【日本上陸間近】改めて知りたいAmazon Echoの活用方法
Amazon Echoが遂に年内日本に上陸することが決まりました。今回はそんなAmazon Echoに焦点を当て、製品の特徴からビジネスシーンにおける活用事例をご紹介したいと思います。
Amazon Echoとは?
既にご存知の方も多いかと思いますが、Amazon Echoを簡単に説明すると「Alexa」という音声認識が可能な人工知能を使った、Amazon純正のスマートスピーカーです。そして、Amazon Echoはスマートスピーカー『Amazon Echo (ハード側)』 と音声認識可能な人工知能『Alexa(ソフト側)』の二つが組み合わさったものになります。
製品のラインナップは5種類
昨年まではEchoのベーシックモデルであり、元祖と言える「Echo」、コンパクトな「Echo dot」の2種類のみでしたが、今年の9月にAmazonから正式発表があり、現在はこの2種類以外に、スマートホーム機能を強化した「Echo Plus」、Alexa搭載のスマート目覚まし時計「Echo Spot」、画面付きの「Echo Show」の3機種を追加し、5つのラインナップを用意しています。
連携できるサービスは1万以上
アメリカでは今年の2月時点で1万以上の連携サービスがあると言われています。サービスの内容はFOX Newsから瞑想タイマーまで多岐にわたります。また、Amazonが提供しているFire TVと連携すれば自宅のテレビと繋ぐことも可能です。
AVSとASKとは?
Alexaの大きな特徴として、Alexaを使ったサービスを自分でも開発できることが挙げられます。開発者に解放している2つのサービス「Alexa Voice Service」(AVS)と「Alexa Skills Kit」(ASK)をご紹介します。
Alexa Voice Service
Alexa Voice Serviceは、クラウド上の音声認識技術が搭載されており、AmazonのEchoに限らず、どんなデバイスでもAlexaの音声認識機能を活用できるサービスです。デバイスにマイク・スピーカーの機能が備わっていればAmazonでなくてもスマートフォンや自社のスピーカーにAlexaを備え、スマートスピーカーの機能を持たせることができるのです。
このサービスを活用した製品としては、Ecobee4のAlexa搭載の温度調節機、HTCのAlexa搭載のスマートフォン、AnkeのAlexa搭載のスピーカー等が挙げられます。
Alexa Skills Kit
本サービスは、「スキル」と呼ばれるサードパーティのデバイスやサービスの開発キットになります。このサービスの仕組みは、法人や個人によって開発されたアプリを自由にダウンロードできるようにしたAppStoreに近いと言えます。例えば、DominoがASKで開発した”スキル”を個人がダウンロードして使うことで、Amazon Echoを使って音声指示でピザの注文ができるのです。
なお、今年の夏にロンドンで開催されたAmazon Alexa&Echoのイベントでは、個々企業に合わせて必要な音声クエリ(音声の問いかけ内容。例えば「Alexa、Uberでタクシーを家まで呼んで!」等)の最適化を行うための仕組みやサービス紹介などが行われていました。
Echoを活用したサービス事例3選
既にアメリカで使われているサービスを3つご紹介いたします。
1.Uber
“Alexa, ask Uber to request a ride.”
(アレクサ、Uberで車を配車して)
この一言でUberを簡単に呼ぶことができます。事前によくUberをリクエストする場所の住所を登録しておけば、毎回簡単に配車ができます。 ご自宅の住所やオフィスの住所を登録しておくことで、生活がより便利になるでしょう。
2.Domino
“Alexa, open Domino’s and place my Easy Order.”
(アレクサ、ドミノピザの簡易オーダー登録をお願い)
この一言で前回注文したメニューや自分好みの定番メニューを登録することができ、次回から簡単にピザを注文することが可能となります。Alexaが日本で普及すれば、ピザに限らずお寿司や出前のラーメンなどの注文が気軽にできる未来になりそうですね。
3.Sleep and Relaxation Sounds
“Alexa open Sleep Sounds.”
(アレクサ、睡眠に最適な音声を流して)
この一言でAlexaが快適に眠れる曲を流してくれます。このスキルはアメリカのAlexa Skillsで星4.5以上の高評価を得ており、アメリカ人のニーズがうかがえる1つの事例だと思われます。Amazon Echoを使うことで睡眠の質の向上も期待できそうです。
まとめ
Amazon Echoの日本上陸が目前に迫っている中で、抑えるポイントは2つです。1つ目は自社のサービスに活かせるプラットフォームを保有していること。上記のASKを使いスキルを開発して公開することで、Amazon Echoや他社のAlesa搭載スマートスピーカーを介してサービスを提供でき、収益に繋ぐこともできます。
また、ハードウェアの会社であればAlexa Voice Serviceを活用して自社のハードにAlexaを搭載し、音声認識機能付きの製品にアップグレードすることができます。
2つ目は、まだ日本では誰も活用できていないということです。アメリカでは3年でかなり普及が進んだことを考慮すれば日本でも今後爆発的に普及する可能性を秘めているでしょう。2017年、2018年にこの新産業を上手に活用した企業はスマートスピーカーで新たなビジネスチャンスをつかむことができるのではないでしょうか。
今回ご紹介させて頂いたように、Amazon Echoには様々な可能性が秘められています。今後日本の企業がどう活用していくのか、ますます期待が高まります。
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