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なぜ?いまプロトタイビングが最重要視される理由

Webサイトやアプリケーションを作成する際に、プロトタイピングを事前に行うことの重要性が叫ばれるようになってきました。

もともとプロトタイピングという概念は以前からありました。なぜ、いまプロトタイピングが重要視されているのでしょうか。

 

 

プロトタイピングとはいったい何なのか?

 

プロトタイピングとは、サイトやアプリケーションを作る前に、要件や要求を盛り込んだ完成品をイメージできる物(プロトタイプ=試作品)を作成して、要件や要求に合っているかなどを確認することです。

プロトタイピングは、ソフトウェア開発特有のものではなく、工業製品である自動車や飛行機の製造工程では、まずはプロトタイプ(試作品)を作成して、性能が十分か、製品が目的に適合しているかを確認するという作業が必須の工程としておこなわれています。

 

 

ソフトウェアにおけるプロトタイピングとは

 

ソフトウェア開発におけるプロトタイピングの概念は1980年代から存在しています。
1980年当時のソフトウェアはパッケージ販売されることが多く、設計やその確認に多くの時間を割くことができました。

しかし、最近のWebサイトやスマートフォンアプリなどのばあいは開発環境や言語が整備され、コードをすぐに書き始めることができるようになり、プロトタイピングよりもリリースの速さが優先されるようになりました。

その結果、開発が完了して完成したWebサイトやアプリケーションが、要件や要求を完全に満たしていないといった状況が発生することがしばしばありました。

そして、最近になりプロトタイピングのツールなどが発達したことや、より高い生産性を求める声が大きくなったことにより、Webサイトやアプリの分野でもプロトタイピングがあらためて重要視されるようになってきました。

 

 

プロトタイピングの目的とは

 

ソフトウェア開発におけるプロトタイピングの目的は、プロトタイプを作成することによって、要件の追加や見直しによって発生する手戻りの削減、そしてより魅力的なサイトやアプリをつくることにあります。

ソフトウェアの開発現場でよく起きる問題のひとつに開発物が要件や要求に合致していても開発が完了してから改善点や要件の追加が発生することです。

開発前の企画時にいくらドキュメントでレビューしたとしても、実際に動く物がなければ人間は完成品に対してのイメージを持ちにくいものなのです。
そのためにも、多少手間がかかってもプロトタイプを作成して製品の方向性をすりあわせることが重要となります。

 

 

プロトタイピングのメリット・デメリット

 

プロトタイピングはいいことばかりに見えますが、やり方によってはデメリットもあります。プロトタイピングのメリットとデメリットを考えてみます。

 

プロトタイピングメリット

 

プロトタイピングを行うことによって、企画者と開発者の意思統一が出来るようになるのが大きなメリットです。これによって手戻りを減らすことが可能です。

ほかにも、プロトタイピングを行うことによって開発しているWebサイトやアプリの方向性が明確になり開発スピードが上がりコストを削減することが可能です。

さらに、最近注目されているUI/UXの観点をプロトタイピングで検証することができるようになり製品の完成度やユーザビリティが格段に向上する事が期待できます。

 

プロトタイピングのデメリット

 

万能に見えるプロトタイピングですが、デメリットも、もちろんあります。

まず、プロトタイピングを行うことによって完成品のイメージが定着しすぎて、プロトタイプに固着して、柔軟な開発ができなくなる可能性があります。

また、機能や画面数が多い大規模な開発においては、全ての画面や機能についてプロトタイピングを行うことは費用や期間が膨大に必要となります。

プロトタイピングを行うことは重要ですが、どこまでプロトタイピングの結果にこだわるか、必要な部分だけプロトタイピングを行うなどの工夫が必要になるでしょう。

 

 

プロトタイピングはソフトウェアの開発現場で再び定着しつつあり、生産性や製品の完成度を上げるのに非常に重要なアクションと認識されています。

しかし、プロトタイピングを行いながらも、柔軟で素早い開発プロセスを定着させるためにはやみくもにプロトタイピングを行えばよいというわけでは無さそうなのもまた事実です。

 

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