理解を促す情報の表現が可能になっています。

 

通知機能からの返信が便利になった

 

今必要な情報をその場で確認できても、実際に返信などのアクションはスマホからやっている、というのではスマートウォッチをジュウブンニ使いこなしているとはいえないでしょう。Android Wear 2.0では、このスマートウォッチからの直接返信が非常に便利になりました。
例えば、最後にメッセージをやりとりした相手の顔写真をウォッチフェイスに表示して、そのまま顔写真をタッチすることでアプリを起動して返信をしたり、よく使う定型文を呼び出してスピーディにストレスなく返信したり、音声入力を使って返信することもより快適に実現できるようになりました。

以上、Android Wear 2.0で大きく進化した部分を見てきました。いずれも、スマートウォッチはこうであって欲しい!という王道路線を着実に実現しているといった感じですね。ぜひ、実際に自分の手に装着して試してみてください!

 

 

 

 
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