2018年はマイナーチェンジだけ?新型Macbook Pro
大幅モデルチェンジは実施されないという予想
現行のMacBookProは2016年に登場したモデルであり、まだ2年しか経過してないことを考慮すると今年はCPUのアップデートなどのマイナーチェンジだけではないかと予想されています。タッチバー搭載など、若干目新しいデザインを取り入れた現行バージョンですが、バッテリーの持ちが悪かったり、キーボードの不具合が続いていたりと製品としての完成度にはやや辛めの評価をつけざるを得ない状況です。
2018年6月のWWDCでインテルCore i9搭載の新モデル発表か?
インテルが先月ノートPC向けに6コアで動作するCore i9を発表しました。これを受けて、6月のWWDCではCore i9搭載のMacBook Proの発表がなされるかもしれません。Core i9はノート用としては初の6コア、12スレッドを実現し最大クロックス数は4.8GHzを実現するものです。4K動画編集では最大59%、総合的にも29%のパフォーマンス向上がなされるなど、現行機種の性能を大幅にアップさせるものとみなされています。
やや混乱するMacBookのラインナップ
Appleの元来の製品カテゴリーでは、プロ向けとコンシューマー向けに二分化する明確でシンプルな区分けをしていました。ところが最近では、この明確さが失われつつあり、このままではかつての混乱による製品に対する訴求力の低下を招きかねません。MacBookProはプロユースという位置付けのはずなのですが、前述した通りタッチバー搭載機のバッテリー持ちが著しく悪いことなどから、プロユースでの購入を見合わせるケースも多いと聞きます。
また、クラウドの普及など作業環境の変化、下位機種であるはずのMacBookやMacBook Airの性能の向上やソフトウエアの改善などによって、プロであっても出先での作業についてはMacBookProを必要としないと考える人も増えてきています。MacBookProシリーズでいうと、タッチバー非搭載のモデルと下位であるMacBookとの住み分けがはっきりしない状況です。
新型のMacBook Airについても今年中に何らかのアップデートが行われる予定ですが、おそらく量産が開始されるのは後半にずれ込むことになりそうです。ProもAirも組み立てを担当するサプライヤーの変更や、インテルが発表した新型CPUの出荷時期の遅れなどから当初スケジュールよりも遅くなる見込みとなっています。2019年には新型MacProの登場が予定されていますので、製品ラインナップを含めた大幅な見直しについては来年以降となるのが大方の予想です。
基本的には2008年版の後継機種として10年経過
インテルCPUを搭載したMacBookProは2008年に登場しました。アルミニウム削り出しの一体型ボディーを採用し、バックライトキーボードは所有者の満足感をくすぐるギミックとして印象に残っています。実はこの当時も、上位機種と下位機種との性能差が縮まり、製品の位置付けが曖昧になりつつあった時期でもありました。こうしたことから、CPUだけでなく筐体デザインから一新し、プロユースとしてのクオリティを高めたのがスタート地点となっています。
その後も薄型化やバタフライキーボードの採用、Retinaディスプレイ、タッチバーの搭載など機能的なバージョンアップを繰り返してはいますが、基本的には2008年版の後継機種というポジションに変化はありません。WindowsノートPCがタッチパネル対応を進める中、AppleだけはiPadとの住み分けを頑なに守っている状況です。通常のMacBookとAir、Proの性能差も微妙になりつつありますし、CPUやモニタサイズなどによる細分化でやや混乱しつつあるノートPCのカテゴリーを、どこかで大幅に見直す必要が出てきているかもしれません。
残念ながら今の所、2018年中の大幅アップデートはなさそうですが、やはりMacユーザーにとって一つのステイタスでもあるProについては、どこかでその名称にふさわしい性能とデザインを持った機種の登場を待ちたいものです。実稼働時間の改善、キーボードの修正などはもちろんのこと、Proを所有し日常的に使うことで感じられる満足感が得られるような製品の登場が期待されます。
▼キャパの公式Twitter・FacebookではITに関する情報を随時更新しています!
建設・土木業界向け 5分でわかるCAD・BIM・CIMの ホワイトペーパー配布中!
CAD・BIM・CIMの
❶データ活用方法
❷主要ソフトウェア
❸カスタマイズ
❹プログラミング
についてまとめたホワイトペーパーを配布中
デジタルツインと i-Constructionについての ホワイトペーパー配布中!
❶デジタルツインの定義
❷デジタルツインが建設業界にもたらすもの
❸i-Constructionの概要
❹i-Constructionのトップランナー施策